ばん馬のいる風景-BANEI Photo Gallery -

ばん馬の写真とコラム。2021年夏まではツイートまとめも載せています。

富良野市へ

2022-09-28 08:44:35 | 2022年
さて、富良野では9月第2週に行われているポニーばん馬を見に行くのに合わせてあちこち訪れました。
「フラノトレッキングサポート遊馬」はトレッキングも行っていて、ポニーに中間種、たまにばん馬もいる。犬もたくさんいて楽しい場所。観光地ならでは。
私はガーデンめぐりも好きですが、「風のガーデン」の奥のほうに馬がいて驚いた。近くの乗馬施設の馬なのか…活用すればいいのにな。

ニングルテラスに「北の国から資料館」ができていたので見てきました。入口に柴巻が。
北の国からといえば笠松のじいさんですね。説明を読むと麓郷開拓の貢献者だったそう。
年表を確認すると、80年秋に黒板家が富良野へ。81年1月、純と雪子が笠松のじいさんの馬に助けられ、4月に「馬は売った」→端から落ちて死亡、という流れだったのか。

馬の写真が1枚展示され、ガラ掛けには「河村造材部」とありました。
上富良野の方かな? さすがにそこまで中畑木材にはしていなかったのか…。

展示内容で衝撃だったのは、実現しなかった「北の国から 2021 ひとり」の内容でしたw
順路の矢印のところに「純路」ってあって、クッソwww

さて、ばん馬が終わってから富良野市博物館へ。
自然史の学芸員さんがいることがわかりやすいくらい自然科学系が詳しい。
富良野は北海道でも開拓が始まるのが遅かったようです。場所的に、そうか…。
馬に関するものは、こちらも他同様、そんなに多くはないです。

展示撮影OK! SNSにも載せてね!とあるので安心できる…さすが市の博物館…


馬耕と代かきの写真のところでは、ARで動画も見られた。
馬関係では、雪が残って馬橇が使える早春に、水田に客土を運ぶシーンが流れた。
驚いたのは馬が通れるようにと人が一生懸命雪かきをするシーン。丸バチで道作らないんだ…

「酔っぱらった主人を家に連れて帰る」話や馬頭観音など馬とのつながりについて説明されたパネル、詳しくて良い…
仔馬もいた…。こんな感じの仔馬、どこかにいたんだよな。滝上かな。

2階は林業の歴史展示があった。きれいなガラ掛け。山部の「斎藤馬具店」で作られたよう。
美しいガラ掛けを作る文化がある町がどのくらいあるのかな。

そして農耕馬は戦争に向かいます。

面白かったのは昭和の歴史コーナー。レインマンやラストエンペラーのポスター、小比類巻かほる、長渕の乾杯などのレコードジャケットが貼られていて衝撃。ワードプロセッサーやブラウン管テレビも展示されていた。昭和は歴史遺産になりにけり…

ちょうどどろ亀さんとC.W.ニコルさんの追悼展を開催中。
どろ亀さん、名前くらいしか知らなかったけど東大演習林にいたから富良野で企画していたのか…。すっかり感動。本読もう…
C.W.ニコルさんのコーナーでは、アファンの森財団のアファンホースプロジェクトの紹介もありました。
https://afanhorseproject.jp/

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中富良野町へ

2022-09-28 08:40:27 | 2022年
上富良野の訪問が早く終わったので、午後は中富良野町郷土館へ。
児童館と併設。金曜午後に行ってしまったため子どもたちがわんさか! 郷土館を見に来た旨を伝えると、「今鍵開けますね~」と子ども3人くらいにくっつかれた係員さん。すいません…

思ったより広くて詳しい。北海道の郷土館あるあるなのだけど「ドサンコ」が北海道和種馬のことをいうのかばん馬のもとになった大きな馬をいうのか、わかりにくい表記が多い。
中富良野には大正時代にドサンコが入り、その後アングロノルマン系が入り活躍と。ア・ノまで書いてるので道産馬ということで理解していいのかな。


中富良野はこちらの歴史エッセイが参考になります。
このような翁の存在いいですよね。
https://www.town.nakafurano.lg.jp/hotnews/detail/00000315.html?utm_source=pocket_mylist

