人には24時間の他にさまざまなリズムがある。眠りのリズムも約90分ごとのノンレム睡眠とレム睡眠で構成されている。集中力の持続もおおよそ90分のリズム、その他にも約0.1秒周期の脳波リズム、約1秒周期の脈拍リズム、月経周期の28日などのリズムだ。その中でも最も研究が進んでいるのが24時間周期の概日リズム(サーカディアン・リズム=睡眠などの生体現象がほぼ24時間の周期をもつ)。そして体内でリズムをきちんと刻める人は、そうでない人と比べて、がんをはじめとした生活習慣病の発症のリスクが低下する。がんを発症してからもリズムを刻める人は生存率が高いとされている。さらに哺乳類の時計遺伝子が作り出す体内時計はいつも正確に時を刻んでいるわけではなく、生活習慣により時間が前後する。したがって毎日時計の針をリセットしなければ正確なリズムが刻めなくなる。リセットに欠かせないのが“光と朝食”だ。前日から12時間程度の長い食事の空白があり光を浴びて食事を取ると、体が『朝だ!』と認識する。一週間の中で、同じ時間に『光と朝食』をセットに生活した日が増えるほど正しいリズムが刻める。つまり、規則正しい生活を送ることが健康で長生きの秘けつだ。地球上でリズムを刻めない生物は淘汰され消えていくという。リズムとサイクルを意識して、歩き、話し、歌い、笑い、生きるが大切なのだ。きょうの楽しかったことは、○家人を伴ってM整形外科へ、腰痛が随分と軽減したこと、○Netflix配信『ミュンヘン』(米2005)1972年のミュンヘン・オリンピックで実際に起きた事件の真相を事件に関わった人々のコメントや史実に基づいて映画化した衝撃の問題作。○美しい中秋の名月、ひさしぶりに仰ぎ見た。(12,230歩)