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📚読書備忘録📚
(自己評価★★★★★)+泣ける物語
たまに山ブログ
         

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2020-03-30 | 翻訳物(ロシア文学)

 

トルストイ
訳:木村浩
『アンナ・カレーニナ(下)』★★★★

 

さあ最終巻 アンナよ永遠に!
再読を重ねるぐらい何かしらのおもしろみが詰まっている。
それがこの最終章
その魅力とは?


アンナの内面の葛藤がどんどん悪い方向へと勢いづき、
そのどうしようもない思念に捕らわれまいと何とか逃れようと抵抗を試みるが、
突発的ともいう流れに身を任せるが如く転落、ハッと気づいた時には既に遅く一瞬にして消滅・・
容赦ない最期
でもそれはある意味苦しみからの解放とも・・
どんなに恵まれようとも、本人にとって悩みは尽きず、翻弄され身を滅ぼす。
それを例としている後半戦
金持ちだろうが、貧乏だろうが心持ち一つ。

全てを手に入れた女はどこまでも貪欲になる。

 

お友達にロシア文学と言ったら引かれたけど、ノンノン気にしない。

 

150人にも及ぶ登場人物(そんなに!?)
長丁場だったロシアの世界これにて終了
なんと17回もの書き直し、12回に渡る改作を経て完成まで5年の歳月が費やされたそう。
トルストイ最高傑作とも言われた作品(そうなるなる)

 

 

---

 

「あたしはいつだってあなたが好きなんですもの。だって、人を愛するってことは、その人のありのままそっくりを愛するってことで、なにもその人にあれこれ注文をつけることじゃありませんもの」


---

さぁ初心に帰りましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナ・・
さすがに今朝の通勤電車はいつにもまして空いていた。
非常事態宣言 強制力を持って「外出禁止」としてほしい。

先日お客様先にコロナ感染者が出て、とうとうきたかと現実味

あと身近にイタリア、スペインから帰国した人がいて、
同居している親がふらふら飲み歩いていると聞き恐ろしさを感じた。
「自分は大丈夫」その自信はどこからくる?あーこわ。


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2020-02-27 | 翻訳物(ロシア文学)

 

トルストイ
訳:木村浩
『アンナ・カレーニナ(中)』★★★

 

結構なボリュームな中巻(700P超え!)
長丁場なのは分かっていて、たらたらと読み進む。
主要となる登場人物それぞれの内部感情(外部も含)が上手く表現されていて、
その心の動きを激情を文章に起こすことに長けているこれぞロシア文学
(暗いと言わないで! 暗いけど)
長文になってしまうのは致し方ない。

 


---


愛情も人間性も理解せず、世間体を重んじる冷徹な夫カレーニンの黙認的態度に苦しむアンナは、
虚偽と欺瞞にこりかたまった社交界を捨て、ひとり息子セリョージャへの愛にさいなまれながらも、
ヴロンスキーとの破滅的な恋に身を投じる。
一方、ヴロンスキーがアンナを愛していることを知った失意のキチイは、
理想主義的地主貴族リョーヴィンの妻となり、祝福された生活をおくる。


---

 

下巻に突入 リョーヴィンのめんどくささに早速苦笑中
将来の伴侶は単純な人がよき。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







先日の荒川散歩にも持参
マスクのおかげでどぶ臭さシャットアウト!
小春日和の東京から極寒なロシアへ飛ぶ。

 







コロナコロナコロナ 産業医の先生のお話では終息予想は6月らしい。


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2020-01-17 | 翻訳物(ロシア文学)

トルストイ
訳:木村浩
『アンナ・カレーニナ(上)』★★★

何となくの再読(三度目?)
本当はウイスキーを飲みながら読みたいところ。
それも真夜中眠らずに。

 

するする進む冬読書(暖冬ですが)


---登場人物紹介---

*アンナ
題名のとおり主人公
ふくよかな美しい女性

*ヴロンスキー
アンナと恋に落ちる青年(言わずと不倫ですが)

*アレクセイ・カレーニン
アンナの夫

*オブロンスキー
アンナの兄 私的にも好印象(浮気してますが)

*ドリイ
オブロンスキーの妻

*リョーヴィン
第二の主人公とも言える農場主

*キチイ
ヴロンスキーの婚約者?だが・・(思い込みこわっ)

 

--------以上 

この主要な人物達の内面を読み解くが如し物語は進む。

 

感情的喜劇だわ!!!

人の難解な内面内情を文字に著す難しさ。
以前読んだ訳本はより読みやすい新装版だった。

https://blog.goo.ne.jp/bookook/e/7e7318d602d42eec12e13cd7bef0d3fa


しかし今回の訳本もしっくりきたし、難解とは思わなかった。
木村浩さんの訳本を調べると唯一ドストエフスキー『貧しき人びと 』を読了
ロシア文学・・中々新たに手に取ることは難しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 







週末は久々に葉山の海をお散歩しようとお出かけ。
あまりにもよいお天気で(1月ですよ!?)外読書してみた。
ちょうどバッグの中に入っていたのが『アンナ・カレーニナ』
異世界(笑)
冬の暖かな海を臨む堤防にもたれ、ロシアの寒々しい世界へ。

 

*3枚の写真の共通点は「富士山」 見えますか?暖冬じゃなかったらくっきり見えたはず。

 

 


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2015-01-09 | 翻訳物(ロシア文学)


トルストイ
望月 哲男 訳
『イワン・イリイチの死 / クロイツェル・ソナタ』★下記参照↓

引き続き。
トルストイ後期の作品

年末からだらだらと・・・途中で挫折しかけた。

だって最初の『イワン~』が正直イマイチで。。★
銀座線で終点まで行き、そこから折り返し三越前で下車
そう読んでいる途中に睡魔zzz
期待があったからかピンとこないこの中編が残念。。
トルストイもアンナだけ?って。

