バイブルランドin福井

安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

日本は韓国からキリスト教を学べ 84 愛の原子爆弾によるリバイバル 

2024-01-10 04:00:00 | キリスト教国の歴史と現在 韓国
韓国の教会に大リバイバルが起こったのは、霊的大復興が巻き起こったから、

急成長したと思われるかもしれませんが、それも事実なのですが、

それ以上に「愛の原子爆弾」がさく裂したからなのです。

昨年の「2023ダニエル祈祷会」(注・01)で証された方たち

21名のメッセージを聞いて、草の根的な愛の実践が実に

多様性でそれらが韓国全土を覆っていることに深い感動を覚えました。

その愛の実践こそイエス・キリストの命令だと感謝をもって受け止め、

韓国キリスト教会の牧師、信徒たちの地味な積み重ねが

韓国キリスト教の成長を基礎から支えているのです。

その一人を紹介します。

ソイン・ヤンウォン(孫良源)です。

1902年生まれで7歳の時に両親がクリスチャンになり、

彼もクリスチャンとなります。

そして小学校でも中学校でも神社に参拝しなかった(注・02)

ので退学処分を受けます。

19歳の時に早稲田大学に学び、英文学を専攻し、

21歳の時に日本で聖霊のバプテスマを体験します。

そして韓国に戻り牧師になりますが、

1940年に神社参拝をしなかった理由で逮捕され、5年間、監獄に入ります。

1945年に日本の敗戦とともに解放され、南朝鮮の韓国に移り住み、

教会の牧師のかたわら、ハンセン氏病患者のお世話を献身的にされます。

そして1948年、北朝鮮が侵攻してきます。

韓国内にも存在した、熱狂的な共産主義者によって、

二人の息子が銃殺されます。

その虐殺者の青年の減刑嘆願書名活動をされ、

出獄したその青年を養子にされて、お世話されます。

そしていよいよ北朝鮮が韓国に侵攻してきて、

自分の教会に迫ってきた1950年、北朝鮮・共産軍の攻撃で銃殺されて、

天に召されてしまいます。

ソン牧師はこの殉教とそれまでの牧師としての働きが

韓国国内で大きな感動を与え、

彼の生涯を総括して「愛の原子爆弾」と呼ぶようになったのです。

広島に落ちた原子爆弾ではなく、

ソン牧師の愛によって韓国の人々に語り継がれていきました。

このような証に満ちているのが、韓国のキリスト教会なのです。

こうした積み重ねこそが、

韓国国民の3割を占めるクリスチャンの基礎となっているのです。

そして昨年、実施された「2023ダニエル祈祷会」での証を紹介します。

ある田舎の小さな教会に赴任された若き牧師は、

村の貧しい子供たちを教会で生活するように開放し、

ある少年たちは牧師夫妻の養子にして育てられます。

そして教会は子供たちの賛美で満たされていきました。

そしてその子供たちが家族に熱心に伝道して、

50軒の村落の大半がクリスチャン家庭となりました。

こうした証がたくさんあるのですが、

まさに韓国のキリスト教は聖霊を受けたリバイバリストたちが

メガチャーチを形成していくのですが、

同時にこのように韓国の農村の小さな教会で、

見栄えはしなくてもきちんと愛の実践が行われているのです。

また、ソウル市の下町にある小さな教会の牧師は、

宣教活動の中である日、独り住まいの独居老人たちが多いのを知ります。

そこでこの家庭に牛乳を毎日、朝早く届ける働きを開始されます。

最初は十数軒から、そして今やその地域では、1000軒の家庭に牧師夫妻で

祈りながら配達の働きを20年間、継続しておられるのです。

そして2日間、牛乳が置きっぱなしになっていると

近隣の教会と役所に訪問の支援を依頼することにしました。

この働きで配達地域においては、孤独死がほとんどいないとのことです。

ほんとうに地味な活動ですが、牧師夫妻は無休で継続しておられ、

このような働きは、全国に知れ渡り、運動の輪が拡大されています。

今もなお、このような「小さな愛の原子爆弾」が毎日、韓国国内で炸裂して、

韓国は再びリバイバルが起ころうとしているのです。

1/05のゴスペル・エッセイで書きました

「日本人が韓国のキリスト教会の成長を見抜けず、世界から物笑いとなる」

で紹介したように韓国に対して、非難を執拗に展開する、一部の知識人、

マスコミには全く見えていないことなのです。

韓国のキリスト教会を知らずして韓国を語るのは大きな罪なのです。


「2023ダニエル祈祷会」(注・01)
今回紹介した証は、YouTubeで「2023ダニエル祈祷会」と検索しますと出てきますので、できれば21日間の証を聞いていただくようにお勧めします。おそらく韓国のキリスト教のパワーを知ることになるでしょう。また、日本の教会の説教、信仰姿勢、賛美がいかに頭だけで、しかも前近代的なものかを知ることになるでしょう。

神社に参拝しなかった(注・02)
ソイン・ヤンウォン(孫良源)の伝記は、日本で出版されています。「わが父、孫良源」(いのちのことば社)ですが、近くの県立図書館等で検索して借りてください。
さて、1/5の「ゴスペル・エッセイ」で書きましたように韓国のキリスト教会の多くが、朝鮮総督府が展開した神社参拝、天皇礼拝を拒否しましたので、教会の指導者である牧師を逮捕し、多くの方が殉教しました。日本の教会はその真逆で教会に神社の神棚を設け、天皇礼拝をしてしまうという聖書では絶対に禁じられた偶像崇拝に屈してしまいます。この差が戦後、韓国は全国民の30%がクリスチャンになるという大リバイバルが巻き起こりましたが、日本は戦後78年経ても1%以下(礼拝を韓国並みに毎週、守る本当のクリスチャンは0.5%)という惨憺たる有様となっています。つまり韓国民はキリスト教会や牧師への尊敬の度合いが日本とは月とスッポンなのです。
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