bigjokeの ☆ SPECIAL Days ☆

安全地帯&玉置浩二が大好き♪
ダンナと2人のムスコと過ごす、平凡だけど特別な日々を、気ままに綴ります。

家族の物語

2006年07月14日 | 読書
ここ数年、ずっとミステリー系の小説を好んで読んでいる。
スピード感やドキドキ感がたまらない。先が知りたくて、ついつい夜更かししてしまったりする。
ただ、最近ちょっと趣向が変わってきたかな。物語の進行のドキドキより、もうちょっと心理面での葛藤なんかを描いたものを読みたくなってきた。ドキドキ感にもちょっと飽きてきたのかもしれない。

そこで、「家族」の物語を2つ、読んでみた。

「100万回の言い訳」(唯川恵 著/新潮文庫)

結婚7年目の共働き夫婦。2人の仲は決して悪くはない。けど、「何が」が足りないと感じた妻は、子どもを持とうと決心する。ところが、ひょんなことから別居生活をすることになり、お互いに「夫婦とは何か?」を考え始める。

ウチも結婚して丸7年が過ぎた。共働きではないし子どももいて、この物語の夫婦とはまた違った価値観で生きているけど、「夫婦とは何か?」についていくつか共感できるな~なんて部分もあって、なかなか興味深かった。夫婦お互いにいい感じになる異性がいたり、オシャレなお店が出てきたりと、何となく一昔前のトレンディードラマを彷彿とさせる感はあるけど。

内容とは関係ないけど、著者の唯川恵さん、金沢の出身だそうで。名前は聞いたことがあったけど手にとって見たのははじめてで、勝手に親近感を持ってしまった。

そして、もうひとつ。

「幼な子われらに生まれ」(重松清 著/幻冬舎文庫)

お互いバツイチで再婚した夫婦。妻の連れ子の女の子が2人居る。夫は、その2人の女の子をかわいがって「いい父親になろう」と努力している。けど、別れた妻と暮らす実の娘により愛情を感じている。そんな時、妻の妊娠が判明。それを機に、特に上の女の子の態度が一変し、夫も妻への気持ちに変化が生じてしまう。

こちらは、ちょっと重かった。ちょうど世間で似たような家族構成で育った子が事件を起こしたりして、尚さら考えさせられた。ただ、結末は前向きな感じになっていたので、ちょっと救われたかな。物語がどんどん沈んでいく時、読んでるワタシまでちょっとブルーになったりしてしまった・・・
自分は母親になったけど、男親は実の子でも、「父親」になるのは意外と大変なのかもしれないなぁ。

ワタシの読書熱は、上がり下がりが激しい。読むときは一気に読むのに、読まなくなるとしばらく本を手にすることすらない。今は、またちょっと読みたい周期に入っている、かな?今の気分としては、ピュアな恋愛モノなんか読みたいなぁ。ドロドロしたものにはちょっと疲れたのかも・・・