あけまして、30 代。

そうだ、四国へ行こう。
というわけで、突然ですが高知の足摺岬におります。旅に出るならどこだろうと考えたら、真っ先に思い浮かんだのがココだったわけで。３月の終わり頃、今の時期なら初鰹やんけ食うたろうやんけ行ったろうやんけと思い立ちました。

朝５時過ぎに家をでてひたすら車を飛ばし、明石海峡、鳴門海峡を渡って徳島入り、その後徳島自動車道から高知自動車道を完走、文字通り四国のど真ん中をぶちぬいてきました。…ど真ん中を通ってあらためて思ったですがね、四国遍路はなぜに島をぐるりとまわるのかと言えば、四国は周囲をまわるしかないからですよ、きっと(笑)。愛媛の川之江から高知の南国まで、全長３～４キロ級のトンネルをなんと19もぬけなきゃならんかったですからね(ワタシが数えたんじゃないですよ、トンネル毎にカウントダウンしてあったんです)。これだけすさまじい山また山、越えられませんよ南北には。

須崎で一般道に下りてからは、半年前に歩いた道をほぼなぞる形で走ってきました。覚えてるもんですね、休憩した場所、ジュースを買った自販機、トイレをかりた民家…。一度たりとも地図を見ることなく無事到着できました。すべてが昨日のことのようで、なんだか睫毛に憩った過去たちのせいでもー、視界がくもってあやうくバイストン・ウェルに召喚されるところですよ(笑)。一人旅なもんですから、最後の方はアクセル踏む足もツりかけてましたからねぇ。いやぁ、我ながら無鉄砲ですこと(汗)。

ウォーカーズが効いてるのか単に季節柄か、車窓からたくさんの歩き遍路さんを見ました。やはり少し前の自分と重なりますね。ワタシが歩いていた時も、こうやって通りすぎる車の中から聞こえない声援を受けていたんだろうなぁ、と思います。あの頃は、ちっとも気付かなかったけど(笑)。伝わる伝わらないがあるのは仕方ありませんが、ヒトというのは自分の知らないところでたくさんのヒトに支えられているのだろうなぁ。四国はやはり、たくさんの感謝を思い出させてくれる場所ですね。なんだか冥王星付近でゾフィに遭遇した佐古水隊長がフとよぎったりなんかしましたです。応えなきゃ、ての、ワカル気がする。

歩いてた頃の足摺の記録は、なんかゴジラの尻尾にゴジラが乗ってるｗとかくだらないことを載せてた気がいたしますが、ここはいろんな区切りだった場所です。あの時と変わらぬ景色をぼんやり見ながら、帰ってからの数ケ月を顧みるに。…過去は無理に忘れることはないけど、振りむいてばかりじゃいけないわけで。後ろばかりみてるから、小さな石につまづいてこけちゃうわけで。

だから、前を向いて行かねばと思います。間違いや別の正しさに気付いたら、それだけでヒトは変わると思ってたけど、気付いたことを実現するには、人間が変わるには、そのための努力というものをそれなりにしなきゃいかんらしい。そんなことも知らなかったぐらい鈍感に生きてきましたが、それを気付かせてくれたたくさんの人、コトに、やはり感謝したいと思います。もう一度、あるがままに見ることから、はじめよう。鷹矢！努力と根性だ！コーチ！

というわけで、あけまして、30代。おめでとう、ワタシ。

…ってよう考えたら明日はもと来た道を帰らにゃならんわけですな。うわー…めんどくせぇ…(笑)。