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普請道楽

建築家との普請の記録のためのブログ。
しかしすでに家も建ち、今では徒然なるまま感じたことを書く「日日雑記」であります。

ハイパーバラッド

2007-06-07 08:43:07 | 観た、聴いた、読んだ
ビョークである。
新譜である。
ヴォルタという。

かつてシューガーキューブというバンドがあり、そこで唄っていた。
その後、ビョークはソロで活動を始めた。

「ハイパーバラッド」という曲があるが、
ビョークのイメージは、僕の中ではこの言葉に集約されている。
ダンサンブルで、クレバーで、そしてなにより美しい。
そして独特の声。
これほどまで、胸を掻きむしるような情感を持つ声を僕は知らない。

彼女が主演した「ダンシングインザダーク」という映画があった。
なぜこんなに不幸な話をフィクションで見る必要があるのか、
と思うくらいにくらーい映画であった記憶がある。

しかし印象的だったのは、彼女の演じた女性のイメージ。
世界の穢れを全て引き受けるかのように、彼女は唄う。
その姿は壮絶なまでに美しい。

21世紀のマリア・カラス。
世界最高の歌姫は、今日も僕のために、お風呂で唄う。

ふんわり名人

2007-06-05 02:07:20 | 観た、聴いた、読んだ
私の職場の同僚がある日、奮気味に教えてくれたものがこれである。
その同僚は、容姿端麗、気配り十分、業績優秀と非の打ち所がなく、
仕事でポカをしまくるウッカリーズな私をいつも救ってくれる女神のような人である。

その女神のような人が、教えてくれたのが「ふんわり名人」。

その人は、あまりに気に入ってしまったため、最近、職場で配って歩いている。

お麩に黄粉をまぶしたようなものなのであるが、確かにうまい。
これまで食べたことのない斬新さと懐かしさが同居する。
あとを引いて止まらなくなる味である。

その味もさることながら、気に入ったのは、「ふんわり名人」ってネーミング。
いかにも「ふんわり」な書体と相まって、破壊力満点。

一体、どんな人が考えたネーミングなんでしょうか。

パティ・スミス

2007-05-29 22:59:52 | 観た、聴いた、読んだ
なんか新譜が出たというので気になっていた。
パティ・スミス。

僕の中で、ストイックな女のイメージと言えば、ずっと彼女である。

今度のはすべてカヴァーだという。
曲名を見て、驚いた。
すべて私の好きな曲ばかりなのである。

01. Are You Experienced? - Jimi Hendrix
02. Everybody Wants To Rule The World - Tears For Fears
03. Helpless - Neil Young
04. Gimme Shelter - Rolling Stones
05. Within You Without You - The Beatles
06. White Rabbit - Jefferson Airplane
07. Changing Of The Guards - Bob Dylan
08. The Boy In The Bubble - Paul Simon
09. Soul Kitchen - The Doors
10. Smells Like Teen Spirit - Nirvana
11. Midnight Rider - The Allman Brothers Band
12. Pastime Paradise - Stevie Wonder

パティ、あんた、やっぱわかってんじゃん。すげーよ。

で、翌日、ソッコーでHMVに行き、購入。
聴いて見てまたびっくり。

パティ、やるじゃねえの、やっぱあんたは最高だぜ。

ストイックにして、ポップ。
そして骨太にして繊細。

愛してるぜ、パティ。
毎晩、お風呂で聴いてるぜ。

Out Louder

2007-05-06 23:43:05 | 観た、聴いた、読んだ
メデスキ、マーチン、ウッド、そしてジョン・スコ。

ジャケ買いをしたこのアルバム。
無茶無茶格好いい。
ロックともジャズともブルースともファンクともいえぬ、しかし格好いい。
ジョン・レノンの「ジュリア」のカバーも秀逸。

なんなんすか、この人たち。
いい年いったオッチャンバンドのくせに.
というか年期が入った分、一音一音が深いということなのか、ゲキ渋っす。
前にも同じメンツでやっているらしいが、そのときはどうだったのだろう。

