毎年、気にするのがその年の最初に聞く曲
一年の計は元旦にあり
この言葉にこだわるわけではないが
割とまじめに選択する
そして今年
最初はバッハのブランデンブルク協奏曲5番
カール・リヒターとミュンヘンバッハ管弦楽団のもの
思い出してみると案外バッハからスタートする年が多い
ロ短調ミサから「サンクトゥス」とか
クリスマス・オラトリオからの一曲だったりとか
最初は景気良く充実した感じで行きたいのでこうした選曲になる
しかし、バッハはいいけど少し聴いてると
充実し過ぎというか真面目すぎというか
少し気持ちがしんどくなる
そこで正月らしくモーツァルトの明るいフルート四重奏曲へバトンタッチ
この曲は何かしながらの聞き流しでも楽しめるが
いざ気合を入れて聴いてもかなり楽しめる
モーツァルトの曲は聞き流すと抵抗感なく流れて心地良いだけだが
まじめに聴くと楽器間の会話とか細かな変化があちこちになって
かなり面白い
まさに完璧とか天才のつくったものと思わざるをえない
そんな思いが頭に浮かぶ
調子が出てきて次はブルックナーのテ・デウム
最初のバッハと同じく何か景気のよい音楽をということでの選曲
ヨッフムの指揮したもの
5つの部分に分かれて対照的な構成
屈託のないフォルテは心地よい
しかし、生の本番で聴いてみたいものだ
家では少しボリュームを絞ってきくので
ところで最初はこんな感じだが昨年最後に聴いた曲は
第9ではなくメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」
この曲理由はよくわからないが結構好きだ
最初の鳥のさえずりとか
クラリネットの独奏とか
真ん中と最後のチェロとヴァイオリンの
どこかに行ってしまいそうな音楽
ヴァグナーの様に聖なる感じではなく
それでもどこか厳しい神聖な感じがするのは
最後に忘我の域にまで達する
全てレコードで聴いた
明日は穂の国百貨店で中古レコード市があるらしい
特にクラシック専門で2000枚以上出品だとか
今年は節約のため京都に初詣に行かないから
近場のこちらで時間つぶしをしようか