クリスマスのよる

クリスマスのよるは
ふけてゆきます

きみがしあわせでありますように

ひとりぼっちのもぐらは
おつきさまにいのりました

ぼくにはだれもいないから
たいようのひかりを
ぼくはしらないから
いつもぼくにやさしいひかりをくれる
きみがしあわせでいてくれたら
それでいいとおもうんだ

つきはもぐらのことばに
ほんのかすかにふるえました

そうしていつもより
ほんのすこしだけ
あかるくひかりました
もぐらのことばに
こたえるように

もぐらはほんとうは
ひとりではありませんでした
だってもぐらのこと
いつもおつきさまはみているから
いつもあたたかいひかりで
てらしているから

クリスマスのよるは
ふけてゆきます

ふたりだけのよるが
ふけてゆきます


はてしなくとおい
おもいがつながっていきます

みんなのおもいがつながる
せいなるよるに
おいのりしよう

あなたがしあわせでありますように

そのおもいは
どんどんひろがって
きっと
あなたにも
あなたにも
とどくから


クリスマスのよるは
ふけてゆきます

しずかなせいなるよるに
あなたにしあわせが
おとずれますように

メリー
クリスマス