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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

鬼滅の刃 第192話 『廻る縁』 感想: だからヒノカミ「神楽」だったのか

2020-02-03 14:09:56 | 鬼滅の刃
なるほどねー。

炭治郎は、先祖である炭吉の記憶から、「日の呼吸」の12の型を全部会得して戻ってきたんだ。

え、ちょっと、それはご都合主義に過ぎないか? と思ったのだけれど。

とはいえ、「ヒノカミ神楽」による舞が、事実上、「日の呼吸」の型の伝承のためにあったのだとすれば、まさに、炭治郎は、父から、一子相伝で、その12の型を、子どもの頃から目に焼き付けられていたことになる。

となると、すでに、水の呼吸を操れるまでに身体の鍛錬を図ってきた炭治郎であれば、土壇場で、「日の呼吸」の極意さえ悟れば、あとは自由に身体がその型を再現してくれる、ということで。

一応、ご都合主義なりに理屈はたっている。


そして、そんな事情があったから、炭治郎は、最初に日輪刀を手にしたとき、色が定まらずに「黒く」なってしまった、というなんだろうね。

つまり、刀のほうが炭治郎の中に、「水」と「日」の二つの型を見てしまったから。

炭治郎には、すでに「日の呼吸」がヒノカミ神楽の形で伝承されていたから。

しかし、そうなると、仮にこれで炭治郎が無惨を退治した場合、最大のMVPは炭吉さん、ってことになるなぁ。

だって、200年?の間、変わらず、日の呼吸をヒノカミ神楽の形で伝承してきたのだから。

まぁ、その炭吉さんが、炭治郎の祖先というのだから、この物語は、ちょっと変形した貴種流離譚でもあった、ということだよね。

さすがは、女流漫画家w

いまどき、貴種流離譚は、ちょっと恥ずかして、男性の漫画家では描けないだろうから。

男性漫画家の方は、いまや単一のヒーローではなく、チームでありパーティだからね。

この無惨戦のように、他の柱が、みな四肢のどれかを欠損するような状態で、ほぼ全滅したところに、一子相伝の秘伝のスーパーパワーをもった主人公なんて、さすがに恥ずかしくて出せないなー、と思う。

もっとも、日の呼吸の13の型が、12ある型の連続技の繰り返し、というのだから、その連続技の部分はまさに「神楽」という形で「舞」として伝承したことそのものにヒントがあったわけで、となると、その部分は竈門家の成果!ということになるけど。

もっとも、その12の型の繰り返しが、まるでタコのように複数の脳と心臓を身体に抱える無惨への対策として編み出された、というところは、これもまた、理屈は通る。

タコだから、無惨の現在のパワーアップ形態は、ほとんど多数の触手攻撃になっていた、ってことなんだな。

だから、それへの対抗策として、炭治郎は、現在の無惨の繰り出す攻撃は、人間の形をした何かが仕掛けてきているものなんて思ってはだめで、もっと自由に返し技も含めて柔軟に対処しなくちゃいけない。

ということで、ここで「剣舞」こそが最強!ということになるわけね。

まさか、本気で「刀剣乱舞」になるとは思わなかったよw


ともあれ、この流れで行くと、とにかく炭治郎が、あと1時間あまりの間、日の呼吸の12の型を出し続けられるかどうかにかかっている。

つまり、日の呼吸の奥義で無惨を殲滅するか、もしくは、無惨にとっては時間切れで、夜明けを迎えて消滅するのか。

多分、そのギリギリまで攻防は続いて、その土壇場のところで、無惨が、またもや超セコイ逃亡策をだしてくるんだろうな、きっとw

で、そこで騙された炭治郎が危機に襲われたところで、満を持して、禰豆子の乱入・・・かな?

ところで、柱は、あれでもうお役御免なのだろうか?

右腕を落とされた義勇や、左足を失った悲鳴嶼は、さすがに戦線復帰はないのか。

それとも無一郎みたいに、最後に一矢報いのか?

もはや炭治郎の前で完全に霞んでいるけど、柱たちの矜持は矜持で気になるところ。
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