ばん馬のいる風景-BANEI Photo Gallery -

ばん馬の写真とコラム。2021年夏まではツイートまとめも載せています。

独断と偏見の帯広観光① 2024.3編

2024-03-15 18:20:07 | ばんえい資料
「帯広に来たらとりあえずこれを食べておいたらネタになる」的なものをまとめます。の2024年版。
ばんえい記念までにすべて今年度版に更新したかったのに、競馬場編しかできず。
いまさらですが参考になれば。

1は競馬場編。

〈競馬場内〉
位置関係はこんな感じ
(スタンド中央)[キッチンばんえい]テーブル[鯛焼き]売店 リッキーハウス|[ばかうまや][れんが亭(期間限定)](スタート・入り口側)

・1階中央「キッチンばんえい」
競馬場グルメとしてよく紹介されるカレーラーメン。ラーメンにカレーがかかっているだけだけど、ふと食べたくなる味。
「ばんバーガー」もあります。一般的な競馬場食堂ですが外さないです。
アメリカンドッグは、道東でしか見られない砂糖がけ。
閉まるのが早いので気を付けて。2階の同系列店は人が多いときだけ開く。

・たい焼きとかの店 1階中央
↓ばかうまやさん系列。
たい焼き、お好み焼き、焼きそばなどの粉もん屋。私はほとんど食べない汗

・焼き鳥「ばかうまや」
2020年オープン。スタンド入り口(スタート側)で焼き鳥を売っています。
私が好きな「美唄もつ串」のほか、基本のとり、ぶたも小腹満たすのに最高…
「エゾ鹿串ジャンボ」「ラム串ジャンボ」なんてのも。馬券当たったら買うよ~

・「焼肉ハウス れんが」 5月下旬~10月上旬
外で競馬を見ながらビールと焼き肉。焼き肉、安くはないけど気分は良い。百人単位の団体も受け入れます。
一時期土日ランチやっていたんだけど、今年やってくれるかな…
https://www.nokyoren.or.jp/kounou/yakiniku/


〈とかちむら〉
私はきくちやで豚丼食べて、マテナのコーヒーとストーブハウスのケーキで完成します。(またはパン)
十勝管内、あちこち食べ歩きしていますがこの3店はその中でもトップクラス。
とかちむらを応援してのコメントじゃないのよ。本気でうまい。それがそろっている。
よく帯広に来る人はこのコースの人が多いように思う。
イートインスペースを中心にこの3店があるという理由もあるかも。
http://tokachimura.jp/

・ペイストリーストーブハウス
おいしいケーキとパンの店。なんでもおいしい。
しかも自社農園でつくる無農薬、無肥料の甜菜を原料としたてん菜糖を使い、小麦粉も自家製粉。十勝にこだわっています。
パン、こう来たか!?と感動するよ…

・ぶた丼きくちや
豚丼。甘さ控えめのたれで、私今帯広の豚丼店で一番好きかも。
山わさびをいつも頼んでいます。今休んでいますがハンバーグとか生姜焼きとか定食もみんなおいしい。

・マテナ珈琲
コーヒースタンド。コーヒーおいしいんです…おちつく。
カフェメニューもいろいろあるよ~。練り切りとかも登場します。

・紫竹ガーデンカフェ
スコーンやマカロン、バラのソフトクリームなどがあります。
きくちやとかと建物が別ということもあって(すぐ隣だけど)あまり行かないのですが、バラのソフトクリームやスコーンなど、こちらもおいしいんです。
とかちむらスタート当時から続いている、唯一の飲食店です。応援の気持ちが続いているんだと思います。
http://shichikugarden.com/cafe/

・産直市場
野菜やお土産、十勝でつくられたものなどが大集合!
野菜は掘り出し物があってお得なので、いつも買ってます。
札幌にいたときも、競馬場に来たら必ずここで野菜を買っていました。十勝の野菜ってなんか違う。葉物が濃い。
ばんえいグッズもあるよ~。
日替わりで十勝管内のパンを売っています!北海道らしい飲み物もあります。
壁にある豆で作られたばんえいのアートも見てね!

