日伊文化交流協会

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2014年イタリア旅行(マントヴァ編)

2014年10月09日 11時09分22秒 | イタリア全般
ヴェローナを中心に、西のガルダ、北のボルツァーノと巡り、滞在5日目は南西のマントヴァへ。
私にとっては22カ所目となる世界遺産。
イタリアは「ユネスコ世界遺産」が、世界一多い国で、2014年現在50カ所。
ほぼ毎年増えているので、恐らく一生かかっても、回りきれないでしょうが、まだ半分も行ってないのか~。って感じです。
それでも、
今回の旅行でヴェローナとマントヴァの二つ制覇したぞ~。

本当は今回見た、ドロミーティ山塊も入れたいところだけれど、さすがに遠くから見ただけじゃ数えられないし。去年行った、シチリアのエトナ山も同じく。

さて、マントヴァですがヴェローナからは直線距離で約35km。

普通電車で40分ほど(3.75€)
  

今回も色々な電車に乗りましたが、一番快適で安かった。
  

車窓からの風景。
  
イタリアには、「トスカーナの豆食い。ヴェネトのポレンタ食い」って言葉がありますが、一面とうもろこし畑でした。


マントヴァ駅(ちょっと味気ない?)
  

マントヴァの地図
  

ざっくり説明すると、マントヴァは、ロンバルディア州の東端に位置し、三方をスーペリオーレ湖、メッゾ湖、インフェリオーレ湖と言う三つの湖に囲まれた町です。
これはもともとは、ガルダ湖から発した川をせき止めて作られた人口湖なんだそうです。
13世紀にはボナコルシ家、14世紀にはゴンガーザ家が支配し、15世紀にゴンガーザ公国となったと言われていますが、よほどイタリアの歴史が好きな方でない限り、地方国家の僭主なんて「なんじゃそれ~」って感じだと思います。
とにかく、18世紀以降は、ブルボン王朝とハプスブルグ家のとの権力闘争の舞台となったり、ペストが蔓延したりと、歴史に翻弄されながらも、芸術そして学術都市として栄えた町のようです。


で、ですね。
ボルツァーノの時もトレントと併せて、一日で2都市を回ろうと目論んでいたのですが、このマントヴァでも同じく世界遺産となっている、五稜郭に似た城塞都市「サッビオネータ」にも行く予定にしていました。

サッビオネータは、マントヴァから30kmほど西南にあるのですが、なにしろ辺鄙な場所で、マントヴァから1時間ほどバスに乗らなければならず、またその本数も少ないので、先にバス停で時刻を確認し、先にサッビオネータに行くか、それとも午後に行くか決めようと思っていました。

んが、しかーーーーしっ

ケチって2014年度版の『地球の歩き方』を買わなかった私が悪かったのか、地図で示された場所にバス停が見当たらない。

その辺の人に聞いて回るも誰も知らない。
散々歩いて、もうダメだと思って、マントヴァの中心街エルベ広場に向かい、そこのインフォメーションで聞くことに。

カヴァロッティ広場
  

マントヴァもポルティコと呼ばれるアーケードが続きます。
  

重厚感のある銀行
  

サン・ロレンツォ教会
    
同じくロンバルディア州のブレーシャで見たロトンダとそっくり!
やっぱり建築様式って地域性があるんだなぁ~って思いました。


インフォメーションのあるエルベ広場
  


インフォメーションで、地図をもらい、サッビオネータ行きのバス停を聞いたところ、ガイドブックの地図とは全く違うところにバス停があることが判明。ついでに、その時刻表ももらったので、先にマントヴァ観光をすることにして、向かったのがドゥカーレ宮殿。


ドゥカーレ宮殿のあるソルデッロ広場(これは宮殿ではありません)
  

    


ドゥオーモ
  

  


こちらがドゥカーレ宮殿 外観は地味・・・
  
ここでチケットを買い(2014年現在6.5€)
大きな荷物はコンロッカーに荷物を預け、まずは隣のサンジョルジョ城に入り、そのあとで、宮殿に戻ってくるコースになっていました。写真撮影はフラッシュをたかなければOKとのこと。

    

