パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

アルゼンチンのサッカーから思う事

2007年02月18日 11時18分28秒 | Weblog
早い、強い、汚い?
アルゼンチンのサッカーを表わす言葉だが
なるほど、強い、はその通り!

映画ではないけれど、テレビでサッカーを見ない時期を越えて
今日も朝からスカパーでアルゼンチンサッカー
ボカ・ジュニアーズ対ベルグラーノ戦を
ついつい見ていたのだが
お国ぶりというか、そのリーグのカラーはあるものだ

アルゼンチンは確かに当たりがきつい
身体の入れ合いや球際の競り合いは
そんなにたいした事のない体格の連中でも
バランスよくやってのけている
サッカーの格闘技の要素は、実際にやっている者には
しばしば感じる事なのではあるが
さて日本はどうか?

国民性とか好みの方向性は残念ながら
きれいなパスサッカーを目指す方向に
きわめて若い時期から向いているようだ
当たりが強くて、接触プレーが起きそうになると
その状況をなるべく避けるように
コーチングする事が多いのではないだろうか

いつも思う事なのだが、日本のフィジカルの弱さは
実は本質的な身体の線の細さに起因するのではなく
身体の上手な、効果的な使い方の経験をする機会が
少なすぎる事にあるのではないかと思ってしまう

ガツガツいくのは、実は、やっている連中にとっては
結構面白いのでもあるけれど
小学生の時点でも、その経験をすることなく
きれいな、チームプレー主体の強いチームづくりが優先して
本能的なたくましさを育てる機会を失っているような気がしてならない

勝ち負けにこだわる時期
ガツガツいく時期、
人を出し抜いて面白がったり、駆け引きする時期
チーム全体として機能するのに喜びを感じる時期
個人の成長の段階は、おそらくこんなものだと思うのだが
効果的に戦う術を知っている大人たちは
この段階を踏ませるよりは
ついつい要領よく勝つ方法を教えてしまう

また、ヨーロッパ、南米のリーグ戦を見ていて
思うのはインサイドキックの丁寧さと
シュートの際のインステップキックの徹底ぶり
(日本はインフロント気味になっている事が多い)

練習の段階では、こんな初歩的な事は軽く飛ばしてたり
すでに出来ているものとして
チーム戦術等に磨きをかける事が多いだろう

確かに時間が少ない高校生の部活では仕方ないかもしれないが
まだまだ時間が先にたっぷりある小学生たちには
何年後に役立ちそうな、基礎的な事を
きっちりやった方がよいような気がする
もちろん、基礎ばかりは面白くないので
いろいろ工夫して飽きさせないようにしなくてはいけないが!

またまた、サッカーを見ていても練習方法に関心がいってしまった

だが、個人個人の力を上げない限り
チームプレーだけでは上に行けない状況に
この国のサッカーはなっている気がするがどうなのだろう

話は変わって
今年の高校サッカー、もの凄い奴、いたかな?
全国平均で強くなっても
化け物みたいな奴がいないと少し不安だ!

個人的には静岡の地区の目指すサッカーが好きかな?
高校の段階では、なかなか勝てなくなっているけれど
将来の伸びしろが、たくさんあるような育て方をされているサッカー
そして、それをよしとして地域の皆が支えている様子
少し、羨ましいな!

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