パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ずれる判断

2017年01月28日 08時08分56秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

俳句などでは平凡よりは独創的な発想や
独自の視点からの題材の捉え方が評価され重んじられる

しかし、視点や捉え方があまり個性的であっては困る分野もある
現状認識や、そこから生まれる感覚が個性的すぎて世間と異なる
というのは市民が生活をしていく上での感覚的な誤差は
埋めきれなくなって共感も得にくくなっていく

分かりやすく言えば、市政を仕事とする人々は少なくとも
感覚の上では一般的・常識的な判断力を求められる
(共通の現状認識をもった上での突飛なアイデアは問題はないが)

ところが自分の住む新城市では、かなり独自の判断をするお方が
それなりのポジションについている
そのひとつが、12月の本会議最終日に行われた柴田市議の
政治倫理審査会の報告に対する反対討論への評価
(政治倫理審査会の報告とは、市議会議員である打桐議員が
 議員に当選してから急に市が発注する水道工事の受注が増加したのを
 政治倫理条例に則り政治倫理審査会のメンバーが一定の措置をもとめたもの)

この最終日の柴田市議の反対討論は、凄まじいもので議事録の削除検討箇所のオンパレード
しかもそれだけに収まらず、政治倫理審査会の委員に対する侮辱とも
思える言葉が続いた
不穏当な発言があまりにも多すぎて、審議を一旦休んでその対処を講じたという出来事だが 
この誰もが不穏当、やり過ぎ、(実は条例の不理解が問題ではないか)と思われる発言が
(実際の現場でも議院間・傍聴席でも一時騒然となった)
その人の判断によれば「問題なし」なのだそうだ
これは白井市議のブログに以下のように書かれている (12月19日の投稿)

穂積市長が議会棟に出向くなど、議会対応に関与したかのような動きを感じる。「穂積市長と竹下総務部長が柴田議員の発言について話していた。穂積市長は、問題発言とは考えていないと言っていた」「穂積市長は、柴田議員の発言より、白井・加藤の発言の方がひどい」などの発言があったことを複数の議員から聞いた。

「普通の人が変だ!」と感じることが「ある人の目からすれば問題なし」
ということなのか

このお方の独自の判断は以前にもあった
それは、新庁舎建設の見直しに対する住民投票の選択肢に関すること
選択肢1.市道東新町桜淵線の路線の変更を伴わない現計画の見直し
選択肢2.市道東新町桜淵線の路線の変更を伴う現計画の見直し 

この選択肢は、市外の人だけでなく市内の人間でも何を言っているのか
分からない
庁舎の見直しが問われているのに、何故道路の話が出てくるのか、、
東新町桜淵線とはどこの道路のことなのか、、
普通の人は「問うている意味が分からない」あるいは「わかりづらい」
と判断する
しかし、そのお方は「私は分かる」と発言した

ところが、このお方は住民投票を行う際に3つの条件を要望していた
●わかりやすい選択肢とすること
●市民まちづくり集会を開催すること
●投票を18歳以上の人間とすること 

一番最初に「わかりやすい選択肢とすること」
としているのに出てきたのがわかりにくい選択肢で、それを問題視していない 

おかしな判断、その3
今も乗車数が伸びず空気を運んでいるとも噂される
新東名を利用しての名古屋直行バス
普通に考えると市場性や競争力の面でとても勝ち目がなさそうで
結局は市が借金の穴埋めをせざるを得なくなる
と判断されるこの計画が自慢げに計画された
(初年度の費用は国の補助金で賄うとしているが、予定数に達しない
 赤字部分はバス会社から不足分の請求が来て、多分補正予算に計上ということになる) 

おかしな判断、その4
新城市の南部企業団地では製造業でもなく物流業でもない
本来ならば許されるはずのない産廃業者が操業を行っており
地域では懸念された悪臭被害が出ている
トップ自らが現地に赴きその実情の把握に努め
その上で対策を講じる  というのが普通のあり方だが
その人はよくわからない理由で現地に赴く
という判断をしていない 

人の考えることはいろいろで、みんなが同じということは不可能だ
しかし、行政を進める立場にある人が一般庶民の共有する感覚を
「素人の考え」としてあまりにも問題にしないのは
いちばん大事な資質が欠けているのではないのか

意地悪くあら捜しをすればまだまだ出てくる
しかし、どんな立派な人もあら捜しをすれば
同じように問題点は出てくるから
人間というやつは理屈どおりには行かない
ということになるのだろうが 、それでもいろんな判断の元となる
現状認識についてこんなに判断が一般とずれるのは困る 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする