ばん馬のいる風景-BANEI Photo Gallery -

ばん馬の写真とコラム。2021年夏まではツイートまとめも載せています。

帯広の森と馬搬(1)

2017-11-25 15:43:58 | 2017年
ばんえい競馬は、開拓時に活躍した馬たちの姿を今に残す、と表現されることがあります。
山から木を出し、畑を耕し、馬車や馬そりで移動し。どこにでもいた馬たちを娯楽で競わせたのが、ばんえいのはじまりです。
ばんえいを見るとき、馬が北海道開拓の大きな原動力となったことを、覚えていてほしいと思っています。

ここ数年で、林業の世界では山で伐採した木を馬が引いて運び出す「馬搬」を行う人が増えてきました。
トラクターが移動するための道を新たに作る必要がないため、山へのダメージが少なく、環境に優しいことがあげられます。
海外では同じような理由で積極的に馬搬が行われているそうです。

今では、岩手県遠野の岩間さんをはじめ、東北や長野で馬搬を試み、行っている方々がいます。
北海道では私が知る限り、厚真の西埜さんと忠類の蛭川さん(ノースポールステイブル)ですね。

西埜さんの馬搬を撮影しに何度か行きました。七飯や苫小牧、登別など。
ばんえいがあるとはいっても、あまり帯広には縁がないかなぁ…と思っていました。
それがここ最近、帯広市南西部の「帯広の森」で馬搬が行われています。
帯広で馬搬を見られるとは……とてもうれしいです。

ここで、帯広の森の紹介。
帯広の街も、開拓前はうっそうとした原生林に覆われていました。
その後開墾が進み、緑が失われていく中、帯広市の第5代市長の吉村博氏によってはじめられたのが「帯広の森造成計画」。
もう一度緑を取り戻そうと、市民植樹により昭和50年から、森がつくられてきました。
樹木は大きく成長しました。ただ、土地に適さない樹木や外来種が多く植えられていたことから、もともとの「郷土の森」とはかけ離れてしまっています。
そこで今、もとの森に近づくよう、活動が続けられています。
http://www.city.obihiro.hokkaido.jp/toshikensetsubu/midorinoka/d070202obimori.html#h001

11月5日は帯広の森の活動拠点「はぐくーむ」で「馬と一緒に森づくり」というイベントが行われました。

伐採した外来種のマツ「チョウセンゴヨウ」を、ノースポールのモモちゃんこと百姫とチョウスケが運び、苗を子どもたちが抜きました。この苗、ちょっと引っこ抜くと気持ち良く抜けるのでけっこーハマる。
ノースポールステイブルに乗馬に来た関東の方も、モモちゃんとチョウスケ見に来たはずなのに夢中で引っこ抜いてました(笑)。

いろいろ追いかける私ですが、最近「働く馬」が特に好きだな、と思います。
写真を溜め込んでいますが(汗)、少しずつ働く馬たちの写真や動画をアップしていきたいです。
まずは動画からです。

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今年の草ばん馬

2017-11-23 22:17:23 | 2017年
今年の草ばん馬には、結局8回行った。
やっと今日、最後2回の写真を整理した(^_^;)知り合いも増えたので、配る写真も増えていく。

今年の草ばん馬は接戦が多く、好レースが多かった。
メンバーも魅力的。時に、高重量戦はフクドリVSコサカコブラで楽しませてもらった。

フクドリ

コサカコブラ


そしてニューカツタローは、馬主さんのばん馬大会(10月の北斗・田山産業運輸ばん馬大会)ではチャグチャグ馬コの格好もした、なんでもできる偉い子だ。
ばん馬好きの応援団の檄が飛ぶ。「騎手以外はコースに入らないでください」とのアナウンスも耳に入らないほどヒートアップして、応援されるカツタローの姿が私はとても好きだ。


別海では、コジロウスペシャルが優勝した。早く引退しちゃったのを残念に思っていたコジロウ。今は種馬をしていて、秋は草ばん馬に出てくる。
中標津の馬主さんが、地元で優勝できたと喜んでいた。


道南には、最近青森からの参戦も増えている。さまざまな交流が深まっている。
ファーストスターは、「東北方式」の追い方だ。口持ちと後ろで追う人と2人。
田山さんとこのレースでは、ゴール前差されて2着、惜しかったなぁ。


草ばん馬の情報はこちらでまとめています。
https://www.facebook.com/kusabanba/
来年は4月ころから青森が、北海道は5月ころからスタートすると思われます。

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報せる、ということ

2017-11-14 22:30:52 | 2017年
ロジータの訃報が流れてきた。
ロジータがこの世からいなくなってから発表までのタイムラグに、
新聞のコラムで「ファンの馬」と題して馬の死をどう知らせるか、
悩んだことを書いたコラムを思い出した。(10月30日の道新十勝版です、電子版で読めますんでよろしく汗)

