BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

アクセル・ワールド 第19巻 『暗黒星雲の引力』 感想

2015-10-12 19:03:11 | SAO/AW
お預けを食らうような形で終わってしまった18巻の続き。
帝城の中にいたグラフは何を話すのか・・・にどうしたって関心が向いてしまう19巻。

ということで、とりあえずスペース空けときます。



























































そんな19巻なのだが、

第一印象は、うーん、グラフさん、便利すぎ。

メタトロンもそうだけど、こういう風に、誰かの説明で「真相が明かされる」というのは正直、興ざめかなぁ。

というかね、先に書いてしまうと、17巻と18巻の間が8ヶ月開いたのに、18巻と19巻の間には、その半分。もちろん、こちらが通常の刊行ペースだと思うのだけど、どうも、今回の内容を踏まえると、これ、SAOの側の、アリシゼーションの都合に合わせて刊行していないか、と思わざるをえないかな。

例の「揺光」にまつわる、ブレイン・バーストのゲーマス二人による対立って、というか、それに至った戦争って、多分、アリシゼーション編の後を受けたものだよね、きっと。

で、素直に考えれば、ゲーマスの二人が、コピー体になったキリトと茅場、そして、囚われにビーイングってのがアリスだよね。

何しろ、その「太古の戦闘」は、ご丁寧に「仮想世界」の出来事だった、とあるわけだから。それがアンダーワールドである可能性は高い。

加えて、揺光は、アリシゼーション編の量子脳的なもので、その中で突出的に成長したものといえば、アリスってことになる。

ゲーマスの二人も、仮想世界の管理者権限を獲得しただけ、というのだから、そもそも彼らの「仮想世界(多分アンダーワールド?)」を構築者も別に存在することになる。

とはいえ、グラフのあからさまなキリト臭からすれば、ゲーマスの二人は直接的にはキリトと茅場ではなく、その後のアンダーワールドの中で誕生した、キリトやアスナやアリスたちの子孫?にあたるのかもしれない。

で、むしろ、キリトと茅場のコピー体は、仮想世界そのものの消失を憂えるために、オリジネーターの一人を装って、グラフとグランデとして降臨した、という方がわかりやすいかなぁ。剣と盾、で揺光だから。

もっとも、盾はクロム・ディザスターが持っていたから、グランデではない、というツッコミがいきなり入るわけだけどw

あと、アンダーワールドの続編のウェブ小説(これは未完)でのキリトの「神」ないし「皇帝」扱いからすれば、グラフにしても、単にキリトの名声にあやかろうとしただけかもしれないけれどね。

どっちにしても、AWがSAOの世界、というか、アンダーワールドと何らかの繋がりを持っていることは、もう自明といっていいくらい。

で、話を戻すと、だから、SAOのアリシゼーション編の進行に合わせて、AWの物語を着地させよう、というのが、この数年の刊行ペースの狙いではないかな、と。で、そのペースを調整するために、アイソレータとSAOPの刊行を混ぜるにようなった。

だから、アイアンマンなんかのアメコミ的流儀で言えば、アクセル・ワールドは「SAOユニバース」の一作品である、という位置づけに、最終的に落とそうとしているのではないかな、と。

なぜなら、そう考えれば、ここに来て、突然、AWのアニメを、二期ではなく、オリジナルとして、今進行中の「白のレギオン」編の先を描くものとして製作するというのも理解できるから。多分、そうして、今AWで絶賛張り巡らせ中の伏線の幾つかをそちらの方で回収しようとするのだろうから。つまり、それくらい、白のレギオン編には時間がかかる、ってことでしょ、きっと。

むしろ、SAOのアインクラッド編ではないけど、AWも話としては、間を端折って一旦、終了させてしまってから、その後に、終わらないコンテントwとして、SAOPのような形で、スピンオフとかを作っていく、ということなのではないかな。

実際、SAOの海外での人気も考えると、外伝やスピンオフはいくらでも需要があるだろうし。

多分、そういう意図があるから、前巻と今巻のような、ネガ・ネビュラスの増員・リアル割れオンパレードが起きてるんじゃないかな、と。

いやー、だってさ、単にオシラトリユニバースを倒すためだけだったら、リアル割れなしで、加速世界の中だけで同盟を組めばいいだけじゃない。リアル割れは全然マストではない。

ていうか、当初はリアル割れは割りと禁忌に近い設定だったのに、ここのところ、堰を切ったようにどんどんリアル割れしてるからね。しかも女子ばかりw

タクミじゃないけど、さすがに、これ男女比のバランスが悪すぎでしょ。

マゼンタ・シザーまでリアル割れして参加させる必要があったのか。

何でそういってるのかというと、リアル割れイベントって、それだけで頁を結構とるから、物語の進行を損ねるんだよね。テンポが悪くなるだけで。実際、今回も、大して本筋は進んでないし。

こんなことを考えると、結局、SAOの長い外伝でした、ってオチになるのかな、と。

プロミの合併の話もなー。
むしろ、「白のレギオン」編の後に、グランデを含め、王たちがどう動くのか、気になるよ。今回ちょっと触れられていたけど、王たちの協定によって、今の秩序のある平和なブレインバースト世界があるわけだから、ネガ・ネビュラスとプロミが合併し、白のレギオンを駆逐する方向に行ったら、それは、その後、戦国時代に元通りだよね。

ニコにしたって、黄色に復讐する気、満々だしw

まぁ、オリジナルのアニメって、そんな戦国時代を描くのかもしれないけれどね。

で、なぜ、そんな時代が生じてしまったのか?!という問いに答えるのが、この先の本編の役割になる・・・、ってところかなぁ。

ともあれ、次巻の、「戦う少女たち!編」がどう転ぶか。

あとは、夏休みの話とか、生徒会選挙の話とか。

あ、オリジナルアニメの方は、牧歌的な夏休み編かもしれないねw

それと、意外だったなのは、ハルユキ母の登場ね。
これ、このタイミングで母登場、ってやっぱり何か意味があるんだろうな。

確かに、あの息子が昼間に、女子10人を迎えてお食事会してるって現場を目撃したら、どんな反応を示すのか。

というか、むしろ、女子10人がハルユキ母に対して一体どんな反応を見せるのか。そっちこそ見てみたいかなw

ともあれ、20巻に期待!

とはいえ、来年3月くらいなんだろうなぁ。。。。

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