アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

TS-520とFT-DX3000の受信性能の検証 第五回

2022年07月21日 | アマチュア無線


測定器のメータースケール   (TRIO VT-150)

黒い目盛り : 低周波出力の値
赤い目盛り : デシベル値 (dB、dBm)

【2022.07.21】
日が暮れる少し前、「金麦」のプルタブを開けた。
今日も色々有ったが、まずは一杯やろう。
ゆっくりと飲み始めた時、どこからかハトの鳴き声が聞こえて来た。
面白い鳴き方だ。

これは何拍子なのか、独特なテンポの鳴き声に癒された。
平凡な日々に感謝である。

<受信感度>
取説に書かれている受信感度の定格を比較してみた。

① TS-520 : 0.25μV S/N 10dB以上
② FT-DX3000 : 通過帯域幅 2.4KHz / 10dB S/N 
     1.8MHz~30MHz 0.16μV以下 (AMP2  ON)

※ S/N=信号 対 雑音比

①は、アンテナ端子への入力レベルを0.25μVに決めておいて、その時のS/N比が10dB以上ですよという事。
②は、S/N比が10dBになるアンテナ端子への入力レベルは0.16μV以下ですよという事。

・・・と、ここまで書いては見たものの、内容が硬すぎる。
これでは「全く面白みの無い記事」にまっしぐらだ、読者もここでスルー間違い無しだ。
少し柔らかい話を混ぜないと、自分も持たない気がしたので苦し紛れの「たとえ話」を考えた。

①は1リットルのガソリンで10km以上走れますよ、という性能表現。
「10Km以上走れる」のだが、実際のところ何km走れるのかは不明。
②は10Km走るのにガソリンの消費量が1リットルを超える事は有りませんよ、という性能表現。
「1リットルを超えない」のだが実際のところ何リットルを消費するのかは不明。

まあ、何れにせよ理屈っぽくなることに変りはない。

<受信感度の検証結果>
今回は、①のTS-520の測定方法で受信感度を比較してみた。
各BANDの測定結果 (参考値)は下のグラフの通り。

中央の波線はS/N10dBのラインで、この線よりもグラフが上側に有れば①の仕様を満たしていることになる。

<所感>
グラフ左側の2dBの差は、耳で聞いても確かにその差は僅かに感じられ、グラフ右端の4dBの差は顕著だった。
TS-520の方が、やや感度が低いものの実用上は問題が無いと思う。
また、FT-DX3000については「3段階の感度切替機能」が有り、今回は最大感度での測定だった。
仮に感度切替を「大・中・小」とすると「小」ではTS-520が勝り、「中」では同等若しくはTS-520が勝るという結果だった。

今後も、他の特性 (AGC特性、選択特性等)について検証を続けて行くつもりだが、ブログアップをするかどうかは未定である。

コメント
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