少し進むと蹄鉄が50個くらい並んでいてびっくり。工夫をこらした蹄鉄にはそれぞれ説明がつけられている。氷上、秋、競走馬、など。
後藤武雄さんという装蹄師さんが寄贈したものらしい。釘もある。

あとは、柴巻橇にガラとわらび型、プラウなど、郷土館でよく見るものが展示されていた。

感動したのは「映像コーナー」。
昭和40年ころの映像が4本あり、そのうちの一つは「お祭・ばん馬競争」(表記ママ)。この時代はかなり大きな馬。
「農作業の様子」でも藁を運ぶ馬がいたけど、そのほかの農業動画で馬は出てこなかった。もう馬は少なくなっていたのかな。

農作業中の馬、俵を運ぶ馬、雪の上で客土を運ぶ馬?を描いた酒井信雄さんという方の絵や、別の方から寄贈された馬耕の写真もあった。

中富良野では、竹久さんという方がばん馬の生産を行っていて、北央産駒特別の常連。オレワチャンピオンなどを生産している。
お忙しいようでご挨拶はできず場所だけ確認したが、畑の中にぽつんと馬!!
馬がいる場所って雰囲気でだいたいわかるのだが、今回は難儀した……
いつか、活躍の秘訣などを伺えればと思っています。

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上富良野町へ

2022-09-28 08:31:43 | 2022年
上富良野町には「馬の霊園」がある。そのほかにも馬魂碑があったり馬頭観音が多かったりと馬への思いが強い地域と感じ、この付近の碑や郷土資料館を訪ねることにした。

まず「馬の霊園」。こちらのサイトによると、馬の霊園条例があるのは全国でもここだけとか。
こちらのサイトのおかげで霊園のことを知ることができました。ありがとうございます
https://bellac.web.fc2.com/Resized3/261005.htm



人間の霊園のそば、坂をのぼったところにある。
看板が外れていたので、下に蛇がいないかドキドキしながら持ち上げて置いておいた汗
卒塔婆が倒れていたのか、減っていたよう。雪の影響もあるのだろうか。
花やズッキーニ(?)の置かれた卒塔婆もあったので、長年守られているところもあるようだ。

その前に、何か調べられればと上富良野町郷土館を訪れた。
中心は十勝岳噴火。そこからどのようにして立て直してきたかという三浦綾子の「泥流地帯」の世界。今映画化プロジェクト実施中。まだ映画化されていないんだって印象。ぜひぜひ全世界に上フを。
http://www.town.kamifurano.hokkaido.jp/index.php?id=2137



さて、馬の資料は思ったより少ない。開拓においても火山性の土地でどのように開墾するか、と工夫してきた土地のよう。

駄載の写真や、駄鞍がある。道南のイメージだったので意外。
泥流地帯だからと勝手に意味づけてしまうが、他地区に写真や資料がないだけなのか。

馬耕は稲作が多いのが富良野らしい。
ちなみにこの時期富良野地区は収穫っさかりで、どこも忙しそう。玉ねぎはこんなに獲ってた?ってくらいどこでも見かけた。ほかにはトウキビ、何か豆。稲穂が輝いていた。

資料館では外にある第2資料室も開けてもらった。というか郷土館自体職員は常駐していなくて、近くから公民館の人が来て開けてくれる。

駄鞍はこちらにあり、馬橇も数種類あってちょっと安心。
林業の町のはずなのに、なんで馬搬道具がないのかと思っていた。

Jを寝かせた「柴橇(柴巻橇)」や、丸太の端を載せる「たま橇」など各地の資料館でよく見るもののほか、平面の「ベタ橇」「藪出用バチ」も展示。使い方は同じなんだろうけど、違いはなんなのだろう。

それから、十勝岳爆発横死牛馬「追善記念碑」へ。
農家さんの自宅の一角で写真を撮るのも憚られる…
馬25頭と、牛や豚などの家畜も犠牲になった。
十勝岳はあんなに遠くに見えるのにな。

十勝と名がつくのに十勝からはほとんど見えない十勝岳。
十勝川の源流があるからだそうで。

開拓記念館(こちらも十勝岳噴火関連とのこと)は金曜休みでした。

何か忘れてると思ったら、馬魂碑に行き忘れた!
場所も確認しようと思ったのになぁ。富良野は意外と帯広から近いので、またの機会に。
https://www.town.kamifurano.hokkaido.jp/hp/saguru/2809nakamura.htm


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