バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

西三河高校PTA研修★「仲島正教さんの講演〜優しさという温かい貯金〜」2018.11.21

2018-11-21 23:03:32 | 子育て親育ち

今日は刈谷まで「西三河地区PTA研究集会」に行ってきました!
(私は今、次女の通う高校のPTA副会長やっとります)

だいたい、PTA役員として行く講演会はほぼほぼ良いお話と決まってる!
幼稚園の役員だったときに聴かせてもらった話しも、今も私の心に生きてるくらい。

今回の講師は、仲島正教さん(ホームページ http://www2.bbweb-arena.com/naka602/)という、元小学校教諭で、人権教育に関わっていたり、若手の先生向けのセミナーなどをしている方。

しょっぱなから、関西弁でめちゃオモロでした(笑)

講演内容を書き出します。

聴き間違え、解釈違いがあったらごめんなさい

自分は今まで「PTAのお母ちゃんたち」に助けてもらって教師をやってきた。
「保護者対応の講演をやってくれ(←保護者を恐れているゆえ)」と依頼があったが、恐ろしい親はほんの一握り。
「対応」ではなく
「連携」であるべき。
教師と保護者は「子どもたちを応援する」協力関係。

つい教師は話しすぎてしまう。
「みんな仲良く」「イジメはあかん」「廊下は走るな」etc…
そうじゃなくて、「学校はみんなで一緒に楽しいことをして、一緒に苦しいことを乗り越える仲間がいるところ」と伝えていこう。

教師は「こっちに来い!」というのではなく、子どものところまで足を使って歩いていく。
生徒が見えないようなら、教師は生徒が見えるところまで歩いていく

教育とは「今日行く(きょういく)」「共育(きょういく)」

(仲島さんの住んでいるマンションに)たくさんピアスをして髪を染めた、住民たちが嫌煙するような子が住んでいた。
毎日毎日、会う度に「行ってらっしゃい」 と仲島さんは声をかけ続けた。
最初は「は?誰?」って感じだったが、そのうち後ろ姿のまま片手を上げるように、更に返事までしてくれるようになった。
キツい言葉をかければキツい言葉が返って来る。
反抗する子どもたちは、父ちゃん母ちゃん先生に「僕を見て」とサインを送っている。


教師に大切なのは、見えないものを想像する力。
数学100点取ってるだけじゃダメ、勉強しかできんかったらあかん。
教師はいろんな経験を積め!
自分が変われば、子どもたちの気持ちがわかるようになる。
教師と生徒の「つながりと感動」から、優しい子が生まれる。 

文科省が示している「イジメをなくすための提案」これどうなの?
教師は教科に力を入れるより、子どもと遊ぶ時間を増やした方がいい。 
「優しい」 という文字がある。
「憂(うれい)」の気持ちの時に友だちが横にいてくれたら(人ベン)めちゃめちゃホッとする。
ほんとに辛いときに、クラスの仲間がそばにいてくれたら安心する。
そんな学級になればイジメも差別もなくなる。
こう育てるのが学校教育。 

子どもが「憂い」の気持ちになってるとき、たった5分話しを聴くだけで元気が出る。
大人が「憂い」の気持ちになっていたら、側にいる人が5分話しを聴いてあげる。
「あなたは一人ぼっちじゃないよ!私たちはPTAの仲間だよ」と。
心で思っているだけじゃなくて、足を運ばないと(声をかけないと)!
SNSの時代だからこそ。
仲島さんの生徒が「『優しさ』の『優』は、100の愛を渡すんだよ」と教えてくれた。
「憂い」に寄り添う教師になって欲しい。

「心の銀行」
もし自分の心に「優しさの貯金」があれば、自分の力で乗り越えていける。
友だちのことをいじめる子は「優しさの貯金」がない。
少年院で罰を受けても優しさの貯金をしないと更正などしない。
(だからこそ、加害者にこそ優しさの貯金を)
虐待する親に「あんたサイテー!」と厳しく怒ったって、虐待はなくならない。
「つい叩きたくなっちゃうよね、私も気持ち分かるよ。そうなったら連絡して。私たち仲間だもん」
と声をかけたい。
私たち大人だって「優しさの貯金」や「優しさの借金」をしている。
子どもが何か大きな失敗をしたとき子ども自身も傷が残ってるのに、そこで親が叩いたり怒ったりしたら更に傷が深まる。
親は子どもの失敗に怒らず「大丈夫だよ」と安心させてあげたい。
子どもにとって大事なのは「過去」ではなく「未来」だから。


【ある高学年の話し】
運動会で、親が子どもの写真を撮るとき、たいていは「走ってる姿」。
高学年になると運動会の片付けをするが、あるお父さんは、息子の片付けしてる姿を撮っていた。
「お父ちゃんは、お前の働いてる姿が好きやねん!」
「勝った姿」ではなく「頑張ってる姿」を褒めてもらえたら自己肯定感が上がる。 
自尊感情のある子どもは、自分で歩むこともできるし、人を虐めたりしない。
「成績」「勝ち負け」「早い・遅い」で判断するのではなく、「無償の愛」「愛されてる感」で心が育つ。