・自動販売機
おいしい上士幌のパンやさん「トカトカ」の自販がとかちむらの前にあります。
資料館のほうには佐々木畜産の肉もあるよ。「肉くじ」はお得らしい。

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ばんえい本のご紹介⑦ 2022編①

2022-08-31 20:49:03 | ばんえい資料
ばんえい本紹介シリーズ。
以前まとめて紹介してから出版されたものや、紹介し忘れとかが出てきたのでご紹介します。
サラブレッド中心の競馬本に1章ばんえい、となるとキリがないから紹介していなかったのですが、今後やっていこうと思っています。


「馬のいた風景」(斉藤俊彦、中西出版、2014)

江別市史を編纂していた著者による、江別の馬について記した本。
馬橇に馬車、草競馬に草ばん馬、馬の仕事と、馬だけの郷土史をここまで丁寧にまとめられたとは!!
これが全市町村あれば…と思う。今後馬の歴史を調べていく際にバイブルとなる本だと思います。
馬との日々が伝わります。


「土に贖う」(河﨑秋子、集英社、2019) 「うまねむる」

「颶風の王」で三浦綾子文学賞とJRA賞馬事文化賞を受賞した著者による7編の短編集。
そのなかの「うまねむる」は江別の蹄鉄屋に生まれた主人公が見た、働く馬、馬の死、弔い。馬と生活するってこういう日々なんだと胸にしみます。
別海出身の河﨑さんの作品は、北海道の開拓から昭和までを伝えてくれて、開拓者すげぇ…ってなります…。

「会報 はたらく馬」
「はたらく馬協会」の会報です。全国で馬耕や馬搬、駄載などを行っている方の話が掲載されています。


以下は、これまでテーマで紹介していた写真集、漫画、鳴海さんに追記していたものを再掲します。

「輓馬 —BANEI KEIBA—」

2019年に発行された、 とかち帯広観光大使であるカメラマン、山岸伸さんの3冊目となるばんえいの写真集。グラビアアイドルを中心とした写真集は400冊を超えているそうで、その中のばんえい、貴重ですね。

漫画はまだ知らない作品がたくさん眠っているかもしれません。今年2月に追記しました。

「ケンよ 私の心に」(久木田律子、りぼん1976年11月~1977年2月)
Twitterで話題になり、知りました。馬主協会のホームページからダウンロードできる、
ばんえい DRAFT HORSE No.7(1977年4月)」48、49ページで紹介されています。見逃してた…
ここにある内容を読むといかにも昭和な……祖父母に引き取られたヒロインひろみがばん馬のケンと出会い、成長していく話…だと思うのですが、かなり重いもの引きずってる小学生だ……
ばんえいについて、丁寧に紹介されています。ケンの調教をつけるおじいさんに「やめて!ケンをいじめないで」というひろみ。おじいさんは「ばん馬にとってこんなソリをひくことくらい何でもない。もともと荷馬車や材木を引くようにできている馬。こうすることによって体も鍛えられ力がつく」と説明しています。
そして「一年中一緒に働いてきた馬と人間が一心同体になって楽しめるレースなんか他にあるか?」と、キラキラした表情で魅力を語ります。こんなオヤジいるww
いろんな部分で、ばん馬の本質をとらえているように感じるので読んでみたい作品です。

DRAFT HORSEを読むと以下の漫画もありました。
「ばんばの無法松」(作者不明、特集漫画1976年10月号、日本文華社?)
東京から来た雑誌記者と豪快な騎手「松」との出会いと恋物語。

こちらも2月に追記。鳴海さんのばん馬三部作の最終話。
「14歳、夏」(徳間文庫、2021)
ばん馬三部作の最終話。ということで、ダイチと楓子も、矢崎元調教師も登場。2008~10年に連載していた「家族ばんばん」を、東日本大震災もあったことから大幅に改稿したものだそう。
草ばん馬のシーンもあり。経済動物と命について考えさせられる。舞台は2008、09年だけど最近とだぶるシーンも。
何度も有楽町のジンギスカンが出てきて、食べたくなります(笑)。

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2006年のこと その10

2021-02-18 22:02:02 | ばんえい資料
札幌署名2日目の12月7日。
この頃、ある企業が名前が上がるようになっていた。でも油断も安心もできない。
今はただ、自分のできることをやるだけだ。
7日は帯広市議会の日でもある。

昨日の夜は、報道ステーションでばんえい存続の危機、という特集が組まれた。いい内容だったな。
ばん馬バルーンまでスタジオに作ってくれて、ありがたい。
(このバルーンはご存知の通り、現在帯広空港に置かれている。清原さんがすぐに「ほしい」とテレビ局に電話をして取り付けたものだ)

