夏の朝の日課 庭の水やりを終えてホースを片付けようとしていると
妙なものが目に入った
なんと井戸のポンプで蝉が脱皮をしている
羽が緑で瑞々しいというか初々しい
しかし、様子が少し変 なんだか少しも動かない
しばらく見ていると脚が弱々しく動いている
どうやら死んではいないよう
自然界のものは手をかけてはいけないかな!
と思い、放っておくことにしたが
その場から離れてしばらくしても、どうも気になってしょうがない
しびれを切らして戻っていると、やっぱりさっきのまま
ちょっと殻の部分を手で触ると また少しもそもそと動く
でも元気はない
隣の家の人が家から出てきたので手招きして
一緒に眺めることにしたが
どうも動きが死んだままのよう
とうとう我慢しきれなくなって
殻を持って庭の木の方に移して
いざ地面におこうとしたその瞬間
ポロッとした感じで蝉くんは殻から抜けだした
どうも最後の一歩がどこかに引っかかっていたみたい
蝉くんは地面に降りると直ぐ様
木に向かって歩き始めた
いやまっすぐに進んだその先に木があった
しかしこの蝉くんはどうもドジらしい
途中の草に乗り上げ、そこから落ちたときはひっくり返って仰向きに!
まるで亀が仰向けでバタバタしてるみたい
このままではせっかく助けた意味もなくなるので
再度手を貸すことになったが
ホント世話のかかる奴だ
しかし、その分可愛いような
今度はまっすぐ木に向かって
割合力強く木に登り始めた
これで一安心
せっかくの命、しっかり頑張れよ!
とその場を離れることができたが
それにしても、なんであんなところで脱皮していたんだろう?
そもそもあの場所で脱皮しようとした事自体がドジっぽい
だが待てよ、あの蝉はどこから来たのかな?
そして蝉くんは我が家の木々で鳴いてくれるのかな?
いざ鳴かれるとやかましい感じだが
ちょっと今回は鳴いてくれたら嬉しいかも