【ある10歳の子の話し】
親が離婚して父子家庭になった子がいた。
「どんな自分が好きか」と仲島さんが生徒たちに聴くと「友だちが多い自分が好き」「◯◯できる自分が好き」という中で、父子家庭の男の子は「お父さんのことが好きな自分が好き」と答えた。
そのことを父親に伝えたい。
が、個人面談のある1ヶ月先まで待てないと思って、その夜、お家を尋ねた。
話しを聴いてお父さんは泣いて喜んだ。
経済的に豊かじゃないそこの家庭のお父さんは、仕事で運動会は観に来れないと言っていたが、半日仕事を休んで観に来ていた。朝4時に起きて息子のために弁当を作っていた。
父親から「優しさの貯金」をもらってるその子は、決して人を虐めることはない。


【ある4年生の話し】
どうしても逆上がりができない子が、一生懸命練習してた。
親は運動音痴であることを悩んでいたが、仲島さんは「このチャレンジ精神は一生ついていきますよ」と親に伝えた。
ある夜、寝ている我が子の手にいっぱい豆ができていることに気づき、手を握って「がんばれ」とエールを。
その2週間後、その子は逆上がりができるようになった。 


【ある女子の話し】
夕飯の時に親と一緒にご飯を食べることができない女の子が3人いた。
3人は集まって遊ぶようになり、タバコを吸って補導された。
1人の女の子は迎えに来たお母さんに「おまえ誰や?クソババア」と言った。
2人目の子は母親を無視した。
3人目の子はお母さんに泣きながら謝った。
3人目のお母さんは事情があって夜遅く帰って来る仕事をしているが、帰ってくると必ず寝ている娘の部屋を開けて「ただいま、ご飯食べた?風邪ひいてない?」と声をかけていた。
(そのセリフが聴こえていなくても子どもにはちゃんと想いが届いている)


【ある中学生男子の話し】
万引きをし、父親が警察に引き取りにきた。
父ちゃんは怒ることもなく無言で、家に着いたら息子の肩に手を置いて「部屋に戻っとけ」と。
なんで何も言うてくれんのやろ?と思ってた。
そこの家庭は母親が病死した父子家庭だった。
父ちゃんが仏壇で手を合わせて「母さんごめんな」と泣いてる姿を見て以来、悪いことができなくなった。

 

教師は、難しい時期の子の背中に「先生は応援してるよ!」と言うことが大事。
たとえ言葉に出さなくても。 

大人(教師)のすることは、子どもに説教することではなく、間違えたときに「ごめんなさい」と謝る姿を見せること。
そして、子どもの話しを聴くこと。
「今はあかん!忙しいからあとで」と言っても、あとはありません(聞きません)!
赤ペンを置いて、たった10秒でもいいから生徒の話しを聴く。
子どもがわーわー言ってきたら、10秒だけでいいからギュッと抱きしめる。

思春期の子どもたちを信頼しても、裏切られることもある。
けれど、私たちにも思春期はあったはず。
親や教師に、イライラをぶつけていた時期はあったはず。
「クソババア」と言って去っていく背中に
「応援してるで!」と声をかける(ちゃんと聴いてる)。
思春期はリビングに、小さかったころの写真を飾っておくとクッションになる。 

仲島さんは、子どもが小さい頃から、マンションのエレベーターから見えなくなるまで見届けていた。
息子が中学になったときそれを嫌がったし無視もしたけど、それでも続けていた。
完全に無視されてたところから、手を挙げてくれるようになった。
大学生になって豹変した。
今では逆に見送ってくれるようになった。
親は子に「ずっと応援してるよ!」のメッセージを! 

(学級で)子どもが一列に並んでいたら、相手の表情が見えない。
輪になると相手の顔が見える。
しんどいこともある、辛いこともある、けどここには35人の仲間がいるよ!
「あーよかった!あなたがいて」を見つけられるクラスをつくれたら優しい子が生まれる。 

本日の宿題☟
◯小学生の子どもがいたら抱きしめて「あなたがいて良かった」と言う
◯中学生の子どもには背中に向かって「あなたがいて良かった」と言う
◯パートナーに「あなたがいて良かった」と言う
その後ろ姿を子どもが見ていたら「こんな親になりたいな」と子どもが思ってくれる!

「できるかできないか」ではなく「するかしないか!」 

…講演内容終わり

なんと!
今回は、役員5名の他に、校長先生と、今年赴任してきたとっても素敵なK先生がいらしてて、K先生は仲島先生の教え子でした。
(壇上から紹介されてた!)

講演終了後に出待ちをしてたけど、「積もる話しもあるでしょうから」と(少々遠慮して。笑)私たち女子役員はコメダに。
小一時間ほどおしゃべりしていよいよ帰ろうと思ったら、なんと、仲島さんとK先生が後ろの席にいるではないか!
(おかしいでしょ!笑)

めちゃめちゃ良いお話でした!
ご縁があったらぜひ先生方(親も子も)に聴いて欲しい! 

 


(画像拝借) 

そして、PTA役員やって、こんな素晴らしい講演が無料で(しかも交通費負担してもらって)聴けちゃうなんて
得しちゃった♡

講演のご依頼は、仲島さんのホームページから!
http://www2.bbweb-arena.com/naka602/


紹介してもらった曲(公式動画じゃないのでまずかったら削除します)

Kiroro「未来へ」
 


花花「あーよかった」


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