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安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

日本は韓国からキリスト教を学べ 88 空白の36年間 

2024-03-30 04:00:00 | キリスト教国の歴史と現在 韓国
「日本は韓国からキリスト教を学べ」はもう88回目になります。

この項目は、私の最も信頼し、尊敬している元牧師、

鈴木崇巨先生の著作「韓国はなぜキリスト教国となったか」

(春秋社2012年発行)をベースに

ネットや図書館で借りた本を付け加えて連載して来ました。

もちろんその件は鈴木牧師にも了承をいただいています。

ダニエル祈祷会やブラザー・ヒョク師のことなど

今まで全く知らなかったことで、大いに参考になっています。

私は30年前に韓国のオサンリ祈祷院(3万人収容可能な断食施設)や

運営母体のヨイド純福音教会(100万人の信徒でプロテスタントでは、世界一)

との出会いで人生は180度の大転換でした。

また、その25年前(つまり55年前)は、

高校3年の時、堤岩里教会焼き討ち事件謝罪運動との出会いで、

ドイツ派遣を断り、韓国へいく予定を立てて、人生は大きく変わりました。

つまり韓国のキリスト教との出会いがなければ、無教会人として、

信仰生活を送っていたと思います。

ゆえに鈴木牧師の書かれた「日本は韓国からキリスト教を学べ」は、

日本人全員が読んでほしいと切に願っています。

この本は皆さんのお近くの県立図書館には在庫があると思います。

さてこの本では、第4章に入り、「純粋さという民族性」と題して、

鈴木牧師は2年間にわたって綿密に調査され

韓国教会の実地調査から始まります。

調査期間は2008年からなので、今の状況はかなり変化しているようですが、

私はたびたびブログで指摘しているように日本で発行される

韓国を批判するヘイト的な韓国本やネットの書き込みを読むと

韓国のキリスト教にはほとんど触れられていないし、

むしろ無視し、誤解しているように思います。

韓国のキリスト教を正しく認識しないで韓国を語ることは

大きな欠陥なのです。

鈴木牧師は2008年、調査のために訪韓され、

プロテスタント26名の牧師・指導者、

カトリックの神父指導者3名にインタビューし、

信徒200名にはアンケート調査をされました。

また、アメリカにも行き、フラー神学校、

ユニオン神学校でも文献調査をされました。

なぜこの神学校かといいますと韓国の教会から多くの方が学んでおられ、

卒論などで韓国のキリスト教会史などの資料を得るためでした。

そして鈴木牧師は、クリスチャン人口の統計を韓国で調べるために

ソウル市内の書店でキリスト教年鑑を探したにもかかわらず、

見つからないというのです。

年代順の統計がないので、帰国してから日本の国会図書館で

朝鮮総督府の発行したキリスト教年鑑でようやく見つけたのですが、

戦前の統計はそれだけでした。気楽に統計があるだろうと

考えていたのが間違いだったのです。

それは朝鮮総督府36年間、日本帝国の過酷な支配で

統計などあり得ない状況だったのです。

しかも戦後、国家分断、朝鮮戦争を経ていますので

ますます統計は困難だったのです。

しかし、鈴木牧師は現実に韓国が総人口の3割となった原因を

様々な角度から分析しておられます。

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