紺日わん倶楽部

日々の暮らしに彩りを

生々流転

2009-02-02 | 美術館
2月1日。久しぶりに東京国立近代美術館に行きました。
お目当ては長さ40メートルにも及ぶ横山大観の画巻物「生々流転」を拝見するためです。当日は無料観覧日にもかかわらず割と空いておりゆっくり見ることが出来ました。
生々流転は教科書にも掲載されたりしているみたいですが、本物を拝見する機会があまり無く今回このような企画に恵まれ幸いでした。
「生々流転」とは「万物は永遠に生死を繰り返し、絶えず移り変わってゆくこと」という意味の言葉です。
水の一生を表現したという作品で滴から始まり川、海、大海原へ、最後は龍の化身が現れまた飛沫の一滴になるといった水の転変を描いた作品です。
まずは長さに圧倒され、緊張感と余白の美、そして流れるようなリズム、また詳細な細部の描写と水墨画の凛とした濃淡の表現力に素人ながらどんどん絵の中に吸い込まれ見終わった後は肩の力が抜けて清々しい気分になりました。

その後に隣接している東京国立近代美術館工芸館にも足を運びました。こちらも無料で拝見でき幸いでした。数は少ないですが、着物の染色や織物など工芸品と匠の手仕事である、蒔絵、竹工品、漆など大作もあり興味のある方は必見です。

「生々流転」重要文化財

東京国立近代美術館のホームページより掲載


東京国立近代美術館工芸館ホームページより掲載
コメント
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