写真とかメモとか会計、そうしたものを残しておくと
少なくとも後で思い出にひたることが出来るだけでも
価値が有るかもしれない
8月18日の日付があるこのサインは、1976年 バイロイト祝祭歌劇場の前で
この年カルロス・クライバー、ピエール・ブーレーズ、とともに指揮をすることとなった
ホルスト・シュタインに書いてもらってもの
サイン色紙なんて気の利いたものはなかったので
ありあわせのノートの1ページに書いてもらった
まだこの時点ではトリスタンもパルジファルも聴いていない
(19日にトリスタンを聴くことになっていた)
今思うと、バイロイトでトリスタンやパルジファルを聴けたのは
(特にパルジファルは門外不出に鳴っていた?)
本当にラッキーことだ
でも19日まではたっぷり時間があったので
日記を読み返すと時間つぶしにバイロイト市内を歩きまわっていたようだ
ヴァーンフリート ルードヴィッヒⅡの胸像のあるヴァーグナーゆかりの建物
写真はあるが中に入ったか、入ったとしても何があったのかは全然覚えていない
このヴァーンフリート今年の4月に行った時は工事中で
人気もなく寂しい様子
8月にならないとこの場所も注目されないのかもしれない
この年はバイロイト音楽祭が100周年ということで
リングの新演出がシェロー、指揮がブーレーズのフランス人コンビで
話題になっていた
上演される午後までの暇な時間(?)市内のあちこちで
いろんな講演がなされた、シェローの演出の意図
トリスタンの音楽の解説
パルジファルにおけるクンドリーなどなど
ドイツ語でどんどん話されていくので話の大半はわからず
でも記憶に残っているのはピアノで奏されたトリスタンの音楽の魅力的だっとこと
オケよりも魅力的に思えたりした、、
人からサインを貰うという行為はあれからそんなに経験していない
サインしたものをもらったことはある
しかし、自ら求めたのはこの時が初めてで、最後かもしれない
今欲しいとしたら誰だろう?
ポール・マッカートニーが目前にいたら
差し出してしまうしまうかもしれない