バンビの独り言

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長野県宮田村に視察★「宮田学校給食を育てる会」2018.11.20

2018-11-20 22:40:14 | いなか暮らし・ちんちゃん亭

今日は、私の住む旭の「敷島自治区・定住促進部」で長野県宮田村に視察に行きました。

わたし、定住促進を進める上で欠かせないのは「魅力ある学校づくり」だと思ってて、同じ豊田のいなかでも「空家が気に入ったからそこ行きます」よりも「ここの学校に通わせたいからそこの地域に行きます」のほうが移住後の満足度が高いと思う。
だって、移住してくる人の多くは「子育てに想いがある人」だもの。

わたしも、まだ子どもが小さかった頃は、学校給食は自校方式であって欲しいとか、給食には化学調味料を使わないで欲しいとか、学校で使うワックスは石油系ではなくて天然素材にして欲しいとか、いろいろ要望してきたけど、「コスト的に無理」と門前払いで(笑。というかそもそも真剣に聞いてもらえなかった)数々のことを諦めてきた。

でも、もし「地元の有機野菜を使った、安全な給食が食べられる」地域があるとしたら、保育園〜中学校までの12年間のために私なら移住したい。

けーすけが見つけた動画、「おいしい給食をいただきます」 (2014年1月3日放映)でいたく感動してしまった。
子どもが小さかったらここに住みたい!



今、旭中学校の栄養教諭の鳥居先生(まだまだお若い!20代)は地産地消だったり安全な給食づくりについてとても熱意を持って下さってるし、なんせ旭は、中学校で給食を作ってる珍しい地域(2つの子ども園+2つの小学校+中学校=5校分)!

残念ながら、こんなに米農家が多いのに、旭の給食で使われている米は旭産でもミネアサヒでもなく、こんなに野菜農家もいるのに、八百屋さんが仕入れてきたよそで作った市場の野菜を使ってる。

最大のネックはコストと効率性。

でも、そんなこと言ってたら、もう永遠に変わらない。

で、今回、けーすけ(「定住促進部」の部長)の発案で、宮田村の「宮田学校給食を育てる会」の取り組みを視察に行くことになったのです。


ここからは宮田村の方のお話☟

……………聴き間違え・解釈違いがあったらごめんなさい……………

宮田村の人口は9,000人(旭は約2,700人)。
駒ヶ根市と伊那市に挟まれた、約4km×4kmの中に9,000人が暮らすコンパクトなまち。

宮田村は「平成の大合併」で合併を選ばなかった。

小学校…約500人、中学校…300人弱、保育園…約300人+職員=1300食の給食は、全て自校方式で作られる。

宮田村の自給率は平均60%で、年々増えている。
米と味噌の自給率は100%!
清流で育ち、無農薬の食材も多い。
いろんな人の想いが詰まってる農作物。

小学生2年生は「すいか名人」から「すいかを学ぶ」授業がある。
すいかは1つの苗から2つしかできない。
すいかが育つには葉っぱが40枚いる。

葉っぱの数を数える子どもたち。

苗を植えて3ヶ月後には大きなすいかが採れる。
この感動を味わわせてあげたいと、毎年すいかづくりをしている。

このすいかは7月に1度、給食で出される。
(すいかはゴミが増えて、廃棄のコストがかかるために敬遠されるが、子どもたちが育てたすいかを食べてもらうため、すいか農家さんはゴミを回収して自分の畑に捨てるところまでやってくれる)

3年生になると、りんごを育てる。りんごを作ってる生産者さんと子どもたちの交流、お手伝い。 
受粉について学び、摘果(てきか・大きくて味の良いリンゴを育てるために果実を小さいうちに間引く作業)し、


袋取り、葉詰み、玉まわし(まんべんなく色をつけるため)をする。


できるだけ農薬使わず 皮ごと食べられるりんごは子どもたちに大人気!
半年関わって来たりんごは250個収穫し、


「3年生が育てたりんごだよ!」と宮田小学校全校で給食で食べたよ!

毎日、給食の時間になると「今日の宮田村の野菜は、◯◯と△△と…」と言ったように放送で流れ、生産者さんたちの顔パネルが掲示されるそう。
ただ食べるだけじゃなくて、繰り返し伝えていくことが大事よね) 

この生産者さんたちは
「大きくなって宮田を離れたときに、すいかを見て宮田のことを思い出して欲しい」
「この給食のことは一生忘れない、心にずっと残るもの」と。

数年前までは5年生が味噌作りもしていたが、近年、衛生管理が厳しくなったり、授業時間の関係でできなくなっている。
(宮田村で作られた味噌を買っている)


宮田村の農作物を給食に使い始めて今年で16年目。

宮田村の農地は全面積の1割ほどで、自然も水に恵まれているところ。
台風の害もないところ。
工業が盛んで、工業税収は全体の9割。
農家はほぼ兼業農家で、宮田式と呼ばれる集落営農の仕組みで農地を守っている。
(宮田式は国策で進める集落営農の仕組みのモデルになった)

「宮田学校給食を育てる会」代表の吉澤さんは、中学校のPTA役員の時、「給食の米が安曇野から」「きゅうりが愛知県から」と、地域外から食材が仕入れられることに疑問を持った。
もともと宮田村は先駆的なところで「(小回りが効く)自校給食頑張ろう!地元のメニューをなくさないように地元の野菜を使いたい!」という動きがあった。
(センターで作る給食では「100キロ単位」で野菜を集めないといけないから、良いことでも小回り効かないよね)

