バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

2023春✳︎ちんちゃん亭「セカンドスクール」(2023.3.28〜30)

2023-03-30 21:10:56 | いなか暮らし・ちんちゃん亭

3/28(火)〜30(木)までは、「ちんちゃん亭セカンドスクール」でした!
今回も募集かけていないうちに、15名の子どもたちが集まってくれたので(リピーター14名、新規1名)、「募集を待っていたのに」とがっかりさせてしまった子もいると思います。

ごめんねぇ

さて、ちんちゃん亭セカスクは、毎回ブラッシュアップされています!

最初と変わったこと。

その①
「最後の振り返りをやめた」
最初の頃は「3日間、何をやったっけー?」を子どもたちと一緒に思い出す時間をつくった。
お迎えに来てくれた親御さんに、どんなことしたのかを知ってもらうためでもあった。

けど、途中から「それって必要????」ってなったの。
子どもはその時々で生きているから「何かに夢中になる」「とことん遊び尽くす」ことが大事。
なので、わざわざ強制的に思い出させることをやめました。
「子どもが自然に話したくなるまで(あれこれ聞かずに)待っていてね」と親御さんにも伝えてます♡


その②
「子どもの『素敵なところ』を発表するのをやめた」
日々子どもと接している親御さんは、我が子の長所を見逃しがちです。
(私の経験上、そうだった)

子どもは学校や家庭で「悪いところを指摘される」ことの方が多いように思うし、他の人から褒めてもらって「そんな一面があったのか」って子の長所を知ることも多かった。
だから、子どもたちの「良いところ」をたくさん伝えたくて、スタッフみんなで「良いとこ探し」をやっていたの。
親が「我が子を愛おしく思える時間」を増やすことが大切だと思っていたの。

けど、そんなことよりも子どものバカバカしさを面白がったり、「ありのままでいいんだよ」と見守ることで十分じゃないかなと途中で気付いたの。
大人も子どももフラットな関係性で居たいのに、場合によっては「価値判断」や「評価しちゃう」ことにもなりかねない。
たとえ3日間で素敵なところが特に見つけられなかったとしても、その子の存在価値は変わらないもんね。

その③
「写真を撮る回数を減らした」
「セカスクで過ごした3日間のあれこれを、子どもたちが『話したい』と思うまで聞かないで欲しい」と親御さんたちに伝えているので、その代わりに、子どもたちのイキイキした様子の写真をグループLINEにじゃんじゃん送っていた。
けど、そうするためには、スタッフはいつもスマホを持ってなくちゃいけなくて、時には子どもたちの手を止めて写真を撮ることにもなる。
夢中になっていることや遊びを中断させてまで写真を撮るのってどうなんだ?

毎回、集合写真をプリントアウトして、そこにメッセージを書いてプレゼントしているんだけど、その集合写真に写りたくないと言う子もたまにいる。

「集合写真に我が子だけ写っていなかったから親御さんが悲しむんじゃないか?」
「集合写真に自分だけ写っていないなんて、あとあと寂しいのでは?」
と思って、嫌がる子にもお願いして写ってもらうこともあった。
けど、ほんとにそれって必要?
「『自分だけ写っていなくてもいい』と本人が思うなら、撮影に参加しなくてもいいよね」
ということになり、本人に決めてもらうことにした。

その④「スタッフの事前ミーティング」
セカスクの3日間は、スタッフはチームにならなければいけないので、共通認識をしっかり持つ。
「冒険遊び場プレーパーク」の考えを取り入れた合宿なので、「遊びとは」「自由とは」「人権とは」「主体性とは」を復習。

今回は、いつもの、いっくん、もとくん、ゆかちん、えみちん、しゅんぺい(セカスク卒業生・現大学生)と、特別枠で地域の中3(卒業生)のりんちゃんがスタッフ。

ちんちゃんセカスク3本柱は「自由・人権・主体性」
◯嫌だと思うことは「嫌」だと伝える
◯「嫌」だと言われたら相手を尊重してやめる
◯嫌そうなのに嫌だと言えないでいる子がいたら代弁する
この3つが安心して言える場をつくるのはスタッフの役目。
勇気を出した子が「痛い目」に遭うことのないように。
「言わなきゃ良かった」と後悔することのないように。


子どもたちにこのような環境をつくるためには、まずはスタッフである私たちがこの「3本柱」をお互いに大切にできる必要がある。

子どもたちが今後、性被害に遇わないようにわたしたちスタッフが気をつけなきゃいけないことは、子どもとの距離感。
これは言葉で説明できることではなく、違和感は感覚でしか分からないことなので、べったりと子どもがくっついてきた時は、さりげなく膝から下ろしたり、身体から離れたりする。

毎晩21時からは、子どもたちには2階に上がってもらい、スタッフはその日いちにちの振り返りをする。

「1日通してどうだったか」や「寂しい気持ちや悲しい気持ちになっていた子はいないか」「他の子どもたちとの関係性はどうだったか」など。
そして、翌日、子どもの安全がきちんと確保できるように、スタッフは朝8時までしっかり睡眠をとる。

