ガラパゴス通信リターンズ

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天皇陛下に敬意

2007-12-23 17:31:56 | Weblog
 このブログにもよくコメントをいただく方々といっしょに、憲法改正草案を考えています。もちろん「改憲」といっても右翼的なものではなく、日本を連邦共和制国家にしようというラディカル改憲案なのですが。その先頭に立っている松本和志さんの改憲案では、最初共和制であるにも関わらず議員内閣制になっていた。それはよいのですが、王も大統領もおらず首相が元首になるしかない。それはまずいのではないかということが以前の会合で出されました。

 王様をおかないのであれば大統領が元首だろう。大統領も権力の非常に強いアメリカ型にするか、象徴的な役割を演じるドイツ型にするか、いろいろな意見が出されました。ぼくはいまの天皇に、初代の終身大統領になってもらってはどうかと提案しました。もちろん世襲はせず、現天皇が亡くなった後は、選挙で任期をきめた大統領を選びます。

 世界の王政の歴史をみても、平和な時代に、何も悪いことをしていないのに王様をやめさせられた人はいません。いまの天皇は非常に立派な人です。それに象徴天皇制から共和制への移行が平和的なものであることを日本の外に示す必要があります。そのためには天皇に横滑りしてもらって大統領になっていただくのが一番よい。現天皇は非常に聡明な方だから、ヴァイツゼッカー大統領も顔負けの立派な演説をなさるのではないか。

 何故象徴天皇制ではだめかといえば、関さんが「省庁天皇制」と揶揄してみせたように、象徴天皇の存在が国民主権を曖昧なものにしてしまい、霞ヶ関官僚が恣意のままに振舞う部分を大きくしてしまったからです。そして宮内庁のために皇族の人権が蹂躙されている事実はみなさんもよく御存知だと思います。天皇を初代大統領に。かなりとっぴな意見に見えますがみなさんのご感想をおよせください。