DALAI_KUMA

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湖の鎮魂歌(101)

2013-11-11 22:50:57 | ButsuButsu


東京工業大学の広瀬らは、海底に設置する地震津波センサ用潮流発電機の開発を行っている。

自然に存在する未使用のエネルギーをどのように効率よく活用するかが、原子力や化石燃料に依存しない社会を構築するための重要な鍵となるだろう。

例えば、風力発電の効率を大幅に向上するwind-lensという技術がある。

これは、風力発電の後方にベーンを取り付けることによって負圧域を作り出して風速を増加させる手法だ。

我々はこれをArtificial energy lens(AEL)と呼ぶことにする。

一方、自然のシステムの中にはNatural energy lens(NEL)が存在している。

分散したエネルギーを集めて新しいエネルギー形態に変換する自然の仕組みだ。

例えば、降水や台風、竜巻などが上げられる。前者は水力発電として活用されていが、後者の利活用はまだなされていない。

地震もそうだろう。

しかし、自然の中に存在していて人間が気づいていないNELも存在する。

それを探して利用することが、人類存続につながるのかもしれない。

湖に蓄積されるエネルギーもそのひとつである。

先にも述べたように琵琶湖の場合、水温の上昇は生態系に悪影響を与える可能性が高い。

必要以上に自然エネルギーが湖に蓄積されることは必ずしも健全とは言えない。

気温の上昇は表面水温の上昇を引き起こし、成層を強化する。成層が強化されると、境界層の厚さがが薄くなることが分かっている。

風などによって同じエネルギーが供給されるとすれば、境界層の厚さがが薄くなるということは、境界層を流れる流速が早くなり運動エネルギーが表層に集中することになる。

まさに典型的なNELである。


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