’08/08/09の朝刊記事から
輸入禁止の牛肉混入 米の出荷先3度目
農林水産省と厚生労働省は8日、東京の業者が米国から輸入した牛肉の中に、牛海綿状脳症(BSE)感染防止のため、輸入を許可していないひき肉が見つかったと発表した。
ひき肉は追跡調査ができないため、米国からの輸入は禁止。
問題のひき肉が輸入可能な生後20ヶ月以下の牛の肉かどうかは確認できていないが、米国では搾乳を終えた高齢の牛をひき肉にする場合が多い。
米国産牛肉の輸入条件違反は2006年7月の輸入再開後9例目。
今回の出荷元のカーギル社ドッジシティ工場(カンザス州)の違反は3度目となる。
農水省によると、輸入業者は7月下旬、肩肉など約3.8トンを輸入。
7日、千葉県の倉庫で検品したところ、一部からひき肉が見つかり両省に報告した。
両省は同日、問題の工場からの輸入停止措置を発動し、米政府に原因調査を求めた。
同工場は昨年4月と10月、日本に輸出した牛肉の中に、証明書に記載されていない牛タンなどが混じっていたことが発覚した。