紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

上野の美術館

2008-10-12 | 美術館
朝から上野の美術館をはしごして観てまわりました。
1館目 東京都美術館 「フェルメール展」

2館目 東京国立博物館 「大琳派展」

3館目 東京国立博物館の東洋館 特集陳列

フェルメールの作品は以前観たことがありますが、7点もの作品を一同に観られるなんて、良い機会に恵まれました。
中に入るまで30分~40分くらい待ちましたが、デルフトの他の画家達の作品もすばらしく見ごたえがあり、時代背景や遠近法、宗教画から風俗画への移行の時期の作品など分かりやすくていい展覧会でした。
中でもデルフトの町並みを描いた「小路」と「ヴァージナルの前に座る若い女」が注目作品のようで人の波もひと際多かったです。
フェルメールの作品は光の使い方に一番の魅力を感じますが、静謐感や透明感と共に描かれている人物の表情が慎ましやかで、静かな微笑と佇まいは観るものを優しく包み込んでくれ、フゥと気持ちが安らぎ、清らかになります。
美術館ではいつもイヤホンガイドを借りていますが、初めてタッチガイドシートを使用しました。タッチペンでシートにチェックするだけで聞こえるので楽で使いやすかったです。

次に国立博物館。今回は更紗関係の陳列も興味深く拝見しました。
平成館の「茶人好みのデザイン 彦根更紗と景徳鎮」
東洋館の「ジャワ更紗と経緯絣」点数はそれほど多くは展示されていませんでしたが、緻密な型や手書き、色鮮やかな花鳥文様など異国情緒に溢れ、今尚、茶人をはじめ私達の心を捉えてやまない魅力があります。

「大琳派展」は同館で今夏展示された「対決 巨匠たちの日本美術」
中でも取り上げられていた本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山らが出展されており、その流れを継承する酒井抱一と鈴木其一の作品群でした。
以前見た作品も多少含まれていましたが絵画のみならず書跡、工芸作品などどれもこれも圧倒され、先に見たフェルメールとは比較は出来ませんが、屏風などの大作も多く、金箔や煌びやかな色調に見終わった後、なんだかぐったり疲れてしまいました。
 斬新で派手な装飾芸術は観る側もエネルギーが要ります。
もう一度期をあらためて次回、この展示だけを観に万全の体調で行きたいと思います。

写真はフェルメール展HPより掲載しました。

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