今、最も我が家の風呂場でかかっているCDである。
男惚れの一枚である。

「創造」のひみつ

2007-05-06 14:59:17 | 観た、聴いた、読んだ
最相葉月のノンフィクションを読む。

子どもの頃、むさぼるように読んだ星新一。
切れ味の良い明快なプロット、なによりも短いので読みやすい。
世の人がどのくらい読んでいるのか知らないが、とにかく僕は大好きだった。
そしてある時期からパタリと読まなくなった。
中学生ぐらいだろうか。

その生涯をかけて1001話を書こうとした星新一。
彼の創作の秘密に迫った箇所が特に興味を引いた。
アイザック・アシモフが提唱していた3つのことを星は参考にしたという。

アシモフ曰く、
①その断片を出来るだけ多く広くバラエティに富んで備えていること
②その断片を手際よく組み合わせ、検討してみること
③その組み合わせの結果がどうなるかを、すぐに見透かしてみること

そして星は、それを自分なりに実践し、膨大な創作を生み出した。
遺品には、単語だけ記した小さなメモ、断片と断片を線で結んだメモがあった。
近しい人の証言では自宅の至る所に、メモを貼り付け暮らしていた。
なるほど、なるほど。

そして星は、もう一つ示唆に富んだ「遺言」を残している。
それは「小話」を沢山覚え、人に披瀝する。
要するに、断片を出来るだけ多く備えるということである。
星は、映画、芸術、様々なジャンルの本を乱読し、より多くの人に会おうとした。
「知識」という断片を蓄え、それを「再編成」するのが「創造」である。

脳科学者の茂木健一郎、その著書の中で同じようなことをいっている(と思われる)。

いやはや示唆に富んだ指摘。
大変面白く読みました。

「太陽」 ソクーロフ

2007-04-08 03:04:20 | 観た、聴いた、読んだ
なーんか、体もだるいし、家族は総倒れだし、どこにも出かけない週末。
DVDでも見ようと、夕餉の買い物のついでにレンタルショップへ。
ついでにビスケットも買い込み、カウチ・ビスケット。

で、借りたのがこれ。
ソクーロフの映画で「SUN」。
天皇の人間宣言に至るまでの経緯を描いた作品。

日本人にとってはタブーなテーマなので、
別にハラハラサスペンスはないのだが、
別の意味でハラハラドキドキするのであった。
イッセー尾形の演技は、絶賛もの。
いやー、凄い映画だなぁ。
だってさ、天皇の口癖がさ、「あっそ」だよ。

本来は日本人が撮るべき映画だとおもう。
自己批評性っていうんですかねぇ、そういうのって。
ちょうど今、「The Queen」って映画やってるはずだけど、
あーいう感じが日本でも出来るようにならないと、
本当にこの国は、きもちの悪い国になるような気がする。

なんて、サバイバルな週末に考えてみたりして・・・。

ハゲタカ

2007-03-19 01:22:05 | 観た、聴いた、読んだ
最近、「ハゲタカ」というNHKのドラマが面白い。
来週が最終回かな。

2回目と4回目を見逃しているのだが、それでも面白い。
仕事の仲間に、DVDに焼いて欲しいとお願いしているほど。
こういうドラマをもっともっとNHKで作って欲しいものである。

なんで普請道楽しようかと思ったかというと、
その主人公がホライズン証券の部屋で座っているのが、アーロンチェアなんでした。
「ウチとおんなじ!」と胸中密かに盛り上がる。
しかしドラマで見るアーロンはやはり格好いかった。
普段はあまり気にせず座ってますけど・・・。

本日も、男子厨房クッキング。
茹で鶏のポン酢がけ、グリーンサラダ、ポテトサラダ、
そして鶏と椎茸で出汁をとったあっさりスープ。
とりとめのないメニューだが、子どもは大喜びだった。

そんなこんなで体調も少し復活し、週末は終わった。
「がんばろう。今週もがんばろう。」