パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

上巳の節句

2016年03月03日 20時11分27秒 | 徒然なるままに

3月3日 桃の節句
晩ごはんは何にするか迷わなくて済んで
家人は助かったと言ったところ

へそ曲がりな自分は単に桃の節句を取り上げるのではなく
これに関係することを少し

土方歳三は豊玉発句集という俳句集を残している
(ひところマイブームだったが)
その中に あるのが

井伊公君 ふりながらきゆる雪あり上巳こそ

桜田門外の変をうたったもの そして上巳とは桃の節句のこと
もちろん現代の暦ではないから、今日のことではないけれど

はじめは上巳とはなにかわからなかった

この歌のおかげで桜田門外の変は桃の節句の日に起きたのだと
記憶に残った(年号は覚えていない)

旧暦を今に直すともっと遅い時期になるのだが、よくそんな時に雪が降ったものだ
そういえば忠臣蔵の討ち入りも旧暦の12月14日は新暦では1月の後半
西行の「願わくば花の下にて春死なんその如月の望月の頃 」も旧暦なら何となく分かる
今はなんでもかんでも新暦に当てはめてしまっているが旧暦のほうが記録に残された気候にしっくり来る

ところで土方歳三の俳句
あまりうまくないというのが定説になっているが、
それでもわかりやすくて好きというか、わかるなあ!と思えるものがある

春の草五色までは覚えけり

朝茶呑みてそちこちすれば霞なり

春の夜はむつかしからぬ噺しかな

春雨や客を返して客に行

うぐいすやはたきの音もつひやめる

もっと有名なのはあるが個人的にはこんなおおらかな
普通の風景をうたったものが気に入っている

こうした俳句から想像すると
歳三さんは精神的にいろいろ無理したんだろうな
とつい思ってしまう

ところで土方歳三は「燃えよ剣」ではなくて
島田魁日記に書かれた姿が好きだ
どうでもいいことだけど 




 

 

 

 

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