こだわり

美容師の仕事道具といえば、まずハサミが思い浮かぶが、

ハサミとおなじ位に職人がこだわるのが「コーム」だ。

カットを習いだした頃は、コームを定規替わりに使います。

「コーム四分の一の長さでセームレイヤーを切りましょう」とか

「第一セクションはコーム二分の一の長さで、徐々にグラデーションを...」という具合に。

ですから見習いのうちは、ごくごくベーシックなタイプのコームを使い 統一をはかります。

それが 技術者になりしばらくすると、自分に合ったコームを探すようになります。



一番上が野中さんのコーム。長さは一般的サイズだが、幅と厚みがあり少し重め。
真ん中はなっちゃん。白く長いコームはカリスマ美容師が好むモデルだ！
下は中村さん。Y.Sパークというブランドで、超マニアックな一品なのです。



そしてボクのコーム

ドイツ製。チャンピオン社のNo.25という、厚み、幅、重量のあるコームを使っています。

チャンピオンコームは35段階もの行程を経て、職人が一本ずつ手作りしています。

特殊な素材を用い、ドライヤーの熱で変形することも、薬品で化学変化を起こすこともありません。

そして、歯やミネの部分も面取りされていて髪や頭皮を傷めないやさしい作りになっているのです。

長年使っているこのコームは、もうボクの手の一部。

これからもずっと使っていきたい、こだわりの一品なのです。