DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

生きる(91)

2015-09-20 22:16:47 | ButsuButsu


デジカメをかざした多くの観光客に混じって、京都タワーを写メした。

昔、京都に住んでいた学生時代を、ふと思い出す。

45年前、大学に入った年に、日米安保の自動延長があった。

高校の時から、学問とは何か、教育とは何か、などとずいぶんと熱く議論したものだった。

よく勉強もした。

あのころ京都タワー周辺には、赤ちょうちんの屋台がたくさんあった。

夜行列車の待ち合わせで、一杯やるのが楽しみだった。

焼き鳥や豚足など、労働者風のおじさんたちに混じって、気炎を上げたものだった。

それは、「コンフォーミズム」の打破だった。

一人一人が、自分の顔を持ち、自分の意見を持ち、自立すること。

それが社会の多様性を生み、システムの安定につながる。

さて、一昨日、安全保障法案が可決された。

国会前に集まった若者たちに、自分の青春時代を重ね合わす。

時代が変わって、ずいぶんスマートなデモだ。

昔のように、過激なデモはなくなったけれども、これからは君たちの時代だ。

顔が見えなくなった国会議員など、もうどうでもいいではないか。

(1)リスクの軽減

(2)国際貢献

という矛盾した意義をまことしやかに説く与党議員や、何の対案も示せない野党議員など、気にしない方がよい。

できるならば、新しい日本を作るために、自分たちの政党を立ち上げてほしい。

これからの社会を実質的に担わなければならない若者たちが、納得のいく社会体制を提案してほしい。

高齢者であるおじさんたちは、それを応援したいと思う。

ろうそくをモチーフとした京都タワーを見ながら、そんなことを考えた。

若者の意見に耳を傾けない政治は、もうたくさんだ。