大根の葉っぱ1時間半かけて洗う→菜飯に。
普通はそんな手間がかかる仕込みは嫌がられるが、村の職員さんたちが給食のメンバーに入ってるから理解がある。
定年までずっと関わり続けてくれる職員の「地元のものをより多く使おう」という熱意は、3年ごとに変わってしまう県職さんと違ってずっと継続される。
学校に新しい先生がきて、最初は理解がなかったとしても、この基礎(熱意)があるから続けられる。

平成15年、この動きがスタートしたのは、県職員さんが「せめて味噌とお米くらい地元のもの使わせてよ」と言ってくれたことがきっかけ。
営農組合が間に入ってくれて米を届けてくれる。
味噌は味噌を作ってる宮田村にある加工所から入れることになった。

「じゃがいもや人参を作ろう」といったように最初は少しづつから始まったがシステムが定着してきたらだんだん農家さんの方から声をかけてくれるようになり、どんどん広がっていった。
ただ、学校をあてにして作ってもらっても「1300食分」しか使えないから、「余ったら産直に出荷してね」と伝えている。

当初は、給食でどれだけ野菜を使うのか検討もつかないし、農家自身もどれくらい作ったらいいかわからなかった。
ほうれん草や葉物は2回転しかしないし、越冬野菜は 1〜2月まではなんとかなっても、3〜5月まで(種まきの時期)はなにもなくなっちゃう。
夏場は自給率が90%近くになるが、3〜5月はほぼ野菜がないので八百屋さんから買っている。
品質管理や生産履歴も重要で、農家ではそこまで管理できないので、JAの産直売場にも関わってもらっている。

宮田村は、小さい地域なので、「じゃがいも来てないよ!」と栄養士から電話かかってきても車で10分で取りに行ける範囲にある。

例えば「7月はじゃがいも、玉ねぎ、きゅうりが収穫できますよ」と連絡カードに書けば、栄養士がそれを見て献立をつくる。
1ヶ月のメニューができたら、必要な量を農家に振り分けFAXをする。
とりまとめたり直売所がもらうマージン(手間賃や事務費用など)は15%。

生産者が継続して頑張れる理由は「こどもたちと交流できる」ことや「子どもたちに感動を与えたい!」から。

「今日のりんごはなに?」と品種を聴かれてるから、大人は説明できるようにする(知ろうとする)。
保育園の園児は、豆の品名まで言えたりする。
保育園の給食も野菜の量はんぱなく多いが、新鮮で美味しいから、みんな残さずに食べる。

おやつは「とんがりコーン」などのスナック菓子だった時代から、「りんご、おにぎり、農産物」などに変わった。
地域ぐるみで気運があがってきた証拠(
個人でやろうとしても無理がある)

「宮田学校給食を育てる会」メンバー、農家、JA、村の職員、みんなの協力で成り立っている。 

だしも初めから取り、化学調味料も使わないホンモノの調味料でつくる給食。
吉澤さんは、余ったりんごを「りんごペースト」に、余ったさつまいもを蒸して真空パックにして冷凍したら、野菜の少ない時期にも使えると思い「食ごころ」という加工場を始めた。

栄養士さんと調理師だけが頑張っても、校長や先生がその気にならないと子どもたちに伝わらない。
年に一回「全体会」という会合がある。
教育委員会、農政課、保健予防課、宮田村食育推進協議会、PTAなど 40人くらい集まる。
調理する人は「ピーマンをひたすら切ってるだけ」じゃつまんないけれど、一緒に勉強会などに参加し、懇親会では地元の野菜や漬物なども出し、みんなであーだこーだとおしゃべりすることで仕事が楽しくなる。

わーっと組織が始める運動では、人事異動があったりして熱意ある人がいなくなったらダメになってしまう。
じっくりと何年もかけて「無理して頑張らない」ことが大事。

直売所の価格は農家が、平均値を参考に自分で決める。
消費税もあがったりで、ここ15年で100円のものが150円に上がった。
市場が今日と明日で価格が違うように、ブロッコリーでも100円の時期と300円の時期があるし、生産者によっても価格が違う。

村が給食費の一部を補填している(米など)。
宮田村ほど地元の食材使われてるところはないと思う。

中学校給食費308円(税抜き280円くらい)、小学校280円 (←親が負担してる金額)

子どもたちは野菜が大好き!
家では食べてくれない野菜も給食なら残さないで食べる。
なぜか?新鮮だから。
昨日の夕方採れた野菜が、今日の給食で出される。
アスパラも茹でて薄味で食べるだけなのに、めちゃくちゃ美味しい。 

(ここまででお話終わり)

代表の吉澤さんが始めた加工所「食ごころ」を見学させてもらったよ。

ドライにする機械や、ソースに加工する調理場、真空パックにする機械などを見せてもらいました。


「食ごころ」で作られたものを買うこともできる!
安全素材なのにリーズナブル!

さて、お昼ご飯は「宮田にお金を落として欲しい」ということで、吉澤さんが連れてってくれたお店に。

わたしは、鍋焼きうどんとミニソースカツ丼のセット。
(上伊那と言えばソースカツ丼なんだって!)


集合写真〜!

30分ほど、けーすけ+西やん+ようちゃんが、宮田村の移住定住についてお話伺ってました。

今、旭は、地元商店が学校給食用に市場で野菜を買ってきてくれてます。
地元商店を守りつつ、地産地消を進めていくにはどうしたいいか、今よりもオーバーしてしまうであろうコストをどうしたらいいのか…まだまだ課題は山積みですが、 すこーしづつ、宮田村を参考に真似できるといいなと思いました。

めちゃ有意義な視察でした!
以上、報告おしまーい。 


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