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豆知識

卵を皿の上に割ってみると、重力に従いベチャ~っと広がります。

一方、「ゆでる」という行為で「熱」を加えると、殻をむけば卵の形のまま固形化します。

いわゆる「ゆで卵」ですな。

日頃 疑問にも感じないこの変化。

たまごの主な成分は「たんぱく質」です

たんぱく質の性質で「熱を加えると固形化する」という特性があります。

この過程を「たんぱく変性」といいます。

生の状態はドロドロなので様々な形の容器に移し、熱を加えればどんな形にも固まりますね。


髪の毛を構成する成分もまた「たんぱく質」


ざっくりですが、この原理を応用したのがデジタルパーマやエアウェーブといったホット系パーマだったり、

アイロン加熱タイプの縮毛矯正なんですね。

まず、髪の中のたんぱく質を薬剤を使い「生卵」の状態にします

そして、デジタルパーマならロットに巻きつけて加温。(デジパーのロットはロット自体が発熱します)

縮毛矯正ならフラットアイロンで加熱しながらのばす。

なるほど。生卵に熱を加えて、カールした状態やまっすぐにした状態の「ゆで卵」にする訳ですな。フムフム


コールドパーマと呼ばれる一般的なパーマ液は第一剤である還元剤を使い、

ロットに巻きつけた状態で髪の「S-S結合」という縛鎖を切断し、第二剤である酸化剤で固定します。

しかし、このとき再結合される「S-S結合」は100%ではないので髪はダメージを受けてしまう。


ホット系のパーマは「S-S結合」の切断を最小限に抑え、たんぱく質に働きかけるパーマだから

とっても髪にやさしいんですな。

しかし油断は禁物!

卵も加熱しすぎるとボソボソになってしまうように、髪の毛もまた同じ。

温度設定や加温タイムには細心の注意が必要なのです。


美容師さんって「技術屋」のイメージが強いですが、薬品を使う以上

「化学」にも精通していなければダメなんですな。

理屈が解ってこその「技術」なんですね。









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