「入るを計りて、出(いず)るを節す」。その意味は、収入がどれ位在るかを正確に計算してから、それに合う支出を考える事だが、渋沢栄一氏の名言にあった。氏は来年発行の新一万円札の肖像となる事でも注目を浴びたが、実はこれ、『礼記』(儒教の最も基本的な経典)にある、国の予算を決める為の心得でもある。その辺が"日本資本主義の父"と評される由縁でもあると納得する。さて今日も休みだ。昨日は午前中は家の前の氷割に時間を費やし、それから買い物にも出たので、思うような作業が出来なかった。それで早朝からしている事は、やはりカセットデッキの調整だ。(旧友に進呈する物だ。)小生が少々神経質なのかも知れないが、ピッチの変動が気になる。それも緩やかに変化をするのだが、そこが納得がいかない。「室温の関係か?」とも思うが、そんなものだろう。妥協点を見つけよう。昨日はまたフラッターが出た事からモーターの取り付け位置から見直した。すると今の処は安定をしているようだ。後から録音チェックをしよう。その旧友もそろそろ会えるだろうが、元々は先方のレコードプレーヤーの不具合から整備を頼まれた。つまりカセットデッキは、そのついでなのだ。
話は変わり「巷では?」だが、訃報が相次いだ。女優で元参院議長(女性初)の扇千景さんが逝去された。享年は89歳だった。今ではすっかり過去のフォーマットとなった8ミリ映画に馴染んだ世代ならば即座に浮かぶ「フジカシングル8」のテレビCMでも知られたが、これとて60年程も昔の記憶だ。歌舞伎ファンには三代目鴈治郎(後に四代目坂田藤十郎を襲名)の奥さんとしても有名だ。ちなみに中村玉緒さんは義理の妹だ。訃報は続く、小説家の大江健三郎さんが死去した。享年は88歳である。氏と言えば極端な左翼思想の人物としても知られるが、思考的にそれが過ぎて、些か「反日」と保守層からは敬遠されたが、これは時代の影響もあるだろう。戦後は反戦思想から、米国のGHQ政策に染まった世代だ。そこはある面、仕方がない。後は近年、閉店が相次ぐ「イトーヨーカドー」の創業者である伊藤雅俊氏(セブン&アイ・ホールディングス名誉会長)が逝去された事だ。享年は98歳だった。「まだ元気なのかな?」と思う人が訃報で近況が知れる事はよくある事だが、思えば昨年、父が85歳で亡くなっているのだから、「人は放っといても歳を取るものだ」と当たり前の事を痛感してしまう。その小生とて「思えば」なのだから仕方がないのだ。さりとて「終活には?」とも思い、今年も色々な意味で決断をする事もあるだろう。晩年位はのんびり過ごしたいものだ。生活費は年金 & +αが望ましい。
扇千景さん死去 89歳 女性初の参院議長、(保守党党)
https://mainichi.jp/articles/20230313/k00/00m/010/121000c
大江健三郎さんを悼む 蓮實重彦さん「ノーベル賞とったからでない」
https://www.asahi.com/sp/articles/ASR3F5RZZR3FUCVL04S.html
イトーヨーカ堂創業者・伊藤雅俊セブン&アイ・ホールディングス名誉会長が98歳で死去(文春オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5d53c390d307ea6098fa890c0c2217e6d4f745e