ばん馬のいる風景-BANEI Photo Gallery -

ばん馬の写真とコラム。2021年夏まではツイートまとめも載せています。

イレネー記念

2014-03-19 23:54:27 | 2014年競馬場
3月9日はイレネー記念。昨年デビューした3歳世代によるレースですが、3歳12月末のダービーよりも、中央競馬でいう「ダービー」に似た印象のレースです。今日は各地の生産者の方をお見受けしました。

勝ったのはホクショウマサル。坂本調教師、阿部騎手、井内オーナー、すべて初勝利でした。とりあえずパドックのみ


ホクショウマサルの生産者門さんの牧場は、豊頃町の国道38号沿いで馬の看板があるところです。でも、今は育成、生産ともやめてしまったそう。多分マサルの年が、ラスト世代ではないかということでした。兄にはレットダイヤがいますが、お母さんミクニレンショウは昨年亡くなったそうです。

ホクショウの社長さんは何を聞いても「勝つのは当たり前だ、ははは」とかいってはぐらかして、なかなかインタビュアー泣かせなんですが(笑)、どのようにして馬を選んでいるのかと聞いたところ、一言だけ「血統」と答えてくれました。
血統!?ホクショウさんの馬には親兄弟が走った馬はいますが、それだけではないですよね……深い!

坂本調教師は、騎手時代からオーラを感じる方でした。カメラマンの山岸伸さんがよく撮られていたのもそのような理由なのだと思います。
腰を痛め、満身創痍で引退されたイメージがあり、ばん馬大会で見かけても騎乗することがないからかりひどかったのかな…と思ってその話をすると「まだまだ現役だよ!」と。一度身を退いたから騎乗しない、という、美学みたいなものだそうです。
レース後お話を伺いましたが、調教師になってもその色気は変わらなかったです。

さて、レースについて聞いたことをちょいと。
坂本調教師
ゴール前は(止まって)びっくりしてひっくり返ったと(笑)
重い荷物で調教を続けてきたそうです。690以上載せて、(コースよりは)固い調教馬場を歩いて負担をかけさせた。
性格はのんきだが底力がある。パワータイプ。「これからばんえいを背負っていく馬になる」
イレネー記念制覇については「そりゃあうれしいさ!」。2度とチャンスがこないから、ということだそうです。

阿部騎手↓坂本先生と違って全部コメント
ゴール前はひやっとしたけど、気合を入れた。
マサルやハクタイホウはお互い意識するし、レース作っている分展開がつらくなる。その分キサラキクは楽なレースができたんだろうね。普段は追い込みタイプだけど、100キロ増えると追い込みはきついから、前でレースをしようと思っていた。
体大きいし、障害もいいし、悪いとこない。
(イレネーについて)新馬持ってる人はみんなこれ目指してくる。(これからは重量との戦いですね)無理はせず、壊さないようにしていきたい。
(阿部さん追い込み馬多いですね)なんでだろうねー!(笑)

ハクタイホウとキサラキクの芦毛コンビ


☆追記
思い出したので…
レース後、ちょうど後ろにいたのが藤野騎手と工藤騎手。なんと声をかけていいものやら……それにしても工藤騎手は惜しかったので「あ゛~~工藤さん~~」とだけいうと、顔はいつもの優しい表情ながらも「いゃぁ……」と。
すると横から「重賞に縁がない男なの!」と藤野騎手。うーむ、そういわれてみると、なかなかないのかなぁ。
近いうちに久々の重賞制覇を楽しみにしていますよ!!
コメント (2)
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銀の匙を見てきました

2014-03-17 21:42:15 | 2014年その他
先日、映画「銀の匙 silver spoon」を見てきました。ばんえいやばん馬のシーンがたくさんあり、内容にもかなり関わってきます。ばんえいファン必見。
http://www.ginsaji-movie.com/

