ローリー・スチュワート
訳:高月園子
『戦禍のアフガニスタンを犬と歩く』★★★
本書は、ニューヨーク・タイムズ年間最優秀図書に選ばれたほか、王立文学協会賞などを受賞。
米国の名門ブラウン大学の新入生必読図書にも指定されたそう。
そうあると俄然読んでみたくなる。
空想読書旅はまだまだ続く・・
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アフガニスタンはわたしの徒歩旅行の中の欠落している部分であり、砂漠とヒマラヤの、またペルシア文化と古代ギリシア文化とヒンドゥー文化の、はたまたイスラム教と仏教の、そして神秘主義的イスラムと戦闘的イスラムの中間にある国だからだと。これらの文化が互いに融合し、全世界に影響を与える場所をこの目で見たいのだと。
「わたしたちは地球の表面を絶え間なく歩き続けているほうが、よりよく考え、よりよく生き、人間として自分た目的により近づけると論した」
ブルース・チャットウィン(1940-89年 イギリスの作家)
地中の遺跡
もしここがターコイズ・マウンテンなら、ミナレットの煉瓦にはガズニー市民の血が含まれているはずで、村人たちはただ一つのアフガン文化の痕跡以上のものを掘り起こしていることになる。シルクロード上の帝国の都として、ターコイズ・マウンテンには十二世紀のアジア全般から輸入された美術品があった。ここにはイラン製陶器の新しい色彩とモチーフや、セルジュークの新種の金属が、ゴール人の建築におけるイノベーションと同時に存在していたはずだ。この時代についてはほとんど何もわかっていないが、それはチンギス・ハーンがターコイズ・マウンテンを葬り去っただけでなく、東イスラム世界で栄えていたほかの都市もことごとく破壊したからなのだ――彼は学者や工芸職人を虐殺し、中央アジアの灌漑された土地を無水の荒野に変えた。彼が与えた打撃からイスラム世界はいまなお立ち直れないでいる。ターコイズ・マウンテンはアフガニスタンについてだけでなく、モンゴルが隆盛する前のアジア全体の失われた栄華についても、多くのことをわたしたちに教えてくれるだろう。
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思いがけない最後に涙ぐむ・・
http://tocana.jp/2015/03/post_5910_entry.html
http://archive.aramcoworld.com/ja/issue/201504/ferozkoh.renewing.the.arts.of.the.turquoise.mountain.htm
無駄足にちょっと怒りがわいてきた。
数分置きに飛び立つ飛行機を眺めていて、再度あたまの中でパスポートを探す。
そして昨日見つけた☆期限はあと一年
希少になりつつあるジャンボ
新型はエンジンの後部がギザギザになっている(騒音低減)