場所っプ

トリオフォー&素人の乱シランプリそして場所っプ山下陽光の日記bashop77@yahoo.co.jp

カーブする出逢い方

2006年01月21日 15時32分32秒 | 場所っプ
心配すんな!

売り上げ600円と書いた翌日、
店を開けた瞬間に6000円のクツが売れた。

金銭感覚どうなってるんじゃ!仕方がないから、
金銭感覚チョロ間違い安定所でお馴染みの、
山谷に行って「あぶれたんジャパン」というアルバムでも
作ろうかな?と思ったが、
高円寺文庫センターで購入した幻冬舎アウトーロー
大賞を受賞した「だから山谷はやめられねぇ」塚田努を読んだ。
この本は大学生の著者が山谷や寿町そして飯場を
体験しながら、社会ってなんすか?
を身体文学でルポした日記のようなもので
、前半に出てくるスキンヘッドの男の破天荒っぷりが、
現在なくなってしまった景色の中の人という感じがして良い。

考えない。何も考えないで当たり前にキセルをするあたりの描写や、それで
捕まってスキンヘッドの男が揉めているあたりの場当たりの風景が
30年前と今とでは、彫刻というか、景色がまるで違う気がする。

頭の中でイメージする。
今も昔もキセルは違法である
がキセルで捕まってモメている男がいるとする。
そこのまわりの景色はどうだろうか?
勝手な推測で言えば、昔の方が、おおらかだった気がする。
だからと言って、「昔はよかった」とかそういう事を言いたい。

話は変わるように変わらないが、
「昔はよかった」とかそういう事を言いたいわけではない。ただっ!!!!!!!!!

と前置きをして、
ああでもなくこうでもなく橋本治でもないような事を
書くNOWな感じというか、
なんか一言言わせろ風潮がどうのこうのでもなく
枕言葉としてでしか機能してなくて、
こういう言い方をすると不謹慎かも
しれないが、
チンポが痛い。
つまり、前フリに対しての全否定文章を目指したい。

さてさて、本日は土曜で
外はジュディマリだらけが積もってて店を開ける気にもならず、
自転車で店に行ってもあいにくの
chara+yukiで 愛の火 3つなんじゃそら オレンジ
ですっころぶ可能性しかありません。


だらだらと家におりますが、
ヤフーと言いながら開いては、する事もなく
喰える女拒まずのような文章の中にある正義感をみならいつつ、
こうき心の北尾トロライクな裏モノジャパンばっかり読んでます。


さて、そろそろ夢のような話でもしようかな。

昨日の夜に、毎日裏モノJAPANを買いに行っている「15時の犬」という
古本屋でたまには、
松屋の食券のごまかし方とか、
名古屋にいる野球女に会いに行った。
とかそんなチョロイ本にビニールカバーをかけて
大切に保存するような大人になりたい!

とは思いつつも、違う棚も眺めていたら、ありました!
小原有月著「LOVE コピーアート・グラフィックス」が!
大興奮!私はこの本を見つけるためだけに古本屋に通っていたのだ!
弓立社から出ているこの本との出逢いは、ずいぶん昔に買った
中村信夫著「少年アート」の広告に小原有月著
「LOVE コピーアート・グラフィックス」が載っていた。
そこには、コピー機を使ったグラフィックアートのやり方
テクニック紹介!などと言う事が書かれていた。

当時はアナログの底力のみを信用してたので、
こんな本があるとは!と感激して
ずいぶんと探して、神田とかまで行ったものだ。
ちなみに、今本棚から「少年アート」が出てきたので、
「LOVE」の紹介広告を
書いてみる


<本邦初のコピーアートブック>コピー撮りをずらしたり、
重ねたり、着色したりして製作するコピー機による
最先端アートブック。版画界期待の新人の作品集。
技術解説書付。

どうだろうか?当時はチラシを作る時に、
10円の単色コピーでアカで刷ったあと
に手ざし(懐かしい言葉だな)コピーでかさねて黄色や
黒を重ねていって最終的にはコピー機が紙づまりして壊れる寸前
で店員にこっぴどく怒られながら、
アルマゲドン的には店員よりも詳しくなって事なきを得る事が多かった。
わけのわからないこだわりで、自分で製作したチラシのみに興味があって
印刷所に出して作ったチラシではなく、
すべて手作業で作られたチラシにしか興味がなかった。
パソコンで作ったチラシはクソだと思ってた。

うちの兄のチラシがソレだった。
単色コピーの2色刷りでとてもカッコよかった。
その後、ジョニーピストンなる人物が作った
チラシを見たときに頭を勝ち割られTENGA。
この人の作るチラシよりも凄いチラシは未だに見た事がない。
2色の原稿が計算されつくしてて、とてもかっこいい。
当時、北中通りの藪そばの斜め前にある美容室が「ビデオ館」
というビデオ屋だった頃にジョニーピストンAKAヒロ君が働いていて
話をしたこともないのにレジ奥にあるチラシをコソコソと見に行ったり、
なぜか池袋のパルコにも貼ってあったのでわざわざ見に行っていた。

そんで、どうのこうのして「LOVE」がどうしても欲しくて、仕方なかったんだけど、そうやってもみつからず、古本屋の棚から発見して
「うわぁーあった!」
という心構えを準備しながら入店するもむなしく見つからないので、
出版社に電話をかけたら、なんとか残ってたので、取り寄せた。
そこで感動してたんだけど。

古本屋で見つけるという部分に置いてはソレをクリアしてなかった。
ついに、その部分すらも昨日クリアしてしまった。

店に持ち帰って読む。
この本は作りが悪く、すぐに割れてしまって、ページが抜けてしまうので
ゆっくりと開いて120度位しか開けない。真上から眺める。
ゆっくりと時間が流れ、この本を中心として、広がっていく。
こういうモノだけを集めて売れたらどれだけ幸せだろうか?
ただ、本当に売りたい物だけを集めて売るとなると商品数は
10もないだろう。
あきらめて
消費される為のモノを売ってればいいかぁ。
と思うが
この本を前にすると。
あの頃ラガーライクな
「高度経済?知らないっす」
世代な気分がよみがえってくる。

少しやってみよう
そんな気になった。