怪道をゆく(仮)

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怪想vol.22 ウルトラファイト研究序説 #5

2007年09月14日 01時59分45秒 | 怪想
〔注意〕携帯からつながれた方には見えない表があります。パソコンから見ていただけると幸いです。

テテン トン
テテントン テテントン
ステテントン テテントンテテントン

第Ⅱ期後期です。

混迷の前期をぬけると、ファイトの構成は一転して整然と組まれている、とみてよいかと思います。まずは1対1戦の対戦表をごらんください。



どうですか、このかぶり一つない見事な総当たり具合。これを見ると、やはり128話(エレキング×シーボーズ)は後期に入れない方がスッキリするのがおわかりいただけますでしょうか。

前回、128話は実は不要でと言いましたが、これと同時にオモシロイのをもう1回やるんだよね、というとこにもあったりします。第Ⅱ期前期の対戦というのは全体的に玄人好みなところがあって、ウルトラファイト新撮版の終盤戦(すなわちワタシが言うところの第Ⅲ期ですね)に見られるような、誰が見ても一目瞭然にユルくてクダラないw、これぞウルトラファイトというのが好きな人には、この時期のバトル展開は少し退屈だったりします。第Ⅰ期当時のただひたすらに殴り合うだけの要素がいまだ継承されている頃でもありますし、Ⅰ期後半でややくだけはじめていた山田アナの実況も、この時期は遊びがあまりない状態に再び戻るのですね。

ところがどっこい第Ⅱ期後期がはじまるや、しょっぱなの131話から、イカルスのあの有名な「カモーン!」のセリフが出るとともにシャドウボクシングをしてたりする。133話ではエレキングもトレーニングをします。134話ではセブンの「ラジオ体操的」と評される宇宙陰陽の構えが出ますし、136話はイカルスに出くわしたエレキングが「オス、よろしく!」というなりばーん、とどつく。この、「ばーん」なる実況が絶妙にオモシロイw。

128話のエレキング×シーボーズの対戦も、140話の対戦に比べるとややオモシロ味にかける感は否めないのですね。前者での2匹は海岸でただひたすらボカスカやってるだけですが(それはそれでワタシとしてはオモシロイんですが)、後者では、決闘の場に先に到着していたシーボーズが待ちぼうけでややキレ気味に戦闘開始、「死ぬまでやるぞデスマッチ」などの合いの手が入れられつつ、最後はエレキングの逃げるフリにだまされたシーボーズが奇襲攻撃をうけてあえなくダウン、・・・ストーリー性があっていいですね。つまりこの時期は全体的に、第Ⅲ期のあのすばらしきクダラナサの序章ともいうべき位置づけができるのではないでしょうか。

ではさらに、三つ巴戦の顔ぶれを見てみましょう。



おわかりでしょうか。前期三つ巴戦は、124話~127話の後半戦になるとようやく各怪獣が3回ずつの登場するという形ができはじめますが、後期になると四つ巴戦も含め、ウルトラセブンを全出場とし、他の怪獣が3度ずつ出番をもつ、という、実に整然とした組み合わせを見せます。美しいです。

前期にしろ後期にしろ、これが登場怪獣をまとめて持って行って一日で全部撮影しているかといえばそうでもありません。画面の背景を見ていると、後期に限っていえば141~143話、144話~146話の各3話ずつ、撮影しているようです(前期は今のところ判別不能な部分も多いが、少なくとも後期のような規則性はない)。そのこととこのかぶりのない組み合わせを考えると、事前に対戦を組んだ上で撮影していると考えるのが妥当です。

四つ巴戦の方は、はっきりしたことはいえませんが、148話~150話は同じ場所での撮影と考えられますが、147話に関しては三つ巴戦・141~143話群撮影の際に一緒に撮っているのかな?という感じもする。このような各話の撮影スケジュールを撮影場所から割り出す(どの対戦を同日に撮影しているか、ですね)というのは今後の課題にしているところで、正確に分析できればまた見えてくるものもあるのではないかと思っております。

ちなみに第Ⅱ期後期といえば、なをき先生の『ウルトラファイト番外地』でのウルトラセブンは首筋が黒いセブンを使用しておられますが(以後黒セブンと呼ぶ。対して通常のセブンを銀セブンと名づく)、実はこの黒セブン、第Ⅱ期後期開始時にあたる131話「怪獣ゲバゲバ地帯」以降~第Ⅲ期2話目にあたる152話「赤い抱擁」までの間のみ、すなわちほぼ後期のみに登場する存在なのですね。これは新撮版でセブンが登場する全69話中、17話にすぎなかったりします。トリビアとして知っておかれると自慢できますよ(?)。

というわけで、第Ⅱ期の総括にかえて、対戦結果の勝率一覧を発表します。



全体的に納得の感はありますが、唯一、イカルスの7%は驚きですね。第Ⅰ期では46.7%と2位を誇っていたことに比べると、ナマケていたのかスランプか、格段の落ち込みです、これはテレスドン以下の勝率です(何もテレスドンが弱いとは言いませんがw)。宿命のライバル・ウーが成績を上げ、5割強の勝率を誇っているにも関わらず、これはちょっとオソマツ。イカルスにはカウントに入れられなかった119話の対アギラ戦があり、イカルスが勝利を納めてはいるのですが(とはいえアギラの自爆によるタナボタ勝利な面もある)、それを含めても最下位であることには変わらんでしょう。

では、次回第Ⅲ期は、暴れん坊イカルスの巻き返しなるか!対してケンカ屋ウーはその地位を守れるか?!乞うご期待!!


・・・はいつ頃になるかしらw ウルトラファイトは不人気でねぇ、これをやると閲覧数がぐぐっと下がるんですョネ、こんなにおもしろいのにw、・・・ひとえにワタシの力不足です。なのでまた気が向いたらやります。ネタはもちろん、こっそりためておきますけどネw その日までしばし、サヨウナリ~


【参考資料】





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