私は中島健人さんってあまりよく知らなかったのですが、かなり人気なのね……。
先日、たまたまファンの子と話す機会がありました。「映画ではオーラがないっていわれるけど、そういう役柄だからわざと消しているんです!」と必死で説明していてかわいかった(笑)。それからいろいろ調べたら、普段はオーラびんびんなのね……。

映画館では中高生が多かった印象。隣は漫画のファンぽい男の子でした。
まずは、八軒が競馬場に到着したときの、金太郎おやじに注目です。
調教師役の哀川翔も、いるいる!といった感じ。多摩子役がよかった!! と思ったらブログもあった!!
吹石一恵素敵だなー。元騎手ですし? 競馬場の方が「吹石一恵競馬場来なかったなー!」と残念がってました。

ばん馬大会シーンの会場は、今はもう使われていない東士幌。草ぼうぼうのところを、みんなで手入れしたのですね。
5頭立てのレースで、キャスト2人以外の3人は騎手なのだろうか…誰だかわからなかった……
島津騎手が、インタビューで赤塚騎手がいっぱい出てた、といっていたので赤塚騎手かな~という感じもするのですが、自信ない…

また、9日は出演した馬たちのお披露目でした。
  
キング号がカツラアスリート。手前に木の枠があったので何か聞いたら、映画の小道具だそう。映画で見つけた時はちょっと嬉しかったです。前日に勝ったカツラアスリート、出演が決まってからも2連勝したそう。
映画では、ひまわりの中、じっと前を見ているシーンがすこくかわいかった。調教師の先生も登場!馬運車に乗るシーンでは、これからイベント行くんですか、みたいな(笑)

そして、シルバースプーン号がプロンガー。いい役です。あまりいうとネタバレになりそうなのですが、いい役でした(涙) 銭形がきれいな馬です。

展示されていたのはこの2頭。それ以外の馬は誰なのか聞いたのですが、結構入れ替わっているらしく(笑)、誰、というのはないそうです。
公開前の宣伝番組? で、黒木華さんが練習した馬がその後勝ったという話があったのですが(↓のページのばん馬レース、のところにもあります) この馬はブラックボスだそう。映画に出ていた馬も黒くて似てる感じがするのですが、違うのかな?
http://www.ginsaji-movie.com/production.html


この日は、展示されているそりの前で写真を撮る中高生(多分)がたくさんいたり、銀の匙のファンで、東京からはじめてばんえいを見に来た、という男性もいたり。うれしいですね。漫画や映画でばんえいに興味をもった人たちに、もっともっとばん馬のこと知ってもらって、好きになってもらいたいなぁ…

おまけ 痛橇に乗る服部先生(笑)

このとき、みんなで「痛橇」と当たり前のように使ってたけど、ここでしか使わない言葉だろうな…

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とかちマッシュ杯

2014-03-13 21:54:42 | 2014年競馬場
今週の4、5歳重賞、ポプラ賞は「とかちマッシュ杯」です。
とかちマッシュは、ばんえい厩舎の敷きワラを堆肥として作られています。ただのマッシュルームと思うな!! 味、香り、もう最高です。最近ではスーパーでもたまに売られているのを見かけます。
私はオリーブオイルとにんにくでちょっといためてアヒージョ風にして食べるのが好き。あまり味付けしないほうが風味を感じられておいしいのです。とかちむらではたまに袋に入ったお徳用が売られています。クリームスープもめちゃくちゃうまい。でっかい「ばんえいマッシュ」とというのもあります。ゆるキャラ? のマッシュくんもかわいい。
http://kamagri.jp/

とかちマッシュ杯にかかわらず、重賞の表彰式ではとかちマッシュが毎回関係者に配られているので、社長さんにFacebookで聞いてみたところ、ばんえい競馬のおかげでとかちマッシュが作られている、ということで重賞ではとかちマッシュを毎回副賞にしているそうです。ありがたいですね。このようなサイクル、素晴らしいです。

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今年のばん馬大会

2014-03-01 10:46:31 | 2014年ばん馬大会
雪がまだまだ残る北海道ですが、日差しも強くなり、春の訪れを感じられる季節になりました。
今月末から、東北地方ではばん馬がスタートすると思われます。