とにかく大切なのはこまめなコミュニケーション。
なんでも言いやすい雰囲気をつくる(心理的安全性)ことが大切。

まず最初に、気をつけなくちゃいけないことの説明。
マムシ、蜂、マダニ、熊…
どこで何をしていてもいいけれど、「助けてー」とSOS出した時に声が聴こえる範囲内に居て欲しいことと、
山の上や神社、お散歩など、遠くに行きたい時は必ずスタッフを引き連れていくことのお約束。

そのあとで、自己紹介タイム。
お互いの名前を呼び合ってみることで声がかけやすくなる。
そして、興味があることを質問し合います。

まず1日目のお昼ご飯は「おにぎりパーティ」。
米農家だから伝えられるメッセージ。

米づくりは秋(田起こし)からスタート。
翌年の田植えの準備が秋から始まり、収穫までに丸一年かかることと、大切にお米を育てている米農家だからこそ「米を一粒も残さないで食べて欲しい」のメッセージ。
「お腹と相談して、何回おかわりしてもいいから、絶対に食べ残さないこと」をお願い

ちんちゃん亭セカスク経験している子はご飯を残さなくなるって話を、親御さんから報告してもらうことがあります

「自分で素手でおにぎり握る」経験が少ない子が多いので、手をしっかり水で濡らしておにぎりを握る体験は新鮮だったりするのだ。
大人と子ども合わせて22人で、炊いたお米は25合!!

スタッフいっくんともとくんのお母さんであるえみちんは、「てんぱくプレパ」で子育て経験もあるので、わたしたちと大切にしている価値観がとっても似ていて安心できる♡
豊橋とちんちゃん亭(約片道1時間半)を何往復もして参加してくれてます。

今回初めて参加してくれたTちゃんに優しく薪割りを教えてくれるいっくん。

「写真を撮られるの嫌い」なTくんとT。
カッコいい姿を写真に収めたいけれど、ここはぐっと我慢。
3日間、ほぼ外で竹細工や武器作りをしていたよ。

ちんちゃん亭内には、木のおもちゃやボードゲームもたくさん。

スタッフゆかちんはPOPが得意。
毎回、子どもたちと一緒にスケジュール一覧を書いてくれてる。

ロープで斜面を登っていくよ。

つくしとフキノトウ探し!
けーすけが穴場に連れてってくれたよ。
ちょっと花が開きかけだったけどたーんとある〜

まだ開いていないつくしが苦味があって美味しい♡
ここらの山菜は、排気ガスもないし、犬猫の糞尿もないからきれい

カンゾウ、つくし!

フキノトウ。
蕗味噌にするならこのくらいでも大丈夫♡

桜もちょーど満開♡

一人で黙々とつくしのはかまを取るのは大変だけど、みんなでおしゃべりしながらだと楽しいのだ

水にさらして佃煮に。

作り方はいたって適当
めんつゆと砂糖で炒り煮するだけ。

蕗味噌の作り方も適当。
フキノトウを2度茹でこぼしして、水に晒す。
みじん切りにしたフキノトウと味噌と砂糖で煮詰めるだけ。

1日目の夕飯は、焼きそばとお好み焼き。
子ども15日+大人7人=22人

焼きそばの麵12人前、小麦粉2キロ、キャベツ2個、豚肉2キロ、長芋(ネバリスター)+α
完食♡

女子は全員リピーターだからか、しょっぱなから8人で一緒に過ごすことが多かったよ。
「みんな仲良く」する必要もないし衝突もすると思うけど、学校が違うからこそ良いこともたくさんあって、くっついたり離れたり。
学校以外にこういった居場所があるって大事ね♡

2日目の朝は、和食。
まずは昨日みんなで採りに行った「つくしとフキノトウ」を食す。
源流米ミネアサヒ、納豆、味噌汁(手前味噌)、つくしの佃煮、蕗味噌、和風ハンバーグと小松菜。

さて2日目が始まったよ。

押井営農組合「ライスセンター」横の籾殻の山で何やら遊びが始まった。
全員で配役を決めて、ドラマごっこ。最後は追い詰められて崖から飛び降りるという無茶苦茶なストーリーでみんなで爆笑。
そこにいたスタッフいっくんとけーすけが「めちゃくちゃ楽しそうだった」って

子どもたちはとにかく軽トラに乗るのが大好き。
ちんちゃん亭敷地内を何往復もしたよ。

もとくんを落とし穴に落としたり、

りんちゃんに「ねこふんじゃった」をピアノを教えてもらったり

若いスタッフがつくしのはかまを取りながら盛り上がって話していた♡

夕飯はカレーライスと、鶏ハムサラダ。
みーちゃん&たっくんきょうだいがつくった「からすみ」を差し入れでくれてみんなで食べたよ

ゆかちんとゆうきの差し入れの夏みかんをゆかちんがひたすら剥きながら子どもたちの話に耳を傾ける。
学校の話、友だちの話…
「良い先生とは?」「悪い先生とは?」「良い大人とは?」「悪い大人とは?」
この時間がモーレツに良かった♡
もっともっと長時間聴きたかった。

