パンセ(みたいなものを目指して)

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選挙のアンケート(いろいろ考えること)

2014年11月23日 19時59分50秒 | あれこれ考えること
我が家に今度の衆議院選挙の投票についての
アンケートの電話がかかってきた

選挙に行きますか?
投票するのは政党・政策・人柄・知人の薦め?
あなたの地区では誰に投票しますか?
争点は何ですか?
等など

実はこの手の電話アンケートに答えるのは2度目
前回は政権交代があった時だった
さて今度は、答えていくうちに
なかなか困った状態であることを実感した

投票する人がいない
現実的に政治に影響力を持たせるには
そこそこの政党でないと駄目だし
その政党には政治屋としての生き残りの徹しているように
思える人物が鞍替えして候補になっていて
人間的に信用出来ないみたいだし、、、

ここ数週間は真面目なテレビ番組は政治がらみを
多く取り上げ色んな意見が飛び交うだろう
しかし、意見がどうもかみ合わないのは
現状の把握が解釈によって随分違うこと
(もっとも自分たちを正当化するのが常だから
相手の言うことを認めるはずもないが)

そこでマクロ経済のわかりにくさではなく
自分の実感としての景気を考えると
どうも景気が良くなっているようには思えない
しかしいろんな答え方があるものだ

求人数は増えているが非正規が増えている
その非正規は団塊の世代の人たちの退職後の働き方の表れ

世帯収入は減っている
いや株価は上がっている、それが末端に行くまでのタイムラグが有るだけ

景気を立て直すにはまずは企業が良くなることが前提
いや中間層の健全な増加こそが継続的な経済発展を可能にする


その他いろんなやりとりがかわされる

これらの討論は、現実にどの程度社会に影響するかは
普通の人には判断がしにくい
そこでメディアは評論家と言う人物を引っ張りだすわけだが
この評論家の立ち位置でその発言は随分と変わってくる
一見中立なようでその実世論誘導にもなりかねない

そして不思議なのはこの評論家と言われる人々の意見が
どのメディアでも同じことを言っているような気がしてならない
現状分析だから同じになって当たり前と言われそうだが
何故か突っ込み不足の誰か言ったことの後追いの
無責任な発言のように思えて仕方ない

アベノミクスは成功か失敗か
評論家が意見を述べ合うのではなく
庶民が判断しうる材料の羅列でいいような気がする時がある

景気が良くなるためには、まずは企業が儲けなければ
しかし儲かっている企業の内部留保は一体何に使われるか
儲けたお金は本当に社会に還元されるか?
競争の激しい企業はまた新たな企業間競争のための資金と
して使うだけではないのか

非正規から正規社員になっている人も増えている
自分から望んで非正規を選択している人もいる
しかし、企業側から考えるとコストの面が非正規と正規では
全然違うから、非正規を使い続ける誘惑からは抜け出せない
と思うのが自然

今回の選挙で一番の懸念は
大義がなくて、なんとなく選挙になってしまった
だから選挙にはどうも関心がない
と考える人が少なくないような気がすること
すると投票率は上がらず無党派層の影響は小さく
組織票の大きい自民党と公明党が
思惑通りの結果を手にするような予想がされること

本当に政権与党が民意を反映しているのか
選挙で勝ったから、民主主義はそういうものだの一言で
あんな風にやりたい放題では不安でしょうがない

国民は反省の仕方をもう一度考えるのもいいかもしれない
一度自民党から民主党に政権を移したがそれは失敗だった
民主党は酷かった、だからもう一度自民党に戻す
自民党もそれまでの悪いところを直して(?)復活した
失敗を教訓にしたわけだ

ならば民主党も失敗を教訓にしてはいないか
反省すべきは政党ばかりではなく
有権者の自分たちもそうではないのか

結局他人任せの政治システムではあるものの
実際には他人任せにしてしまうと
どうも民意から離れたものになってしまいそう

選挙が皆が選んだ結果だからといって
原発を再稼働したりするのはどうも気が進まないのだが、、、
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