Facebookでも紹介した今年の情報です。
厚沢部町観光協会に電話してみたところ、今年の厚沢部ばん馬大会の開催は5月18日だそうです。※11日になりました
森町はさくらまつりが5月3日~18日。ばん馬は第2日曜なので5月11日でしょうか。(18日だそうです)昨年と同じく、森からのスタートとなるかと思います。
これからの情報をお持ちの方はぜひ教えてください。
https://www.facebook.com/kusabanba

※その後、厚沢部町観光協会さんからコメントがあり、11日に変更になったそうです。

厚沢部は、以前はばんえいの開催終了後と能検の間の日曜であることが多く、たまにばんえいの騎手が来ることもあり楽しみにしていました。しかしここ最近はばんえいの開催が早まるなどの理由で日程が合わず、5月中旬が続いていました。
今年は4月6日の開催ができそうなので期待していたら、昨年に引き続き5月中旬とのこと。このままこの日程で続けていくことになるのでしょうか。


さて、草ばん馬大会には現役馬も出走することがあります。普段平地競馬を見ている方にとっては考えられないことですが、昔は林業や農耕のお仕事の合間にレースに出ていたという歴史を持つばんえいならではのルールです。

私もばん馬大会に行って現役馬の写真を撮りますが、載せてていいのか不安に思ったので、主催者に出走について確認してみました。もちろん大丈夫とのことでしたので以下解説。

まず、祭典ばん馬(草ばん馬のこと)があるからこそのばんえいということで、主催者側も奨励しようという考えが根底にあるそうです。歴史的な理由もあるし、中には競馬よりもばん馬大会をメインに楽しんでいる馬主さんもいるので、競馬に来てもらいやすくすることで、頭数確保やお互いの盛り上がりにもなります。

一度競馬場を出た馬は、通常はレースの7日前入厩が原則です。
ただ、祭典ばん馬のための外出に関しては、5日前入厩の特例があります。だいたい日曜にばん馬大会が行われますから、これだと土曜にレースが組まれたとしても出走が可能になります。
ただし、競馬場内で病気が流行った場合などは、出入りが制限されます。

ばん馬大会に積極的な馬主さんの馬を預かる調教師も、競馬場からばん馬大会を盛り上げよう、と馬を連れてくることがあります。馬にとっては気分転換や調教にもなるそうです。現役馬以外では、草ばん馬専用として馬主さんが家で飼ってる馬もいれば、デビュー前の1歳馬の練習やお披露目、種馬の運動という目的もあります。
中には「レースで走って遊びでも走らすのはかわいそう」といって草ばん馬を使わない人もいますし、考え方は人それぞれです。

ばん馬大会は、主催者や周りの方々の努力によって、ここまで長く続けられています。目的は、自分たちが楽しむため、ということなのでしょうし、それを目の前で感じられる人馬一体のレースはエキサイティング!!
ただここで紹介することくらいしかできませんが、楽しませてくれるみなさんには本当に感謝です。
コメント (2)
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2013年鹿追町競ばん馬大会 その5

2014-03-01 10:45:04 | 2013年ばん馬大会
鹿追ラストです。

どのばん馬大会も、最後のレースは「高重量戦」。1トンに近い荷物をのせたそりを使う、ばんえい記念さながらのレースです。しかも砂は深いし障害も高いから、ばんえい記念以上じゃないかと思うのです。

この日の高重量戦には、5頭が出走しました。
動画撮ろうとしたら日差しとか人の混み具合とかいろいろ間違えて失敗しました(汗)
なので写真もほとんどありません……

7月、暑さでこの頃はすごい砂ぼこり!! 2障害!!
 


勝ったのは飯塚貞子さん所有のコトノカツマでした。船山騎手の初勝利の馬でしたね。今は種馬として活躍しています。かっこいい。
今年はこの後も数回勝っているのでまた登場します。


2着はコサカコブラ、3着はニューカツタローでした。
コメント (2)
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