キタノタイショウの訃報を聞いたとき、どうやって報じるか悩んだ。
いいニュースはすぐに知らせたい。でも悲しい話題はいつも頭を悩ませる。
コラムに書いたのは、ある名馬の時に取材を断られた、という話。(某中高年の★馬…)
死を隠すのではない。なくなった馬を引きずるのは今いる馬に失礼だ、という独特の死生観からだ。
それはこのオーナーが特別なのではなく、このような考えの人はかなりいると思う。

逆に、ファンに向けてきちんと伝えようとした律儀な人の馬が、
その死を繰り返されることになってしまうのもどうかと思う。そんな馬も過去にいた。
今、訃報はツイッターでリツイートされ、Facebookでシェアされる。何度も何度も訃報を目にするのは辛い。

とはいえ、愛されて幸せに生きて、ある日命を失って、弔われて。
その生き様を知らない人に「知らないうちに消えていった」と言われるのも不本意だ。

サラブレッドも今、ルールに基づいて伝えられているのは、
少しずつ「ファンの馬」という考え方が浸透してきたからだろう。昔は今のばん馬と同じような感じだったと思う。
ばんえいも少しずつそういう流れになるだろう、と思っている。死についてだけではなくて、幅広い意味で。
いずれにせよ難しいことなんだけど。

タイショウは、まさに取材しよう、と考えていた時だった。
その週の草ばん馬は、タイショウの話題で持ちきりだった。
多くの人が「寿命だ」といった。馬は、生き物は儚いということを知る人たちの声だった。
浜中は霧の多い町だ。霧の中でたたずむタイショウの馬体が、黄金に輝く-。そんな姿を見たかった。
そんな姿を想像しては涙が流れた。もう一度会いたかった。

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LVR。

2017-10-20 20:33:31 | 2017年
ツイートしている通り、LVRレディスヴィクトリーラウンド ばんえいエキシビションレースに行ってきました。
写真は騎手3人の楽天ブログでも紹介していますのでお知らせ。
リンクは3人とも「エキシビション1」ですが1から4まであります。

宮下 瞳 (名古屋競馬) プチウィンク
https://plaza.rakuten.co.jp/miyashitahitomi/diary/201710160000/
木之前 葵 (名古屋競馬) mauve en arbre
https://plaza.rakuten.co.jp/kinomaeaoi/diary/201710160000/
別府 真衣 (高知競馬) 青春まいーご
https://plaza.rakuten.co.jp/beppumai/diary/201710160000/

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JRAジョッキーDAY写真追加

2017-09-05 23:19:05 | 2017年
こちらにはツイートが自動的に投稿されますが、Instagramの複数投稿はツイッター上では見られません。
JRAジョッキーDAYの写真があまりに多く、複数投稿があったのでこっそりとこちらに分けて貼ります。

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勝浦騎手インタビューまとめ
(念願の初優勝ですね)スタート地点やゲート裏などで周りが「まだ?」とか「頑張れよ」と言ってくれた。上手く乗れたな、というのはない。つかまっていただけ。邪魔にならないようにと思っていた。結果、勝つことができて嬉しいです。ここでは勝ち負けではなく、楽しめたらと思っていたが、勝つと嬉しいですね(笑)。
藤本さんとは懇親会でもいつも話します。いい関係を築けているのかな。「させるぞ!」と言ってくれたり、頼り甲斐がありました。今までは一人が抜け出すレースが多かったけど、1Rは接戦で、見ていた人も楽しめたのではないか。
(もう一人で騎乗できますね)無理です、怖いです。馬にまたがっても怖いですよ。裸馬だし、勝手が違う。パワーがすごいのでは、と思うと。
(11年連続です)いつも楽しみにしている。さきほども言ったけど、懇親会などの人間関係ですよね。いつも優しくしてくれるし、同じ騎手として尊敬できるとこがある。今日は正直、思ったより人がいないな、という印象。もっと盛り上げられたのではないか、という思いがある。ばんえい競馬を多くの人に知ってほしい。


レース後の記者会見。この日の報道は、主催、協賛を除くと地元紙、ライターさん、撮影を頼まれた夫、私の4人のみ。武豊がいないということのほかさまざまな事情はあるのだろう。ばんえいはイベントやレース後のプレスリリースもしっかりしているからそれで記事は書ける。でもここに来て、その場でしかわからない雰囲気を伝えることが大事。これだけ騎手らが楽しんで、ファンが喜んでいるのだと。
過去の例から、私は会見で特に聞くことはないなと思って油断していたら、質問者がここまで少ないとは。その場の思いつきで質問してしまった。貢献している勝浦騎手からもっといい話を聞けたのではないかと後悔している。

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JRAジョッキーDAYの練習風景。多くの騎手が、ばん馬を見て「かわいいー!!」と言ってくれます。みんな純粋に馬が好きなんだとわかる、すてきな時間。黛騎手やルメール騎手はしっかり練習していましたが、むしろ乗るのが楽しいのかな?と思います。







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JRA騎手の方々のサイン会。みなさん、時間の許す限りサインをしていただきました。ありがたいです。




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