面と向かって「何があったのか話してね」と聴くのではなく、編み物しながらとか、一緒に料理しながらとか、「なにかやりながら」話を聴くってことが大事なのではと思ったよ。
子どもたちは「聴いて欲しい」全開だった。

子どもたちから出た意見をまとめます。

「良い先生とは?」
◯時代の流行を知っていて、子どもたちに興味を持ってくれる。趣味の話が合う。
◯元担任が、担任じゃなくなってからも気さくに挨拶したり声をかけてくれる。話しかけやすい。
◯子どもたちの意見を聴いてくれる、みんなで考えて発表する時間を作ってくれる。
◯相談に乗ってくれる
◯あんまり怒らずひいきせず、子どもたちみんなを平等に褒めたり平等に期待してくれる

「悪い先生とは?」
◯新任や転任で学校のことを(子どもたちよりも)知らないのに偉そうにしてくる
◯子どもに期待を押し付ける
◯勝手に決めつける・最後まで話を聞かずに押し付けてくる
◯話を聴いてくれない・現状をわかったように言ってくるけど分かっていない
◯先生が話し始めたことで子どもたちが盛り上がったのに「うるさい!」って怒ってきた
◯教師は自分のことしか考えていない・子どもの気持ちを考えて発言や行動をして欲しい

「良い大人とは?」
◯褒めすぎない・期待しすぎない人
◯一緒に喜んでくれる人
◯ダメなことはダメだときちんと言ってくれる人
◯ちょっとしたサービスをしてくれたり優しい人
◯大人は子どもよりも上の立場のことが多いけど、ちんちゃんセカスクスタッフは平等で友だちみたい

「悪い大人とは?」
◯大人の言いなりにさせる・命令する・だます
◯たまに優しくされても、怒られた記憶があると怖くなってしまう
◯表面的には「改善します」と言っていても、本当は改善などしない。ただうまいことを言っているだけ

………………………

3日目。
朝はいつも通りの「キャンプホットドッグ」
(写真がないので、去年の写真を拝借)

今は、オール電化になっていたり、直火を見ることが少なくなっているから、自分でマッチを擦って燃やす経験をしてもらいたい♡

3日目の懲りずに籾殻の山遊び。

3日目のお昼は、五平餅♡
どうせ食べるならとびっきりおいしいのが良いから、クルミとカシューナッツとごまを乾煎りして香ばしさを出してからフープロに。
たっぷりの生姜、ネギ、粒のゴマ、味噌、砂糖で甘だれを作ったよ。
自称「めちゃ美味♡五平餅」

炭火で焼くよ〜


昼食は、五平餅、けんちん汁、おでん。

焼きマシュマロ♡

14時に保護者の方にお迎えに来てもらって「(大人が)お別れを惜しむ会」。
15時完全解散。

スタッフみんなで最後の振り返り。
全体を通してのことと、子どもひとりひとりのこと。
自分の言動がどうだったのかを振り返る時間でもあり、次回につなげていく。
スタッフ同士はお互いにジャッジせず、何か問題があるならみんなの課題として考えていく。

関わってくれた子どもにとって、
ちんちゃん亭が「家庭と学校」以外の安心できる居場所となりますように♡

困ったことや辛いことがあったときに、
安心して相談してもらえる存在になりたい。


手前味噌ですが、ちんちゃん亭セカスクは学びを止めない最高の時間♡です。
夏のセカンドスクールは、
①7/25(火)〜27(木)
②8/21(月)〜23(水)
の予定です♡

※参加資格は小4以上(夜も親御さんと離れて眠れる子は応相談)
※友だち同士での申し込みはできません(他の子と関係性が築ける子でしたら、友だちとの参加も応相談)
※初めて参加の方は最初と最後はご家族の送迎必須です(開会式と閉会式にも参加してね)
※急病や怪我などがあった場合は親御さんのお迎えが必要ですので、携帯が通じるようにしておいてください。
※水道ガス光熱費と食費の高騰により、少し値上げして、2泊3日で約22,000円を予定しています。 
※専門のスタッフがいないのとスタッフの人数に限りがあるため「発達に不安なお子さん」の受け入れはしていません。すみません!
(自然が多い場所は、クマ、野生動物、マダニ、蜂、マムシなど、命に関わる危険な生き物も多いです)

余談ですが、スタッフもとくんが4月1日から就職する「ココトモファーム https://www.cocotomo-farm.jp/」の米粉バームクーヘンを、えみちんが差し入れで買ってきてくれたよ。
すごく良い会社みたい♡
もとくんとココトモファームをどうぞよろしくね!

 

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