道端で猫を見かけた時に「あ、猫だっ」とか言いながらうひょうひょと近づいていくのは素人なのである。ましてや、「こんにゃちは」とか、「どうしたのにゃ?」とか、言葉に「にゃ」を混ぜるだけで猫と意思の疎通ができるかのように思い込んでいる人もあるが、それは猫好きの思いこみというもので、事実ではない。
猫がいる事に気づいた時にはまず、気づいていない風を装わねばならぬ。一旦通り過ぎるのだ。通り過ぎて15メートルほどしたところで緩やかに立ち止まり、心を鎮めつつ猫の如く足音をさせずに来た道を引き返す。歩きながらカメラの準備をし、猫のところまで来たら速やかに撮影を済ませるのである。
しかしそれだけ気を遣い静かに近づいた積もりでも、いくらかの邪念がある場合はこの様に気づかれ、嫌な顔をされてしまうのである。日々是修行也。
別室ブログ(更新頻度、低し)
mixi版 江都屋
「ニャア!!」と声だけ掛けてます。
先日も茶トラさんがチョコーンと座ってたので、早足で歩きつつ、顔だけ横向けて「ニャア!!」と声を掛けたのですが、
すぐ後ろにサラリーマンがいて、怪訝な顔をされました。
前を歩く早足の女が突然「ニャア!!」と叫べば、そりゃあ「ヤバい。刺される」と思ったとしても彼に罪はないでしょう。
ああ、しかしなんだかいい光景。そのサラリーマン氏のさらに後ろでその場面に遭遇したい。
でもね、猫って意外と耳がいいから、小声で言ってもけっこう聞いてくれるもんですよ。
だもんで、あっしも朝会う猫たちに小声でおはようとかにゃーとかウィスパートーク(??)していても周囲には気づかれずにすんでいるわけです。