紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

長月のお茶に寄せて

2013-09-22 | 茶の湯
いよいよ秋の彩りや移ろいを五感で感じるこの頃。
茶の湯の世界では月見の茶事、観月茶会、夕ざりの茶事など
1年の中で最もご亭主様の遊び心やお道具のお取合せが変化に富み、
もてなす側も、もてなされる側もいつもと違う趣向に期待と冒険心が膨らむ。

ちょうど9月19日(木曜日)(旧暦の8月15日)は「中秋の名月」。
この日に月見の茶事に伺った。
露地にはお供え用お団子、穀物やススキなどたくさんお花が飾られて。


初座。床には鉈の鞘籠に入った9種類の山野草。香合も飾り付け。


炭手前(香はたかなかった)の後、懐石、お菓子、中立ち 床の間は花から軸に。手燭を使ってのお濃茶席。和ろうそくの灯りが幽玄な世界を演出しています。
懐石にも月にちなんだ器や兎などより一層の風情が醸し出されていました。



月をかたどった風炉先屏風。

(備忘録として、席中のお写真は撮れないのであくまでイメージです。)

簾越しに月を愛で野点風の趣向で頂くお薄席。
源氏香入りの煙草盆。
本席の香(香名 月待ち空)を聞きまわす。

一期一会のこのひと時。集える喜びに感謝し時の経つのも忘れ。
次に満月と重なるのは、8年後。また皆様方とご一緒出来ます様に。
満月に後ろ髪をひかれつつ茶室を後にした。


この時期のお茶会やご家庭の献立に応用できるお料理のご紹介。


茸の炊きおこわ。すまし汁。


シマアジの漬け。人参、大根、茗荷、九条ネギの千切りを交互にのせて彩りよく。


子持ち鮎の煮びたし。


イチジクの萩焼。ししとうとシイタケ添え。



栗かのこ
家庭でのおもてなしにいかがでしょうか?


最後に今日の午前中は気軽な大寄せのお茶会に伺った。
人数も大寄せの割に少なく、待ち時間短めでゆったりとお席入り。
(大寄せは席入りまでの待ち時間と何かせわしない忙しさや窮屈さがネックですよね!)



樹木はまだ色つく前ですね。




単衣の色無地に綴れの軽めの帯を締めて。今日はちょっと暑く感じられました~。





お水屋見舞いをしたらお返しにこんなおいしいお菓子を頂戴しました。
御製 恵那川上屋  朴葉の香りがほんのりとしてとっても美味しい。
これこそ倍返し。お心遣いに感謝して。




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