パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

案外覚えてる

2021年12月27日 09時07分02秒 | 徒然なるままに

多分、今年最後になると思われる本がこれだ(あと一冊、一気読みしそうな本が年末に来るが)

小難しい本が続いた中で、やっと一息つけるような本に向かう気になれた
この本は源氏物語のストーリーから平安時代の風習、文化などをイラストを
混じえてとてもわかり易く紹介している

そこで、ちょいと気づいたことがあった
それは「案外覚えている!」という実感だ
劇的な「若菜」と宇治十帖のあたりは覚えていても不思議ではないが
それ以外にもストーリーとは直接関係していないようなことも覚えていた
(瀬戸内寂聴さんの現代語訳には、ところどころにその時代の風習などが解説されていた)

昔からテストが終わってから勉強をするタイプだった
それは予習とかテスト勉強のあとに復習するということで
京都のお寺さんに行っても、行ったあとでパンフレットを読んで
そのお寺さんの存在意義を理解するのにつながっている

ただ「案外覚えている!」という実感はこの本だけでなく
最近のマイブームの「ディスタンクシオン」においてもそうだ
たまたま「100分de名著」並みにわかりやすく「ディスタンクシオン」を
解説したYoutubeの動画を見つけたのだが、漠然とその動画を見ていたときも
「案外ポイントを押さえて覚えているな」と自分自身に妙な自信を持てたのだった

これは子どもがものを覚えるのは、まずはあちこちいろんな経験をして
それが消化されないにしても、それらの蓄積がその後の総合的な理解に
つながっていることに似ているかもしれない

まずは直接体験すること(解説書ではなく本体を読むこと)は
どこに進むかわからない体験を自分に課しているようなものかも知れない

パソコンを覚える時は、解説書に沿って覚えるよりは
とにかく試行錯誤でいろいろやってみて、その後で解説書を見たほうが
良いとされているが、それ試行錯誤の時の精神の内的密度が高いためで
思いの外いろんなことを考えながらしているのだろう

ということで、難しい本を読んでわからないと感じても
思いのほか覚えてる(本質を捉えてる)ことはありそうなので
自分と格闘するような難しそうな本に挑戦するのは有益と思われる

ただ、その気になる!というのが大きすぎる壁かもしれない

ところで「ディスタンクシオン」を解説したわかりやすい動画はこれ

ブルデューのディスタンクシオンを解説【社会学】

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