パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

侘び寂び、ではなくて雅

2012年01月03日 10時02分22秒 | Weblog

時々考えることがある
何でこんなに京都に惹かれるのかと
ここ数年は年2回は訪れていて
最近は11月24日に紅葉狩りに、
そして昨日は初詣に行ったばかり

だいぶ慣れてきて物珍しいモノはなくなってきたにも関わらず
必ず心を奪われるというか、時を忘れる瞬間がある
昨日も下鴨神社でそんな瞬間に

白と朱色のすっきりしたコントラストの佇まい
舞殿の開放的だけでない美しさ
それから本殿も、とにかく美しい
この美しい!という感覚がどこから来ているのか
少し考えてみた

仮定にすぎないが、それは王朝関連の趣味の良さが
反映しているのではないか
日本の美とは侘び寂びが思い出されるけれども
多分自分が感じているのはこの方向の美ではない
利休の凝縮した世界も美しいと言うか深さを感じることはある
しかし、それでもどこか頭で考えている小さな世界に留まっているのではないか

以前御所の一般公開の時に感じたのもこの感覚
お公家さんたちの趣味の良さは半端じゃない
そしてこれらはそんじょそこらでは
身につかないもののように思えてならなかった

よく思い起こしてみると自分が心奪われる瞬間は
侘び寂びの世界よりもお公家さん絡み(天皇絡み)のものが多い
確かにお公家さんたちも侘び寂びの世界観に
近寄っているものもあるのだろうけれど
それすらも基本に雅の美が存在しているのではないか

京都の紅葉狩りの美しさは侘び寂びでの系統ではなく
もう少しおおらかなしかし少し人工的な部分も
あるけれどお公家さん趣味によるものの様に感じる

ま、こんなことはどうでもいいことだけれど
自分がこんな風にあれこれ思いつくきっかけを作り続ける
京都の存在 ホント飽きないどころか益々魅入られていく

まだまだ桂離宮も修学院離宮も行っていないし
歴史を勉強すればもっと楽しめそうだし
今年は開き直って何度でも京都に行ってみようか!

コメント
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