DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

生きる(66)

2015-06-28 10:20:58 | ButsuButsu


今日の富士山は、雲に隠れていた。

機嫌が悪いのだろうか。

***

かの西山に登り その薇(び)を采る

暴を以て暴に易え その非を知らず

神農・虞・夏 忽焉(こつえん)として没す

我いずくにか 適帰(てつき)せん

ああゆかん 命の衰えたるかな

***

有名な采薇(さいび)の歌だ。

私は、あの西山に登り、蕨(わらび)を採って暮らしている。

暴力をもって暴力に取って代わりながら、誰も過ちに気づこうとしない。

神農などの賢明な王たちが築いた正しい世の中は消え去り、私にはもはや帰属するところがない。

ああ、全てが終末であり、天命は衰えてしまった。

と言うほどの意味か。

「史記」の作者、司馬遷はここでこう解釈する。

『天道、是か非か』

覇王を非難し、恨みを天にまで訴える、伯夷と叔斉の話だ。

***

集団的自衛権を、95%の憲法学者が意見だと言っている。

暴力には暴力だとうそぶき

義を持たずに突き進む政権与党に

果たして天道があるのだろうか。

西も東もなく、与党も野党もなく、天道に即して是か非かを議論すべきだろう。

国民は、晴れやかな富士の山を望んでる。

そうしないと、この国は暴力に滅ぼされてしまう。