ボール拾い

2020年05月10日 06時34分00秒 | 少年野球
野球活動の自粛になる前(2月末くらい)、地元の中学野球の練習を見学する事が出来ました。
その中で、明らかに学童野球と大きく異なる点を、今回の議題にさせて頂きます。

中学野球の選手は網のついたネットで、トスバッティングの練習を行っておりました。
暫くして、トスする球が尽きてボールの回収となりました。
我がチームの選手であれば、しゃべりながら「ダラダラ」とボール回収を行っておりますが、中学野球の選手達は黙々と素早く回収しておりました。
時間にしたら、40~50球くらいだったのですが20秒もかかってなかったと思います。

顧問の先生から言われるでもなく、本当にきびきびと動いておりました。
見ていて非常に清々しく、メリハリ(効率)の良い練習に見えます。

野球の練習をしていると ノックやバッティングなどで多くのボールを使うことがあります。
そうした練習が終わった後や途中で、ボールがなくなればボール拾いをしなければなりません。
特に、バッティング練習は色々な場所にボールが転がるため ボール拾いに多くの時間が掛かってしまいます。
こうした時に、全員が集中してボール集めをすることができれば、すぐに次の練習に移ることができます。

学童野球は全員ではありませんが「誰かがやるだろう」や「俺は打ち終わったから」という気持ちがあり、指導者から「早く集めろ!」などと叱られているケースを見ます。(我がチームです…)
しかし、そんな中でもボールを早く拾おうとしている選手も少なからずいます。
そうした選手に共通することは、試合で活躍している選手や、技術的に高レベルで野球を続ける選手が多いということです。
これは一体なぜなのでしょうか?

おそらく、しっかりとボール拾いをしている選手には「早くボールを拾ってすぐに練習をしよう」という意識はあまりないのではないと思います。
ではなぜ???

ここからは、私の推測です。
上記の選手は「目の前のやるべきことに常に全力で取り組んでいる」からではないでしょうか。
ボール拾いを積極的(一生懸命)にできない選手は、どこか気持ちが他の所に向いており(注意散漫)ダラダラとボールを拾ったり、友達同士でしゃべったりなど効率の悪いことばかりをしてしまいます。
このように、ボール拾いというやるべきことをしっかりとできない選手は、どこか集中力に欠けており本当にやらなければいけないバッティング練習や守備練習やランニンングなどでもすぐに気が散ってしまい、直ぐに手を抜いてしまう選手ではないかと思います。
それに対して、ボール拾いをしっかりとできる選手はどんな練習であっても、気を散らすことなく黙々と練習を行なっています。

やはりこうした所に野球人としての器や、練習に対する取り組み選手としての本当の姿が現れるものだと私は思っております。
少し大げさかと思いますが、『三つ子の魂百まで』という諺を聞いたことあるかと思います。
少しずつ変えていく事が、これから野球 人いや社会人として成功して、皆から尊敬される人となると思っております。

全部が全部、バカ真面目に生きていく必要はないとは思いますが、今回の気持ちを心の片隅に置いて今後の練習を行って欲しいです。