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安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

カインとセツの系図 10 二つの系図 10 カイン、レメクの末裔である私たちの罪の深さ  

2024-08-05 04:00:00 | 世界の初めを知ろう 創世記
世記
4:17 カインは妻を知った。彼女は身ごもってエノクを産んだ。

カインは町を建てていたが、その町を息子の名前にちなんで

エノクと名付けた。

 4:18 エノクにはイラドが生まれた。イラドはメフヤエルの父となり、

メフヤエルはメトシャエルの父となり、メトシャエルはレメクの父となった。

 4:19 レメクは二人の妻をめとった。一人はアダ、もう一人はツィラといった。

 4:20 アダはヤバルを産んだ。

ヤバルは、家畜を飼い天幕に住む者の先祖となった。

 4:21 その弟はユバルといい、竪琴や笛を奏でる者すべての先祖となった。

 4:22 ツィラもまた、トバル・カインを産んだ。

彼は青銅や鉄でさまざまの道具を作る者となった。

トバル・カインの妹はナアマといった。

 4:23 さて、レメクは妻に言った。「アダとツィラよ、わが声を聞け。

レメクの妻たちよ、わが言葉に耳を傾けよ。

わたしは傷の報いに男を殺し/打ち傷の報いに若者を殺す。

 4:24 カインのための復讐が七倍なら/レメクのためには七十七倍。」

 4:25 再び、アダムは妻を知った。彼女は男の子を産み、セトと名付けた。

カインがアベルを殺したので、

神が彼に代わる子を授け(シャト)られたからである。

 4:26 セトにも男の子が生まれた。彼はその子をエノシュと名付けた。

主の御名を呼び始めたのは、この時代のことである。

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レメクの歌がここからカイン以上の罪が増大したということです。

しかも、二重性のある罪なのです。

カインの系統を引いていますのでカインの人殺しを継承し、

もはや神に守ってもらうという必要性を無視していく

罪の増大が始まったことがこのレメクの歌に込められています。

創世記編集者のかなり深く掘り下げた歴史観、文化観、人間観であり、

人間の現実を鋭くみているのです。

そしてレメクの歌は、ここから殺し合いの歌ではないかと

切り捨ててはならないのです。

レメク以降、今日まで戦争は一時たりとも休まず続いています。

ましてや最近のイスラエルのガザ攻撃、

またウクライナ戦争も宗教戦争であり、

カイン、レメクの末裔である私たちの罪なのです。

そしてその罪のゆえに起こした殺人を正当化する戦争は

人間の根深い罪そのものです。

今もなお、自分たちの起こした戦争を正当化する罪は、

創世記編集後も何千経ても何も変わっていません。

政治、経済、宗教などで屁理屈で戦争を正当化する罪は、

誰が解決するのでしょうか。

それを解決されたのが、イエス・キリストです。

私たちはカイン、そしてレメクの末裔であり、

それを打ち破ろうという編集者が書いたのが、25節にあるセトでした。


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