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080619 ガス田正式合意

2016-01-20 20:29:13 | 政治
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’08/06/19の朝刊記事から

日中間 抜けぬ「トゲ」
ガス田正式合意
対立点先送り 完全決着遠く


日中間の「トゲ」といわれる東シナ海ガス田問題が18日、4年に及ぶ交渉の末、決着した。
ただ「白樺」(中国名・春暁)、翌檜あすなろ(同・龍井)以外のガス田の取り扱いをはじめ、問題の根っこにある両国の排他的経済水域(EEZ)境界線画定も先送り。
完全決着への道筋は見えず、「トゲ」が再びうずき出す可能性がある。(北京・佐々木学 東京政経部 橋本克法)


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内 実
「日中双方に利益をもたらす互恵的な内容となった」。
18日夜、外務省で記者会見した高村正彦外相はこう胸を張った。
同席した甘利明経済産業相も「真剣で難しい協議を行ってきた結果だ」と満足感を漂わせた。

ただ両氏が自賛するほど、内実は伴っていない。
白樺については、先行開発の既得権を守ろうとする中国側を説き伏せ、日本側の出資を実現させたが、「楠」(中国名・断橋)、「樫」(同・天外天)の取り扱いは「中国の出方次第」(外務省関係者)。


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一方、日中中間線にまたがる海域での共同開発合意により、中間線をEEZ境界線と主張する日本側の立場を強めることが期待されるが、肝心のEEZ画定交渉は「日中の基本的立場が異なり、長い交渉になる」(高村氏)。

「(白樺は)日本側の資源について、中国の法律、主権の下で出資して利益をもらうだけ。これで日本の国益が守られるのか」。
同日、早稲田大学で講演した自民党の中川昭一元政調会長(道11区)は外務省批判を展開した。
支持率低迷の中、アジア外交に活路を見いだしたい福田康夫首相だか、今後、合意が自民党内の対中強硬派の反発を招き、政権基盤が揺らぐ可能性も残した。


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反 発
中国政府は先行開発してきた白樺の主権が中国側にあることを譲らず、日本が主張する日中中間線を認めない姿勢を貫いたことで、今回の合意を一応の外交的勝利と受け止めている。
しかし中国国内では東シナ海の境界線問題を決着させなかったことに対する反発も根強い。


DCP_0249バレンシアスクータに乗る娘



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