なかなか休めない仕事をしていたのもあり、後ろめたさの中、昼休みに大通公園へ向かった。
「確実に、昨日と反応が違う」とある騎手。
報道ステーション、ありがたい。私も長くはいられなかったけれど、風を感じた。

8日。実はこの日にソフトバンク参入と発表をする予定だったのだが、見事に道新が抜いて1面だった。
朝起きて、びっくりした。「計画が崩れた」と怒る人も。私も実はむかついてました(笑)

それから数年後、道新で働くようになって、当時の担当者とたまたま話したとき「個人的に心の中では応援していて、よかった、と存続の記事を書いたら怒られたから悲しかった」と(笑)。今でこそ笑い話だよね。

閑話休題。
出勤したら、みんなしら~っとした顔。
勤務先でも署名を集めたし、私が行動していることは知っているのに、誰もおめでとうと言ってくれない。
「ソフトバンクねー」みたいな態度だった。
大企業がかかわることでしらっとしてしまった感じ。
そんな人は結構いた。何を求めていたのか。寂しいよなぁ。そうじゃないだろ。

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ばんえい競馬に行ってみたい①いつやってるの編

2020-12-06 17:24:05 | ばんえい資料
以前、内地に出かけついでに競艇に寄ろうとしていろいろ調べたのですが、初めてだといまいち調べにくい。
逆の立場で「ばんえいはどこを見ればわかるか」を解説してみました。
今後帯広競馬場に行くのに研究したい、という方の参考になれば幸いです。

ばんえい競馬のホームページはこちら。

◆いつやってるの?
・開催日程
4月末から3月末までの基本土日月(ずれる時もある)。
トップページ左上「開催日程/時刻」→「年間開催日程」で確認できる。

3月ころには翌年の日程が発表になる。

・時間は?
ほとんどがナイター開催で、2時頃から8時半頃まで11か12レース。
冬になると「準ナイター」「薄暮」「デイ(ほとんどない)」で少し時間が繰り上がる。
さきほどの「開催日程/時刻」ページの「月間開催日程」が先の時刻はわかりやすいと思う。

また、「月別開催日程」では開催日以外で競馬場に入れる日がわかる。
ふれあい動物園は火曜休園ですがそれ以外は入れます。たいてい他の競馬場の馬券を売っています。
金曜日の午後3時頃は練習などで馬が出ていることもある。

開催日は通常100円かかりますが、今はコロナ禍で入場無料。
年間無料招待券が至るところにあります。観光案内所とかとかちむらで買い物をしたらもらえるし、観光雑誌についていることも多い。netkeibaのメンバーサイトにもあります。

スタンドの入場門手前の「とかちむら」は産直市場やケーキ、豚丼などがある場所で、営業時間など競馬場とは全く別と思ってください。
とかちむらホームページ

◆誰が走るの?

馬番が入った「出馬表」が出るのは、レースの前々日の正午。
地方競馬全国協会のサイト「開催日程」
https://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/TodayRaceInfoTop

で発表になる。ばんえいのトップページ右側にある「開催日カレンダー」からも行けます。


ばんえいは1開催をワンセットとして番組を決める。1開催はほぼ6日(=おおよそ2週間)。
出走予定馬は、2週に1度、火曜日の朝(たまに月曜の夜中)に、その週の土曜からスタートする次の開催の番組と出走予定馬が更新されます。
ホームページ中央「最新トピックス」にも出ますし、ばんえいホームページの左バナーにある「出走予定馬」から行けます。
どのようなレースが組まれるか(競馬用語で番組、といいます)は左バナーにある「番組情報」から。

たまに出走予定馬が空欄になっているレースがあります。それは前の週(1~3日目=前半)に行われる2レースの上位馬5頭ずつによるレース。該当レースが終了した後に更新され、トピックスにも(後半)として出ます。

重賞や特別がない限り、番組が出るまでいつ走るか見当もつきません。内部の人もわからない。

◆レースはわかりました。金曜日に走る馬は?
たいてい金曜は「走路開放」といって、「能検」(能力検査・デビュー前の馬のテストで8月まで)や「再検」(競走中止、タイムオーバーなどをした馬、久しぶりの馬のテスト)、「練習」があります。
競馬場が開いていれば見ることができます。
ただ、誰が走るかは当日競馬場に行かないとわかりません。行っても出走表が貼られているわけではないので、スタッフや警備員さんなどに聞いて教えてもらいます。

