食欲の秋ですが、秋と言って真っ先に思い出すのが栗。そして、きのこ。
山に行って自然に生えているものを採って食べる勇気もやる気も私にはありません。毒きのこ、怖いですもん。
いかにもな毒々しい色や形のものは分かりやすくていいですが、一見食べられそうに見える地味めなもののなかにも、毒を持っているものがあります。
しかも、人ひとり殺すなんて造作もないほどの猛毒のものまであったりするので、油断ならないったらありゃしない!君子危うきに近寄らず。これに尽きます。
年中菌床栽培でいろいろなきのこを食べられるようになりましたが、知人から「やってみない?」と言われて相方がほいほいと乗ったのが、椎茸の原木栽培。
木漏れ日があたるくらいの場所に放っておけばいい、ということもあって、仕事用の木々の植えこんであるところに4本、立てかけて置いたのが去年の3月だったか。
それから、1年半を経過。
知人から「出た~?うちは出たよ」と言われたのは確か先月、いやその前?でも我が家の榾木(こんな字を書くんですね、ほだぎって)からは何も出てこないまま。
そのうち1本からは平べったいキクラゲみたいな形のきのこが生えてきましたが、椎茸のお姿はなかなか拝見すること敵わず。
榾木を叩くといいと聞いたので相方がやっていたようですが、私はもう半ば、いやほとんど諦めの境地に。
ところが、一昨日の朝相方が、
「出た」
何?お化けでも出たのか?朝なのに・・・と思ったら
まあるい茶色の頭がぽこぽこと。ずいぶんとごゆっくりだったわねぇ。でも嬉しい♪やっぱり秋が来るのを待っていたんですね、きっと。
一日経ってほどほどに成長していたので、昨日大きめのものを初収穫。
傘の直径5センチ程度でしょうか。菌床栽培のものに比べると表面がざらっとしていて野趣があります。
向かって右のものは、キクラゲみたいなのが生えてきた榾木の一番下にこっそり生えていて、その木からはもう出ないと思っていたので意外でした。
そして、晩ご飯に早速。
絵的に地味ですが、フライパンでバターでソテーして、仕上げにお醤油をジャッ!とひとたらし。
焼くとき邪魔なので軸は取ったけど、もちろん一緒にソテーしていただきました。う~ん・・・うまっ!口ん中、秋いっぱい。
かぶりついた時の、風味あるエキスがたまりません。
今回の榾木は既に菌を駒打ちしたものを買ってきてもらいましたけど、なんでもやりたがる相方は「次は自分で」駒打ちしようと意欲満々。好奇心旺盛なのは
いいけれど、あまり本数は増やさないでね。