Over 60's yukinokoブログ

実家の片づけ、そして義母を送って、次は自分の生前整理だな

「必要」とか「大切」について考えてみた

2020-10-16 06:36:09 | えとせとら

昨日は可燃ごみの収集日。

我が家には相方というごみ大臣が君臨(笑)しており、おかげでその分私は楽をさせてもらっています。

 

が、しかし

 

時にその大臣の存在が面倒くさいな・・・と感じることがあります。

それは、もう明らかに使わないだろうものをこっそり処分したいと思うとき。

ごみ大臣閣下はごみを出来るだけコンパクトにして出すことにやりがいを感じていますが、私はカラスや猫にいたずらされず、かつ袋が破れたりしなければ

それでOK。出来るだけ要らないものをごっそり出したい。たとえ袋が2枚、いやもっとたくさんになったとしても。

 

義母が要介護5という状態になった今、例え状態が改善したとしても4以下になることはまず考えられません。

鬼嫁の私はそれ以前に、義母がデイサービスやショートステイで不在のときを狙って、明らかにもう要らないものの処分をこっそり行ってきました。

そういうことをするのはよくない、というのは充分承知の上でのこと。

本当に義母がいなくなったときに、いろいろな片づけをするのは結局ほぼ私ひとり。

62歳の今でさえ、自分のものを片づけるのに結構しんどい思いをしているのだから、残念だけど今後若くなることはないわけで、少しでも体が動くうちに

やっておきたい、というのが正直な気持ちです。

もちろん大事なもの、写真などの思い出につながるものだったり、少し手元に残している貴金属など高価なものなどにはほぼノータッチ。

ここで「ほぼ」と入れたのは、写真についてはあまりに数が多すぎるので、義父が亡くなったときにもある程度整理していて、今後もう少し減らしたいと

考えているから。

 

今日もデイサービスに行くときに使っていたトートバッグなどを処分しました。そのトートバッグは元々は私が使っていたもの。

他に処分したのは小銭入れ。なんだか理由がよくわかりませんが、小銭入れをいくつか持っていて、それぞれにかなりの数の小銭が入ったままになっていたんです。

一番よさそうな革製のがま口財布だけ残してあとは処分しましたが、いったいいくらあるんだろうかと数えたところ、なんと5千円ちょっと。塵も積もれば

なんとやら、ってやつですね。さすがにがま口に入りきらないので、ちょうどあったお菓子の箱に入れました。

認知症じゃなくても、年寄りって小銭を出すのが面倒くさかったりよく見えなかったりするために買い物の時お札を出すことが増えて、こんなふうに小金持ちに

なってしまうんですよね。

私も100円玉と思って出したら1円だった、なんてことをたびたびやらかしますが、なるべくおつりをすっきりもらえるように考えてお金を渡すのが頭の体操だと

思っているので、電子マネーはまだまだ使う予定はありません。

 

そんなふうに鬼嫁の私は勝手に義母の持ち物を整理したり処分したりしていますが、彼女の持ち物、特にノートやメモなどの表紙に「大切です」と書いてある

ものが本当に多い。

大切、と書いているわりに埃まみれだったりするんですが、この前少しだけ面会したときに、もう今では何が大切なのか、大切とは何か、ということすら

わからなくなっているんだろうな・・・・・・と思って、少し切ないような気持ちになりました。鬼の目にも泪・・・は出しませんけど。

 

翻って、今私にとって一番大切なものって、何だろう?と考えてみると、家族や友人など人以外のものについてはなかなか思い浮かびません。

もしものときにはスマホとかお金とか持って逃げるでしょうけど、それは必要だからであって。

その必要なものにしたって、本当に必要なものはそんなにたくさんじゃないような気がします。

だから私は要らないものは手放します。でも物欲がないわけじゃなくて、欲しいものもそれなりにたくさんありますよ。

気をつけないと「欲しい」という気持ちだけでものを買ってしまいそうになる、ときには買ってしまって「失敗だったなぁ」となることもないわけじゃない。

失敗したら反省して次に活かす。よく言われることですが、書きながら改めて自分に言い聞かせています。

 

相方と私が好きなテレビ番組に、「開運!なんでも鑑定団」がありますが、骨董だったり絵画やおもちゃなど、収集癖のある方って本当にたくさんいらっしゃるのに

毎回のように驚きます。半ば呆れつつ(失礼)。

中にはその収集したものを展示したり収納するスペースまで造ったりする方もいて、どんだけお金持ちなんだろうかとその点だけうらやましく思いますが、

そのたくさんのもので埋まった空間の様子を見るたび、酸欠で息が詰まるような気分になります。

相方がそういう人だったら、一緒に暮らせないなぁ、多分。集める癖もお金もなくて幸いだったかもしれない(笑)。

コレクションすることがいけないとは言わないけれど、他の家族の気持ちも考えて欲しいなとは思いますね。中には夫婦揃って集めるのがお好きという

コレクションで揉めているご家庭からしたら信じられないようなお宅もあるようですけど。

集めるのが好きなのだから、絶対ダメなんて言いません。好きなことを無理してやめると病気になっちゃう。

断捨離やら生前整理なども、嫌だったらやらなくていいと思います。私は死後のものの整理の全部を子ども任せにしたくないと思うので、少しでも自分で

やれるうちに・・・と思ってやっているだけ。自分が義父母のものの整理で面倒な思いをしているのでなおさらです。

それも人それぞれ。まずは今の暮らしやすさを優先するのがそれこそ「大切」なんじゃないかしらね。