ミスト （DVD）

「ショーシャンクの空に」・「グリーンマイル」のコンビ、原作スティーブン・キングと、監督フランク・ダラボンが描くパニックミステリー。
霧の中に潜む謎の生物に恐怖し、軌道を逸していく人々の姿を描く。


嵐の翌日、スーパーへ買出しに出かけたデヴィット。
軍人やパトカーが慌しく街を往来し、あっという間に店外は深い霧に覆われた。
霧の中から「何か」が襲ってきた！
店内にいた人達をまとめようとするデヴィットに対し「霧は神の裁きだ！生贄を捧げよ！」と、旧約聖書になぞり、叫ぶカーモディ。


この映画で怖いのは霧の中からおそってくる「何か」ではない。
恐怖と絶望のなか疑心暗鬼になり、カーモディにすがり
生贄選びをし、殺しあう　軌道を逸した行動をとる「人間」なのだ。


この映画が公開されたとき、「衝撃のラスト１５分！！」と宣伝していた。


いろんな映画を見てきたが、こんな後味の悪いエンディングは初めてだ。
衝撃を通り越して、いや～な気持ちになり、悲しくもなる。


アメリカ映画にありがちなエンディングとは真逆の本作。

「生きる」ことに望みを託す者と、絶望のはてにあきらめる者。

あなたなら見終わった後、どんな感想をもつだろうか。
いや～な気持ちになるコトを覚悟で、是非　見ていただきたい。


両論賛否あるだろうと思うが、いろんな意味で紛れも無い「傑作」だ！！