しかし・・・『クロイツェル~』はおもしろかった★★★
結婚についての解釈やら性欲についてやら。
それも遠い昔のロシア人の考えが今とそう変わらないんじゃないかって。
打つものがある。
こういう独白がまぁ好みなのでしょう。
もっと上手くやればよいのにって自問しちゃうぐらい。

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2014-10-13 | 翻訳物(ロシア文学)


トルストイ
望月哲男 訳
『アンナ・カレーニナ4』★★★

第四巻 最終巻~
月末月初遊び過ぎでちょっとブランクが生じたけど、、、
直島のお蕎麦屋さんの離れにて宿泊していた時に読破!!!
もぅアンナの独白、リョーヴィンの苦悩?に突っ込みを入れながら(笑)
望月さんの訳 読みやすかった。


「そうだ、死ぬんだ!・・・・・・」


「自分はいったい何者か?自分はどこにいるのか?なぜここにいるのか?」


自らの目の光を見てしまうアンナと、遠い星空の世界に真理の存在を投影するリョーヴィン
――相矛盾した感覚や志向
互いに抗いながら見事に共存していた。



複数の物語/複数の時空間

心理的時間の長さと濃さ

終わらない物語

光と闇








「他の男の人たちが、あんなに家庭的で優しい人までもが、こんなにわたしにまいってしまうというのに、いったいなぜあの人だけがわたしに冷たいんだろう?・・・・・・でも、冷たいわけじゃなくて、愛してくれてはいるんだわ、それはわかる。でも今のわたしたちのあいだには、何か新しい壁ができてしまった。なぜあの人は一晩中家を空けているのかしら?(中略)
あの人は、自分には別の仕事があるんだということをわたしに見せ付ける機会ができて嬉しいのよ。そんなことわたしにもわかっているし、反対する気もないわ。でもどうしてわざわざわたしにそのとを証明しなくてはならないの?あの人は、わたしへの愛によってあの人の自由が妨げられるべきではないということを、わたしに証明してみせたがっている。でもわたしに必要なのは証明なんかじゃなく愛情なのよ。(中略)
だってこれが暮らしって言えるかしら?わたしは生きているんじゃなくて、ただ結末を待っているだけだわ。だけどその結末、どんどん先に引き伸ばされていくばかり。返事は今日も来なかった!(中略)
わたしには何ひとつできないし、何ひとつ始められないし、何ひとつ変えることもできない。ただ我慢して、待って、暇つぶしにいろんなことに手を出しているだけ――(中略)
あの人はもっとわたしに同情してくれてもいいはずよ」
自分への憐憫の涙が目にあふれるのを意識しながら、彼女はそんな風に呟いていた。

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2014-08-23 | 翻訳物(ロシア文学)


トルストイ
望月哲男 訳
『アンナ・カレーニナ3』★★★

さて第三巻
快適読書が続く。

おもしろいことに、この作品を構成する239の章は、34のセグメント(=あるまとまったエピソードの単位)に分かれていて、しかもアンナのセグメントとリョーヴィンのセグメントがそれぞれ17という、いわばバランスのよい構造をなしているという。しかも隣接するセグメント同士はある種のテーマや事件(恋愛における裏切り、過去への回帰、病気、死など)を共有する別の単位を構成している。さらに各部ごとの物語も一定のまとまったテーマ性を持っていて、
たとえば作品の
第一部は「混乱」
第二部は「転進」
第三部は「計画」
第四部は「結合」
第五部は「新婚」
第六部は「田舎」
第七部は「結末」
第八部は「未来」
といった潜在的なテーマにささげられているという。
(第三巻は「新婚」と「田舎」)

ただ単純に読み進めるじゃなくそういった構成原理を見るのもまた+



「パートナーを持つ存在は持たぬ存在よりも生活速度が速い」



「罪(意識)を背負う者は充実した長い生を享受できずに、早く人生の結末に到着してしまう」




























不安な気持ちも杞憂に終わった。
どーーーんと構えていればよいんじゃない?(笑)
うちらは変わらないよ。

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2014-08-15 | 翻訳物(ロシア文学)


トルストイ
望月哲男 訳
『アンナ・カレーニナ2』★★★

続2 ペースダウン。。
全てが上手くゆかない時。。

お話は淡々と続く。


週末はセブ
どうしようかな このままこのロシア世界を引きずってゆくか、決めていた春樹のカフカで新たな世界に入ってゆくか。
10月に直島だからその時カフカはアリかもしれない。同じ瀬戸内だし だし だし。
今読みかけ同時進行は1、2、3冊
南国の空の下でロシア(笑)

ため息ひとつ。。
「仲なおりしてよん」

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2014-08-06 | 翻訳物(ロシア文学)


トルストイ
望月哲男 訳
『アンナ・カレーニナ1』★★★★

いま、息している言葉で、もういちど古典を


昔、下巻最終章の手前でなぜか挫折。。
そう せっかくの一番の見せ場?を前にしてネ。
今回偶然にも借りることが出来た。それがきっかけ。
新訳は文字が大きいのがちょっと現代っぽく、何よりすら2と読みやすく面食らった。
読解力がUPしたとは言えないし。
以前読んだ旧訳の方がそれらしい時代の雰囲気が出ていたように思う。
難解だった記憶(上中下巻 木村浩 訳)

    


本の虫
まさかこんなに惹きこまれるなんて。
お仕事中 帰って読書に耽りたいと本気で思った。

さてお次の巻へ。

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