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ばんえい本のご紹介2020 その5 資料編

2020-12-01 19:05:52 | ばんえい資料
ばんえい本コーナー。今回はさまざまな資料について、です。
現在から歴史的なものまで、PDFで見られるものもあります。

■歴史資料編
「北海道輓曳競走」「ばんえい DRAFT RACE」
北海道市営競馬協議会によって作成された会報が、馬主協会のサイトからダウンロードできます。
昭和46年4月~平成元年3月の19号まで。

以前も紹介しましたが、
「ばんえいまんがどくほん  創立10周年記念出版」(内田靖夫、北海道市営競馬協議会、1978)
ここのページの一番下からダウンロードできます

「10周年記念誌『THE BANBA』」2017年
帯広単独開催10周年を記念した冊子。存続から今日まで、また開拓、軍馬についても触れられています。ここで読めます http://www.banei-keiba.or.jp/db_digitalcontent.php

ほか、絶版になっているもの

「馬産王国・釧路」(寺島敏治、1991、釧路新書)
釧路種とか、釧路の馬産についてまとめられています

「北海道の競馬」(北海タイムス社、1975)
ホッカイドウ競馬、中央競馬北海道開催、ばんえい競馬についてまとめられた本。グレーな歴史も包み隠さず書き記しています。すごく重要…

「名血名馬」(1982)
当時の種牡馬カタログ!! 二世ロッシーニとかがいます。素晴らしい歴史です…

その他資料になりそうなものは、
・主催者や馬主協会、各地の馬事振興会などの記念誌
・毎年主催者が出しているカレンダー → 写真で名馬の姿を見られるんです。
・市場名簿、種雄馬名簿など…
このようなものはどれだけ残っているのかな。
帯広市図書館にも、昭和○年種馬名簿、とかあってびっくりします。北海道の図書館ならちらほらとあるかも。

馬関係の古書は、競馬専門古書店「蓑虫屋」さんへ!
ばんえい関係は、今はほとんどSOLD OUTですな…
自宅にある方!! ほしい人はいます!! 資源回収に出さずにぜひ蓑虫屋さんへ!!

■日本馬事協会の資料
サラブレッド以外の馬を担当している「馬事協」。サラでいう日本軽種馬協会(JBBA)みたいな感じといえばいいかな。ばん馬もここに含まれます。データベースもあります。
資料はリンク先がわかりにくいので直でご紹介。
馬の統計&資料
 日本馬事協会(農水省もあり)が発行している繁殖、生産等の資料
種雄馬名簿
 毎年のおたのしみ
普及啓発パンフレット類 
 絵本で馬を紹介したものがたくさんあります。一部ダウンロード可!
馬事協会便り
 2008年10月から2011年3月まで、年2回発行されていた冊子です。ばんえい存続後の幅広い馬の話が掲載されています。
「ホースメイト」
 1990年12月創刊、2008年3月の53号まで発行されていました。昔は残りを販売していたけど、今残っているのかなぁ。

■その他、論文を調べてみる
各大学の論文を調べると、たまに重種馬について書かれたものがあります。
たとえば、北海学園大学の古林英一先生や帯広畜産大の柏村文郎先生など、競馬や重種馬について書かれています。
北海学園大学の古林英一先生はホームページで公開してくれていますね!
畜大は帯広畜産大学学術情報リポジトリで! ハマるやつや…
北海道以外でも獣医学部で重種の研究をされている方っているんだなぁ。と気づきます。

日本ウマ科学会の学会誌 Hippophile(ヒポファイル) というのもあります。


■JRAはすごい
サラブレッドの文化のおかげで、ばんえいも楽しめていると思います。
一時期馬事振興ばりばりだったおかげで、いろいろと残っている…。
馬事振興への取組み

博物館、調べ物をするところ。今はコロナウイルス感染症防止のため閉館、または入場が制限されています。
馬の博物館(横浜市・根岸競馬場跡)
JRA競馬博物館(東京競馬場内)
Gate.J(新橋と梅田)

博物館を運営する外郭団体の「馬事文化財団」YouTubeには馬の祭りを紹介する番組もあります。

発行物といえば「優駿」ですが、ばん馬はほとんどなし。
むしろ昔発行していた「馬銜 MORS」が、馬文化ばりばりでよかった…

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