お城から見た庭。シンメトリーに拘りますよね~
  

空を描いた美しい天井画や
  

美しい大理石の床
  

凝灰岩を使った洞窟チックな装飾は当時の流行
  

見事なタペストリーは富の象徴
  

これ以外にも様々な肖像画や装飾品が山ほどあったのですが、一つ一つ見ていくととても時間がなくて、駆け足で見ちゃいました。
で、宮殿を後にして、次の目的地へ・・・

サン・ジョルジョ城の外観
  

湖には遊覧船が浮かんでいました。
  

素敵なクラシックカーに出会ったり、
  

消防歴史博物館となっている古い消防署を覗いたり
  

そして、学術劇場に向かおうと歩いている時に、

アクシデント発生

駐車場を地図を見ながら突っ切ろうとしたところ、車止めに足を引っ掛けてこけそうになったんです。
ギリギリ踏ん張ったんですが、その時に、足の親指を捻挫しちゃいました。

これはホテルに帰ってから撮った写真
  

ってことで、この後はもう足が痛くて痛くて・・・
でも足首じゃなかったので、なんとか歩けはしたのですが、ここでもうサッビオネータに行くことは諦めました。

二兎を追うものは一兎をも得ず

ってかーーーーーーーーーー

その上、足の痛さに耐えかねて、バールで休憩している間に、学術劇場はお昼休憩になってしまうし、ただでさえ歩くのがつらいのに、激しく道を間違えたり、せっかく行ったけど閉まっていたり、そんなことで、町の南端にある「テ離宮」にたどり着くまでに1時間以上近くかかりました。

アルコ宮(閉まってました)
  

    

なんか足の痛みでもうなんか全然覚えてないんですけれど、どうもね、この宮殿は小劇場として使われているらしく、普段は見学は予約が必要だったみたい。

で、気を取り直して、「テ離宮」に向かおうとしたのですが、どうもこのあたりで道を間違えたよう。

ここが道を間違えた交差点
  
六辻ぐらいになっていて、道が放射状に延びているから、一本間違えるととんでもない方向に行ってしまいます。

ジェラートで栄養補給
  
お手洗いを借りようと思ったけれど、ないって言われちゃった。
ヴェローナのジェラート屋さんもそうだったけど、ジェラテリアはトイレがないのかな~。
イタリア旅行をしていて常に頭を悩ませるのがこのトイレの問題だわ~。
でも、「手がベタベタする」って言うと濡らした紙を渡してくれたり、お店のオニーチャンは親切だった。

ドラマに登場しそうな遊歩道を抜け
  

やっとこさたどり着いた「テ離宮」
  

外観は修復中なり(入場料:6.5€ 2014年)
  

ズバリ『馬の間』
  

『巨人の間』たぶん・・・
  

どのお部屋も華やかです~
  

スタッコ装飾の美しい天井画
  

でもアップはなんだかハジュカシィ
  

500年近く前の建造物とは思えない!
  


こちらは、離宮の外にある市立テ離宮博物館の作品
  

それにしても、テ離宮 (Plazzo Te)って、変わった名前だなぁ~って思って調べてみました。
まぁイタリアにはポー川もあるしね、日本にも「津」があるんだから、「テ」でもいいんだけどさ。
世の中ウィキペディアと言う便利なものがありますからね~。
そのイタリア語版をざっと見てみました。

名前の由来は二つあるようで、

まず一つ目、冒頭に少し書いた通り、マントヴァは三方を湖に囲まれています。さらに15世紀半ばごろは、リオ運河によって、宮殿は隔てられていました。そのため「三つ目の小さな島」と言う意味で、当時の言葉ではTejetoと呼び習わされ、略してテ宮殿となったと言う説。

もう一つは、tiglio(コバノシナノキ/フユボダイジュ)が訛り、「それらの木々が漂着した場所」を指すラテン語でtegia(「小屋」の意味も持つ)からその名がついたと言う説があるようです。

なんとなーーーくのいい加減な訳なので、間違ってたらスイマセン。


そんなことで、足の痛みに耐えかね、郷土料理を食べる元気もなく帰ってきました。せめて、サラーメ・マントバーノぐらい買えばよかった。

    

あと、サッビオネータに行かず、マントヴァだけじっくり見るなら、ドゥカーレ宮殿をはじめとする、共通観覧チケットを利用するほうがお得です。
知ってたんだけどね~。まぁ結果論ですが。

最後に、サッビオネータ行のバスですが、テ離宮の通り沿い(Viale Isonzo)、地図上にはippodromo(競馬場)と記載された、サッカー練習場のような場所と、観覧席のある大きなスタジアムがあり、その近くにAPAM社のpullman(遠距離バス)のバス停があります。
でもチケット販売所は見当たりませんでした。
なので、サッビオネータへの行き方は謎です~。


あとは、旅行で食べた物とか、そういうのポツポツアップしていきます。


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