ばん馬のいる風景-BANEI Photo Gallery -

ばん馬の写真とコラム。2021年夏まではツイートまとめも載せています。

北海道総合畜産共進会 馬の部 その3

2014-10-09 23:37:56 | 2014年その他
ばん馬は馬具がおもしろい!
首輪のようなものをつけていました。「この馬具なんて言うんですか」と聞いても「……首輪?」
最近つけている人いないよーなんて謙遜していますが、これがいいっ!! すてきです。


さて、審査結果の発表です。まずは道産子から。
講評を聞いていると「道産子らしさ」が出ているかどうか、ということを基準にしているようでした。

側対歩の練習~。だんづけのようにしっぽつなぎ
 

元気な仔馬ちん
   

馬を引く人の中には、若者もちらほら。講評でもその話が出ていました。うれしいことです。


最高位賞 秀竹ツツジ(父:第八竹姫の〇六・母:秀ツツジ)



ポニーの評価については、観光、力強さ、大人から子どもまでの乗馬、そして愛玩、さまざまな利用方法があるから悩ましいと。
2席の親子馬は女性が集まって「かわいい~」と写真を撮られまくっていて、そのようなことも重要だと講評されていました。
左が最高位賞の栗姫(父キングパワー・母ホワイトクイン)
右は2席。みんな写真を撮りに集まっていたので私は撮れず、かろうじて携帯で1枚のみ笑
 

農用馬の1等賞1席は
1歳雌 北星(父カネサテンリュウ 母ヤマノクィーン)
1歳雄 金剛(父キングシャープ 母アイスルージュ)
2歳雌 誉姫(父ウンカイ 母寿姫)
3歳以上雌(子付) ウイナークイン(父ウンカイ 母ウィナーコスモ)

農用馬最高位賞はウイナークインでした。
道産子とポニーもなんですが、話聞くのが中心で、ほとんど写真撮っていません……いつかこくさんがアップしてくれるのに期待(^_^;)

最後に、農用馬、道産子、ポニーの1席の中から馬の最高位賞を選びます。
3歳以上仔付の中から、ウイナークインが選ばれました。子馬はカネサブラック!
出陳者のSさんとは、よく競馬場や草ばん馬で会い、そのたびしょーもない話ばかりしてるのですが、みんなにおめでとうと言われ、言葉少なにありがとう、と目を潤ませている姿をみると、さすがにこちらまでこみ上げてくるものがありました。
大事に育ててきた馬が、4年に1度の最高位に選ばれるというのは、たまたまいい馬がいたというのではなく、日々重ねてきた結果なのだと思います。おめでとうございます。

ニシキダイジンもですが、カネサブラックの仔の評判もいいですね~。生まれたらすぐ売れるとか聞いたことがあります。


繁殖馬は仔馬も評価に入るか聞いたら、人によるのでしょうが、ある方は親:子が7:3くらいかな、と言ってました。体が、おっぱいがしっかりしているかというほかに、仔馬の発育状態がどうか、も評価に入るそうです。
「今回出ていたのは4歳から13歳。13歳の馬は長く走り、過酷な競走生活を送ってきたけれど、それでもしっかりしている、大事に育てられているので繁殖としても楽しみだ」、との講評がありました。13歳馬はフクイズミのことですね。2等賞でしたが、競馬であれだけ活躍した馬で、ここに出られたというだけで素晴らしい。
昔は、レースで走った馬はいい子を出さないなんて言われていましたが、サラブレッドはすっかり過去の話だし、ばんえいの世界でも、コスモカップ、サダエリコ、ウィナーナナと名牝が名馬を送り出しています。2日間、フクイズミの馬房の周りは常に人が集まっていました。これからもずっと注目されて大変でしょうが、ファンの期待を受けて元気にデビューしてくれることを願っています。
   

で、私設ばんえい競馬資料館のりきみどりさんが、この「フクイズミの2014」ちゃんのブラックタイプ的なものを作成しました。
フクイズミの2014 ブラックタイプ
ばん馬もサラブレッドのように、立ち写真とか名簿の需要があるのではないか、という話はよくりきみどりさんやこくさんとしています。うまく活用されていくといいな~と思います。



このあと、隣で行われていた肉牛の様子も見てきました。牛をきれいに見せるための努力に圧倒されてきました…
若い人がすごく多かったです。
ばん馬も昔は、若い人たちが血気盛んに戦っていたのかもしれません。その人たちが今も現役で、元気に馬を扱っていますが、思わず、他の畜産やサラブレッドと比較してしまいました……難しいことですが。

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